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皆さんは、
頭をもたげる」という慣用句を
聞いたことがありますか?

 

「頭」を使った言葉は、
普段からよく使われていますね。

「頭が固い」

「頭が切れる」

ところが、
もたげる」という言い方は、
あまり聞かない表現ではないでしょうか?

 

そこで今回は、
「頭をもたげる」の意味・語源・使い方・類語
などを解説していきたいと思います。

では、さっそく見ていきましょう。

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頭をもたげるの意味

 

まずは、
基本的な意味です。

【あたまをもたげる(頭を擡げる)】

それまで意識にのぼらなかった考えや気持ちなどが、浮かび上がる。

次第に勢力を得て目立つ存在になってくる。台頭する。頭角をあらわす。

出典:三省堂 大辞林

頭をもたげる」とは、
それまで意識してなかった考えが、思い浮かぶ
という意味です。

 

例えば、
以下のように使います。

将来への不安が、頭をもたげてきた。

この場合は、
「今まで意識してなかった将来への不安が、
頭に浮かんできた」ということですね。

具体的には、
「学生」であれば「今後の進路」
「会社員」であれば「将来の年金」
といったものです。

 

つまり、
今まで隠れていた考え・思いなどが浮かぶこと」を
「頭をもたげる」と言うわけですね。

 

また、「頭をもたげる」は
台頭する」という意味で使うこともあります。

 

「台頭(たいとう)」とは、
勢いや強さが増すこと」です。

言いかえれば、
勢力を伸ばす」ということですね。

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頭をもたげるの語源

頭をもたげる 語源

 

もたげる」という言葉は、
持ち上げる」が変化したものと言われています。

 

つまり、
頭を持ち上げる」が
元々の語源ということですね。

 

頭を持ち上げれば、
自然と見晴らしはよくなります。

そして、
以前は見えなかったものが見えてくるでしょう。

 

転じて、
「(意識してなかった)考えが浮かぶ
という意味になったわけですね。

 

また、「もたげる」は
漢字だと「擡げる」と書きます。

「擡」という字は、元々
擡頭(たいとう)」という言葉
としてよく使われていました。

この「擡頭」が、
現在の「台頭」の元になった漢字
と言われています。

 

そのため、
「頭をもたげる」は「台頭する」
という意味も含んでいるわけですね。

頭をもたげるの類語・英語訳

 

「頭をもたげる」の
「類語」は以下の通りです。

 

  • 思い浮かぶ
  • イメージが湧く
  • 想起される
  • 連想される
  • 眼前に浮かぶ
  • 頭角を現す
  • 急伸する
  • 急成長する
  • 目立ち始める
  • 抜きん出てくる

 

前半は、
「考えが頭に浮かぶ」

後半は、
「台頭する・勢力を伸ばす」
という意味の「類語」ですね。

 

「頭をもたげる」は、
隠れていたものが存在を表す時にも使えます。

したがって、
「目立つ・抜きん出る」なども
「類語」と言えるのです。

 

ちなみに、
「頭をもたげる」は「英語」だと

raise one’s head

gain power

などと言います。

 

「raise」は「持ち上げる」

「gain」は「得る」

という意味です。

 

例文だと、

His anxiety began to raise its head.
(彼は、不安が頭をもたげてきた)

His team gained power gradually.
(彼のチームは、だんだんと台頭してきた)

などがあります。

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頭をもたげるの使い方・例文

 

「頭をもたげる」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 友達と過ごした懐かしい気持ちが、頭をもたげた
  2. ほっとしたと同時に、今度は別の疑問が頭をもたげた
  3. 「犯人は彼ではないか?」という疑惑が、頭をもたげてきた。
  4. 「自分のミスのせいでは?」という不安が、頭をもたげた
  5. 若手の学者が、頭をもたげる存在となってきた。
  6. AIビジネスは、世界経済で頭をもたげてきた。

 

「頭をもたげる」は、
「台頭する」よりも「思い浮かぶ
という意味で使うことが多いです。

 

また、良い意味でも使えますが、
どちらかというとネガティブな使い方をします。

例えば、
「疑惑」「疑い」「不安」などを
思い浮かべる場合ですね。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

頭をもたげる」=①それまで意識してなかった考えが、思い浮かぶ。台頭する。勢力を伸ばす。

ということでしたね。

 

「語源」については、
頭を持ち上げるので、物事がよく見える
と覚えておきましょう。

今回は以上です!

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