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一進一退 意味 使い方 例文 類語

 

数字を使った有名な四字熟語があります。

一進一退の攻防

一進一退の繰り返し

普段からよく耳にするので、
聞いたことがある人も多いでしょう。

ところが、
「具体的な使い方は?」と問われると
多くの人が困るのではないでしょうか。

 

そこで今回は、
「一進一退」の意味や使い方・類義語・英語
などを詳しく解説していきたいと思います。

では、さっそく確認していきましょう。

一進一退の意味・語源

 

まずは、基本的な意味です。

【一進一退(いっしんいったい)】

進んだり退いたりすること。また、事態がよくなったり悪くなったりする状態。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

一進一退」とは、
事態がよくなったり悪くなったりする状態のこと」を言います。

 

例えば、次のように使います。

父は今自宅で療養しているが、病状は一進一退という状況だ。

この場合はつまり、
「父の体調が良くなったり悪くなったり」ということですね。

病気の症状というのは、
少し良くなったと思ったらぶり返したり、
逆に悪くなったと思ったら今度は治まったりします。

このように、
物事の状態が良くなったり悪くなったりする場合に、
「一進一退」を使うわけです。

 

言葉の意味を補足すると、

一進」の「」は「進む」と書くので、
前進すること」を意味します。

そして、「一退」の「退」は
「退(しりぞ)く」と書くので、
後ろへ下がること」を意味します。

以上の事から、
「一進一退」は「物事が前進したり後退したりする状態
を表した言葉だと分かりますね。

 

注意点としては、
「一」は数字の1を示しているわけでない
ということを押さえておきまよう。

辞書で調べれば分かりますが、
「一」には「あるいは」という意味もあります。

つまりここでの「一」は
「前進したりあるいは後退したり」
ということを言っているわけですね。

逆の意味を持った2つの言葉に「一」をつけることにより、
「物事の停滞」を強調した四字熟語としているのです。

一進一退の由来

 

次に、この言葉の由来を確認していきましょう。

一進一退」は、中国戦国時代の思想書である
荀子(じゅんし)』が元となっています。

 

『荀子』の中の一節に、
次のような記述が残されています。

一進一退、一左一右すれば、六驥(りくき)も不致(いた)さず。

簡単に訳すと、

進んだり退いたり、左へ行ったり右へ行ったりしていては、
駿馬でも目的地につくことはできない。

となります。

「駿馬(しゅんば)」とは、一日に千里も走る名馬のことです。

要するに、
いくら優秀な馬でも、まっすぐ進めなければ何の意味もない
ということを言いたいわけですね。

ここから現在の、「物事が停滞する様子」
を表す意味になったと言われています。

 

私たち人間にとっても、
例えばどんなに優秀なアスリートであろうと
怪我をしてしまえば意味がありませんよね。

それと同様に、馬にとって前へ進めないことは
何も物事が進展していかないのと同じなのです。

一進一退の類語

一進一退 類語 対義語

続いて、「一進一退」の
「類語」をご紹介します。

【一喜一憂(いっきいちゆう)】

情勢の変化に伴い、いちいち喜んだり心配したりすること。

【紆余曲折(うよきょくせつ)】

物事が順調に運ばず、こみ入った経過をたどること。

【二転三転(にてんさんてん)】

物事の内容・状態などが、何度も変わること。

【停滞気味(ていたいぎみ)】

物事が順調に進まず、止まっている様子。

基本的には、
「情勢が進展しない・止まっている」
などの意味であれば「類語」と言えます。

四字熟語の中で全くの「同義語」はありませんが、
しいて挙げるなら「停滞気味」が最も近い言葉だと言えるでしょう。

一般的な語だと、
停滞」「横ばい」「足踏み」「行き詰まり
などが言い換えとして適切ですね。

 

逆に、「対義語」としては、
猪突猛進(ちょとうもうしん)」が挙げられます。

猪突猛進」とは、
向こう見ずに激しい勢いで突き進む様子」を表した言葉です。

前へ前へと前進していく言葉が、反対語となります。

 

ちなみに、全く同じ読みで
一心一体」という言葉を使う人がいますが、
このような四字熟語は存在しません。

おそらくは、「一心同体」と混同しているのだとは思いますが、
間違えて使わないようにしましょう。

一進一退の英語

 

続いて、英語訳です。

「一進一退」は「英語」だと次のように言います。

 

up and down(行ったり来たり)」

back and forth(後ろへ前へ)」

 

「up」は「上」ではなく、
ここでは「行く」という意味で使われています。

「down」についても同様ですね。

後者の「back and forth」は、
日本語訳通りなので分かりやすいでしょう。

 

例文だと、それぞれ以下のような言い方をします。

I went up and down the street.(私はその道を行ったり来たりした。)

She went back and forth.(彼女は前へ後ろへを繰り返した。)

 

ちなみに、もっと簡易的な言葉だと
seasaw(シーソー)」などもあります。

「シーソー」とは、普段からよく見かける公園の遊具のことですね。

上がったり下がったりする様子から、こちらも
「一進一退」を意味する単語として使えます。

一進一退の使い方・例文

 

では、最後に「一進一退」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 一進一退の病状が続いた後、やっと体が回復してきた。
  2. 彼の糖尿病の症状は曖昧ですね。一進一退の繰り返しです。
  3. 現在の戦況は、一進一退の日替わりといったところでしょうか。
  4. 両軍は、一進一退の攻防を繰り返しながら全く引かなかった。
  5. 今日のゲームは一進一退の攻防戦だね。まさに、目が離せないよ。
  6. 一進一退を続けている内に、形勢がこちらへ傾いてきた。

 

「一進一退」は、
病気やスポーツ・軍事などに使うことが多い言葉
と考えてください。

病気については、冒頭でも説明したので大丈夫ですね。

この中でも意外とよく使われるのが、
「スポーツ」などの勝負事です。

 

スポーツの場合は、
両者の戦力が拮抗している状態」を想像すると分かりやすいでしょう。

具体的には、
「得点した後にすぐ失点」「失点した後にすぐ得点」といった様子です。

野球やサッカーなどを応援する時に、
「優勢とは言えないし、劣勢とも言えない」
というケースがありますよね?

このような状態も、「一進一退」と言うわけです。

関連:>>一日千秋の意味とは?由来や語源・例文を解説

関連:>>猪突猛進の意味や良い言い方は?使い方・例文も解説

まとめ

 

以上、今回の内容をまとめると

一進一退」=事態がよくなったり悪くなったりする状態。

語源」=前進したりあるいは後退したりすることから。

類語」=「一喜一憂・紆余曲折二転三転・停滞気味」「対義語」=「猪突猛進」

英語」=「up and down」「back and forth」

ということでした。

 

「一進一退」は、
四字熟語の中でも使いやすい言葉です。

語彙力を高めるためにも、
ぜひ明日から使ってみてはどうでしょうか?

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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