この記事の読了時間: 420

提言 提案 違い 意味 使い分け

 

今回は
提言」と「提案
の違いを解説していきます。

「対策を提言する」

「意見を提案する」

どちらもビジネスではよく使われている言葉です。

この2つは一体どう使い分ければいいのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

提言の意味

 

まずは、「提言」の意味からです。

【提言(ていげん)】

自分の考えや意見を出すこと。また、その考えや意見。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

提言」とは、
考えや意見を出すこと」もしくは「考えや意見そのもの」を意味します。

例えば、以下のような使い方です。

有識者が、政府に提言をした。

「有識者(ゆうしきしゃ)」とは、
「その分野の専門家のこと」だと考えて下さい。

 

政治の現場では、特定の分野の専門家を集めて
定期的に話し合いが行われています。

例えば、専門家の間で
「最近のスマホ料金は高すぎない?」という意見があったとしましょう。

その結果、政府側に
「スマホ料金の価格を下げてほしい」という意見を出したとします。

このような時に、政府側に意見を出すことを「提言」と言うわけです。

つまり、「提言」とは
第三者的な立場の人が意見を出すときに使う言葉ということですね。

提案の意味

 

続いて、「提案」の意味です。

【提案(ていあん)】

議案や意見を提出すること。また、その議案や意見。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

提案」とは、
議案や意見を提出すること」もしくは「議案や意見そのもの」を意味します。

議案」とは、
簡単に言うと「考え」のことです。

つまり、「考えや意見を出すこと」を
提案」と呼ぶわけですね。

 

主な使い方としては、以下の通りです。

  • 今回の企画の提案をした。
  • 酒をやめるように提案する。
  • 会社に解決策を提案した。

「提案」の方は、公の場面から一般的な場面まで
幅広いケースで使います。

しかし、どちらかと言うと一般的な場面の方が多いです。

また、「提案」は
「提案者」が当事者として関与するのも特徴と言えるでしょう。

スポンサーリンク

提言と提案の違い

提言 提案 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

提言」=(第三者が)考えや意見を出すこと。

提案」=(当事者が)議案や意見を提出すること。

ということでした。

 

一見すると、どちらも似たような意味にも見えますね。

ところが、両者には明確な違いが2つあります。

1つ目は、
使う場面の違い」です。

 

提言」の方は、主に公的な場で使います。

具体的には、
政策の話し合いやビジネスでの会議といった改まった場面です。

したがって、「提言」する相手側としては、
政府や自治体、会社の部署などの組織が多いのです。

 

一方で、「提案」の方は主に一般的な場で使います。

例えば、日常会話や社員同士の会話など
改まっていない場面が該当します。

そのため、「提案」する相手側としては、
大きな組織ではなくに使うことが多いのです。

 

2つ目は、
立場の違い」です。

 

「提言」は、
第三者の立場」として意見を出します。

つまり、あくまで意見は出すけども、
その問題に直接深くは関与しないのです。

一方で、「提案」の方は
当事者の立場」として意見を出します。

よって、こちらは
意見を出した上で、さらに自分が積極的に関与するようなときに使うのです。

 

以上、まとめると、

提言」=第三者として、主に公的な場で意見を出す。

提案」=当事者として、主に一般的な場で意見を出す。

となります。

 

なお、両者の「類義語」としては
それぞれ次のような言葉が挙げられます。

【提言の類義語】⇒「発案・発議・上程・方策・提唱・提示

【提案の類義語】⇒「助言・忠告・対話・アイデア・アドバイス・

 

イメージとしては、
提言」は堅苦しくておごそかな言葉が並ぶのに対し、
提案」の方は重くも軽くもないといった感じでしょうか。

「提言」の方は公的な場面で使われることほとんどなため、
このような違いが出てくるということですね。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

では最後に、それぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【提言の使い方】

  1. 専門家として、政府に対して災害対策の提言を行った。
  2. 教育評論家は、文部科学省に義務教育の改革を提言した。
  3. 彼は委員会で政策の提言を行った金融アナリストである。
  4. 保険組合に、社会保険制度を改善するよう提言した。
  5. 販売促進部に、集客方法について提言してみた。

 

【提案の使い方】

  1. 彼は働きすぎなので、休みを取ることを提案した。
  2. デパートの売り場で、店員から商品を提案された。
  3. 旅行会社から複数のプランを提案されて迷っている。
  4. 文句を言うだけでなく、具体的な提案を出してくれ。
  5. 店長へ給料をあげてもらうように提案する。

 

「提案」の方は、
普段からよく使われているので大丈夫でしょう。

逆に、気をつけないといけないのは、
「提言」を使う時ですね。

例えば、「友人にヒントを提言する
のような使い方はしません。

「提言」は、日常会話では
まず使わない言葉だと考えてください。

関連:>>提示と呈示の違いとは?意味や使い分けを解説

まとめ

 

以上、今回の内容をまとめると、

提言」=第三者として、主に公的な場で意見を出すこと。

提案」=当事者として、主に一般的な場で意見を出すこと。

となります。

どちらも「意見を出す」という点では共通しています。

しかしながら、
「意見を出す立場」と「使う場面」の
2点が明確に異なるということでした。

では今回はここまでとなります。

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)