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思い 想い 違い 意味 使い分け 文化庁

 

「おもい」という言葉は普段からよく目にしますね。

「仕事への思い

想いを馳せる」

日常的な文章から履歴書・公文書など
様々な場面で使われているのでなじみがあるでしょう。

ところが、
「この2つの使い分けに迷う」という人が意外と多いようです。

そこで今回は、
思い」と「想い」の違い・使い分けを詳しく解説しました。

さっそく、確認していきましょう。

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思いと想いの意味

 

まず、「おもい」の意味を辞書で引くと、
次のように書かれています。

【思い(おもい)】

おもう。考える。考えをもつ。

いとしくおもう。心にかける。

おもい。気持ち。考え。

【想い(おもい)】

おもう。心の中で考える。思いめぐらす。

出典:漢字辞典オンライン

最初に「思い」についてです。

「思い」の「思」という字は、
上の「」が人間の脳を表し、下の「」が心臓を表しています。

よって、「思い」の本来の意味は、
頭と心を中心として考えること」となります。

 

一方で、
想い」の「想」という字は、
「木+目」からできています。

そのため、「想」の意味は、
「目」で見た具体的な「木」に対して
「心」で考えるということになります。

したがって、「想い」の本来の意味は
心によって具体的なイメージを考えること」となるのです。

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思いと想いの違い

思い 想い 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

思い」=頭と心を中心として考えること

想い」=心によって具体的なイメージを考えること。

ということでした。

 

両者の違いを簡単に言うと、
意味の範囲」となります。

思い」は、
「思考・思案・思慮・意思」などの熟語があるように
頭と心の両方で考えること」です。

つまり、「考える」という意味で
広く一般的に使うことができる
のです。

 

例えば、以下のような文です。

  • そうだと思います。
  • あなたは正しいと思います。
  • 彼はAを選ぶと思います。
  • 成功してほしいと思います。
  • 明日は晴れると思います。

 

また、「考える」という意味だけでなく、
物事を判断するようなときにも使えます。

  • 「明日は早く起きようと思います。」
  • 「7時に出発しようと思います。」
  • 「今日はもう帰ろうと思います。」

このように、
広い意味で使えるのが「思いだと考えて下さい。

 

一方で、「想い」は
「予想・空想・発想・理想」などの熟語があるように、
心の中でイメージすること」です。

したがって、「想い」は、
心によって具体的な何かを思い浮かべる場合のみ
使うことができるのです。

  • 恋人のことを想っています。
  • 故郷のことを懐かしく想います。
  • 亡くなった母のことを想っています。
  • 特別な想いを込めて歌います。

 

いずれも「好きな人」「懐かしいこと」など
具体的な人や物を思い浮かべる場合ということが分かるでしょう。

このように、
狭い意味で使うのが「想いだと考えてください。

 

まとめると、

思い」=「考える」という意味で広く一般的に使える。

想い」=具体的な人や物を思い浮かべる場合のみ使える。

となります。

ちなみに、「想い」の方は
単に「明日は早く起きようと想います」
のような使い方は不適切と言えます。

なぜなら、
具体的なイメージを浮かべずに
「想い」を使っているからです。

文化庁の見解は?

 

文部科学省の外局である「文化庁」では、
「思い」と「想い」の使い分けは次のような見解を示しています。

おもうモノの対象が心の中に浮かんでいる場合は、「想い」を使い、それ以外はすべて「思い」を使う。

こちらも一般的な使い分けと同様に、頭の中にイメージできるものに対して「想い」を使っていることが分かるかと思います。

言い換えれば、
「想い」という言葉は限定的な使い方をするということです。

 

そもそも、
想い」という言葉は「常用漢字」には含まれていません

常用漢字とは、
「一般人が日常生活において、これくらいは使う」
という目安を「国」が示したものです。

この中に、「想い」は入っていないのです。

そのため、新聞やテレビ・公文書などでは、
思い」を使うことで統一しています。

これは報道業界では、
暗黙のルールとして決まっていることです。

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思いと想いの使い分け

思い 想い 使い分け

 

以上のことを踏まえて、
実際にどちらを使うべきか例文を使って確認しておきましょう。

以下の場合は「思い」と「想い」、どちらを使うべきでしょうか。

 

  1. 過ぎ去った日々をおもいおこす。
  2. 遠い地にいる恋人へのおもいが再燃した。
  3. 北海道は素晴らしい県だとおもいます。
  4. 星がきれいな夜に彼女のことをおもう
  5. 今日のゲームは巨人が勝つとおもいます。

 

回答は、

  1. 想い
  2. 想い
  3. 思い
  4. 想う
  5. 思い

となります。

もちろん、1や2に「思い」を使っても
完全な間違いではありません。

「どちらを使った方が相手に響くか」
ということも考えた上で選択するのがよいでしょう。

 

すでに説明した通り、
公文書・報道業界では原則として「想い」は使いません。

また、一般的な文章でも、
「想い」は場面を限定した使い方が多いです。

例えば、履歴書などで自分の信念を強く相手にアピールするような時、もしくは小説など、
自分のおもいを具体的に表現する文学的な作品など。

このような対象にしか「想い」は使いません。

仮に、「想い」を使うべき文を
「思い」に代えても違和感はありませんが、
逆の場合は多少なりとも違和感があります。

したがって、もしもどちらを使うか迷った場合は、
思い」を使うのが無難と言えるでしょう。

関連:>>思い出と想い出の違いとは?意味や使い分けを解説

まとめ

 

以上、今回の内容をまとめると、

思い」=頭と心の両方で考えること。広い意味で使える

想い」=心によって具体的な何かを思い浮かべること。狭い意味でしか使えない

使い分け」⇒国・報道業界は「思い」を使うことで統一。

ということでした。

「思い」と「想い」の使い分けは、各業界によって異なります。

上手く場面によって使い分けるようにしてください。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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