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しのぎを削るとは 意味 由来 語源 例文 類語 英語

 

しのぎを削る」という慣用句があります。

気になるのは、「しのぎ」という言葉ですね。

何となく普段から使われているイメージですが、
正確な由来まで知っている人は少ないかと思います。

 

そこで今回は、
「しのぎを削る」の意味・使い方・語源・類語
などを詳しく解説しました。

さっそく、確認してきましょう。

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しのぎを削るの意味

 

まずは、この言葉の意味です。

【鎬を削る(しのぎをけずる)】

激しく争う。

出典:三省堂 大辞林

しのぎを削る」とは、「激しく争うこと」を言います。

例えば、
以下のような使い方をします。

バレンタインの季節になると、それぞれのお菓子会社がしのぎを削ることになる。

この場合は簡単に言うと、
「お菓子会社同士で、激しく売り上げを競う」ということですね。

よくニュースなどで、2月になると
「色んなお菓子メーカーが競い合っている」
という内容を見たことがあるかと思います。

各社がここぞとばかりにお客さんに商品を売ろうと
必死に争っているような状況です。

 

このように、
人と人、あるいは集団と集団などが激しくぶつかり合うような時
「しのぎを削る」と言うわけです。

 

補足すると、「しのぎを削る」は、
漢字だと「鎬を削る」と書きます。

「しのぎ」を「凌ぎ」と書くのは、
よくある誤用なので注意してください。

しのぎを削るの語源・由来

 

次に、この言葉の由来を確認していきましょう。

しのぎを削る」は、
お互いの刀同士が激しくぶつかり合う様子」からできた言葉と言われています。

 

しのぎ」とは、
刀の側面の盛り上がった部分」のことを指します。

昔の侍は、この「しのぎ」をこすり合いながら戦っていました。

イメージ的には、
剣道のように相手と剣をぶつけ合いながら
じりじりとぶつかっていく感じです。

この時の様子が、
まさに周りが息を飲むほど激しかったため、
現在の「激しく争う様子」という意味になったと言われています。

 

つまり、「しのぎを削る」は元々は
人と人が刀で争うことから生まれていたわけですね。

転じて、現在では、
剣術以外の様々な争いにも使われているのです。

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しのぎを削るの類語・対義語

しのぎを削る 類語 同義語

 

続いて、「しのぎを削る」の
「類語」を紹介します。

 

  • 競い合う
  • 戦い合う
  • 競(せ)り合う
  • せめぎ合う
  • 競合する
  • 決闘する
  • ひしめく
  • ぶつかり合う
  • 覇権争いをする
  • 主導権争いをする
  • 勢力を争う
  • 鍔迫り合い(つばぜりあい)

この中でも、
「競い合う・競合する・ぶつかり合う」はほぼ同じ意味です。

したがって、
「しのぎを削る」の「同義語」と言っていいでしょう。

 

ポイントは、
どれも敵同士が同じレベルで争う」ということですね。

「しのぎを削る」は、
お互いの実力が拮抗しているような時に使う言葉です。

そのため、いくら激しい争いでも、
実力や戦力の差がありすぎる場合は使わないのです。

もしも、実力差がありすぎるような場合は、
「しのぎを削る」ではなく「打ちのめす」「叩きのめす」などを使うようにしてください。

 

では逆に、「対義語」としては
どんな言葉が挙げられるでしょうか?

  • 分かち合う
  • 共有し合う
  • 仲良くする
  • 争わない
  • 譲り合う

こちらは、簡単に言うと
「相手と争わない」という意味の言葉ですね。

 

ちなみに、
他には「逃げるが勝ち」なども対義語と言えるでしょう。

「逃げるが勝ち」とは、
「賢い者は、時に戦わずに逃げる」という意味のことわざです。

「逃げる」ということは、
結果的に相手と争わないことになるので反対語となります。

しのぎを削るの英語訳

 

続いて、英語訳です。

「しのぎを削る」は英語だと次のように言います。

 

go head-to-head

compete with each other

 

「head-to-head」は、「面と向かって・接戦の」などの意味です。

これに「go」を付けることにより、
「面と向かって相手へ行く」すなわち「激しく争う」という意味になります。

 

また、「compete with」は、「競い合う・競争する」という意味の熟語です。

これに「お互い」を意味する「each other」を付けることで
同じく「激しく競い合う様子」を伝えることができます。

 

例文だと、以下のような形です。

Softbank goes head-to-head with Docomo.
(ソフトバンクは、ドコモとしのぎを削っている。)

They compete with each other.(彼らは、お互いにしのぎを削っている。)

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しのぎを削るの使い方・例文

 

では、最後に「しのぎを削る」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 優秀な商品を開発するために、各社はしのぎを削っている。
  2. メンバー同士でしのぎを削った結果、チームとしてレベルが上がった。
  3. 選挙期間中は、各政党がしのぎを削り、有権者に演説する。
  4. あそこの地区は、複数のコンビニがしのぎを削っている。
  5. クライマックスシリーズ出場に向けて、各チームがしのぎを削る
  6. しのぎを削る者たちによる決勝戦がついにスタートした。

 

すでに説明した通り、「しのぎを削る」は、
「人と人」「集団と集団」などが激しく争う時に使う言葉です。

したがって、使う場面としては、
「ビジネス」「スポーツ」「政治」など
常にお互いが競争をしているような分野で使うことがほとんどですね。

 

逆に、日常的なシーンではあまり使わないと考えていいです。

例えば、いくら激しい争いだろうと
子供が争っているシーンなどでは使いません。

「しのぎを削る」は、「大人達が高いレベルで競い合っている」

そんな時に使うのが一番適切だと言えます。

関連:>>実戦すると実践するの違いとは?意味や使い分けも

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

しのぎを削る」=激しく争うこと。

語源」=「お互いの刀を激しくこすり合う様子から」(しのぎは、刀の部位の名称を指す。)

類語」=「競い合う・競合する・ぶつかり合う・せめぎ合う・勢力を争う」など。

英語」=「go head-to-head」「compete with each other」

ということでしたね。

 

物事を客観的に見ていると、
「互いの実力が拮抗している」というシーンをよく見るかと思います。

そんな時はぜひ、
「しのぎを削る」を使ってみてください。

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