この記事の読了時間: 43

耐える 堪える 違い 使い分け意味 絶える

今回は
耐える」と「堪える
の違いを解説していきます。

「たえる」という言葉は、
日常的に使われていますよね。

「ストレスに耐える

「聞くに堪えない話だ」

両方とも「我慢する」というイメージですが、
一体どんな違いがあるのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

耐えるの意味

 

まずは、「耐える」の意味からです。

【耐える(たえる)】

苦しさ・悲しさなどに屈せず我慢する。こらえる。

他から加えられる力に負けずにもちこたえる。

出典:三省堂 大辞林

「耐える」には2つ意味があります。

1つ目は、
精神的に我慢する」という意味です。

【例】

  • 悲しみに耐える
  • 苦しみに耐える
  • ストレスに耐える

この場合は、
心の中でぐっとこらえるようなイメージだと考えて下さい。

 

そして2つ目は、
物理的に持ちこたえる」という意味です。

【例】

  • 100キロの重さに耐える。
  • 雨風に耐える建物。
  • 爆発に耐えるシェルター。

この場合は、目に見えるような力に対して
持ちこたえるというイメージです。

このように、「耐える」という言葉は、
精神的な意味でも物理的な意味でも使えると考えて下さい。

堪えるの意味

 

続いて、
「堪える」の意味です。

【堪える(たえる)】

①苦しさ・悲しさなどに屈せず我慢する。こらえる。

②他から加えられる力に負けずにもちこたえる。

負担や任務に対応できる能力や技量がそなわっている。

それをするだけの値打ちがある。~に値する。 

出典:三省堂 大辞林

堪える」には4つ意味がありますが、
主にの意味で使われます。

(※①と②は、「耐える」と全く同じ意味です。)

 

それぞれの意味を説明すると、

③は「能力や技能が備わっている」という意味です。

【例】⇒「任に堪える人」

この場合は、
「任せられた任務や責任に対して、能力が備わっている」
ということです。

 

そして、④は
値打ちがある・値する」という意味です。

【例】⇒「聞くに堪えない話だ。」

上記の例文は、
「聞く値打ちがないほどつまらない話」
という意味だと考えて下さい。

スポンサーリンク

耐えると堪えるの違い

 

耐える 堪える 違い 使い分け

 

ここまでの内容を整理すると、

耐える」=精神的に我慢する。物理的に持ちこたえる。

堪える」=能力が備わっている。値打ちがある。(我慢する・持ちこたえる)

ということでした。

 

両者の使い分けを簡単に言うと、

原則として「耐える」を使うが、能力や値打ち」の意味の場合は「堪える」を使う。

と言えるでしょう。

 

まず、どちらも
「我慢する・持ちこたえる」という意味は共通しています。

したがって、この意味で使う場合は
どちらを使っても問題ありません。

ただし、実際にはこの意味の場合は、
耐える」を使うことが多いようです。

理由についてですが、
「耐える」の方が一般的な意味として、
認知されているからだと思われます。

 

それぞれの熟語を比較すると、「」は、
耐久・耐震・耐熱・耐火・忍耐」など多くの用語があります。

一方で、
」の方は「堪忍(かんにん)」くらいしかありません。

つまり、
」はそもそもあまり使わない漢字ということが分かるかと思います。

よって、「我慢する・こたえる」の意味の場合は、
「耐える」の方が一般的に使われているのです。

ただし、「耐える」の方は、
「能力が備わっている」「値打ちがある」という意味は持っていません。

そのため、この意味の場合は
「堪える」を使うということです。

 

ちなみに、同じ読みの言葉で
絶(た)える」があります。

「絶える」とは、
続いていたものが途中で切れる・続かなくなる」「完全になくなる
などの意味を持つ言葉です。

使い方としては、
「人通りが絶える」「仕送りが絶える」「紛争が絶えない」
などのように使います。

見て分かるように
「耐える」や「堪える」とは全く別の意味を持つ言葉ですので、
混同しないように注意してください。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

では最後に、それぞれの使い方を
例文で確認しておきます。

 

【耐えるの使い方】

  1. 彼は重圧に耐えながらも結果を残す人だ。
  2. 昨日はずっと悲しみに耐えながら生活していた。
  3. 200キロのバーベルに耐えて、筋肉をつける。
  4. 寒がりなので北海道の寒さには耐えることができない。
  5. アスリートは厳しい練習に耐えることで成長する。

 

【堪えるの使い方】

  1. その映画は鑑賞に堪えない作品だ。
  2. 見るに堪えないので、ケンカはもうやめてくれ。
  3. 彼女の言い訳は聞くに堪えないほど幼稚であった。
  4. 彼のレベルではその任に堪えられないのは明らかだ。
  5. 聞くに堪えない演奏なので、やめた方がいいよ。

 

関連:>>修行と修業の違いとは?意味や使い分けを解説

関連:>>極める・究める・窮めるの違いや使い分けとは?

まとめ

 

以上、今回の内容をまとめると、

耐える」=精神的に我慢する。物理的に持ちこたえる。

堪える」=能力が備わっている。値打ちがある。

ということでした。

基本的には「耐える」を使い、
「能力や値打ち」の時のみ「堪える」を使うようにしましょう。

では今回は以上です。

 

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)