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収集 収拾 違い 意味 使い分け

 

今回は「収集」と「収拾
の違いを解説していきます。

「しゅうしゅう」という言葉は、
2つの漢字が使われていますね。

「ゴミを収集する」「収拾がつかない」

これらの言葉は、
一体どう使い分ければいいのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

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収集の意味・読み方

 

まずは、「収集」の意味からです。

【収集(しゅうしゅう)】

寄せ集めること。

趣味・研究などのために集めること。また、そのもの。コレクション。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

収集」には2つ意味があります。

1つ目は、
寄せ集める」という意味です。

  • ゴミを収集する。
  • 情報を収集する。
  • 収集癖がある。

この場合は、
「様々な物をあちこちから集める」というイメージです。

例えば、ゴミを集める業者は、
あちこちの家庭から出された様々なゴミを回収します。

また、情報を集める時も
ネットや本・講演会など色々な所で集めます。

このように、
360度あちこちから色々な物を集める場合に、
「収集」を使うわけです。

 

2つ目は、
趣味や研究のために集める」という意味です。

  • 切手を収集する。
  • フィギュアを収集する。
  • 資料を収集する。

簡単に言うと、
コレクションを集める」ということですね。

この意味の場合は、対象が趣味であれば、
何に対しても使えるのが特徴です。

極端な話、
「石ころを集めること」が趣味ならば、
「石ころを収集する」とも言えるでしょう。

収拾の意味・読み方

 

続いて、「収拾」の意味です。

【収拾(しゅうしゅう)】

ひろい集めること。

混乱をおさめ、状態を整えること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

収拾」にも2つ意味があります。

1つ目は、「ひろい集める」という意味です。

  • 散乱したおもちゃを収拾する。
  • 収拾物の落とし主が来た。

すなわち、
「下に落ちている何かを拾い集める」ということです。

 

そして2つ目は、
混乱した状態を整える」という意味です。

  • 暴動を収拾する。
  • ストライキを収拾する。
  • 混乱した事態を収拾する。

この場合は、
「何らかの乱れた状態を静めること」を表します。

「収拾」はどちらの意味でも使えますが、
一般的には後者の②の意味として使うことが多いです。

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収集と収拾の違い

収集 収拾 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

収集」=寄せ集める。趣味や研究のために集める。

収拾」=ひろい集める。混乱した状態を整える。

ということでした。

 

両者の違いは、2つの点から
比較すると分かりやすいでしょう。

 

1つ目は、
集めるのかひろうのか」ということです。

 

どちらも、「集める」
という意味は共通しています。

しかし、「収拾」の方は「拾(ひろ)う」と書くように、
集めることよりも「ひろうこと」を強調した言葉なのです。

言い換えれば、
何か拾うものが下に落ちていないと、
そもそも使えない言葉ということです。

 

一方で、「収集」の方は
「集めること」を強調した言葉です。

したがって、こちらは情報や切手など、
幅広く集められるものに使うわけです。

 

ここで気を付けないといけないのは、
「ゴミを収集する」ような場合です。

ゴミは、一般的に下に落ちているので、
「拾うものだから収拾かな?」と勘違いしがちです。

しかし、この場合は
拾えるような小さいゴミではなく、
業者が集めるような家庭ゴミのことを指します。

 

そもそもゴミを拾うまではいいとして、
それを個人が集めるというのはおかしな話です。

なので、この場合は
「(業者が)ゴミを収集する」と言うわけです。

仮にゴミを拾うような場合は、
単に「ゴミを拾う」という言い方がベストでしょう。

 

2つ目は、
状態に対して使うかどうか」です。

 

「収集」の方は、状態に対しては使えません。

一方で、
「収拾」は「混乱状態を静める」という意味でも使えます。

むしろ、
この意味で使うことの方が多いです。

したがって、
「収拾」の方は実質「状態」に対して使う言葉
だと思って頂いても構いません。

 

まとめると、

収集」=集めることを強調した言葉。

収拾」=拾うことを強調した言葉。混乱状態に使う。

となります。

 

ちなみに、両者の「類義語」としては、
以下のような言葉が挙げられます。

【収集の類義語】

⇒「取り集める・寄せ集める・かき集める・取り揃える・コレクト

【収拾の類義語】

⇒「落ち着かせる・解決する・調整する・鎮める・処理する・始末する

「収集」の方は、
何かを取り集めたり寄せ集めたりする言葉となります。

対して、「収拾」の方は、
問題を解決したり面倒な物事を鎮静させたりする言葉となります。

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使い方・例文

 

最後に、それぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【収集の使い方】

  1. 月曜日と木曜日は、燃えるゴミの収集日だ。
  2. ビジネスにおいて情報収集することは必要不可欠である。
  3. 彼はデータ収集の専門会社として働いていた。
  4. 切手の収集家として知られる有名な人物である。
  5. 収集癖が止まらないので、何とか改善してください。

 

【収拾の使い方】

  1. 混乱した事態を収拾して、まずはみんなを落ちつかせよう。
  2. デモを収拾するために、警察官が出動することになった。
  3. 人数が多すぎたため、その話し合いは収拾がつかなくなった。
  4. どうやら収拾がつかない事態に発展してきたようだ。
  5. 困難な時局を収拾するには、政治家の力が必要となる。

 

※「時局(じきょく)」とは、
「その時の世の中の状態のこと」を表します。

主に政治経済の状態を指すことが多いと考えて下さい。

関連:>>徴収と徴集の違いとは?意味や使い分けを解説

関連:>>召集と招集の違いとは?意味や使い分けを解説

まとめ

 

以上、今回の内容をまとめると、

収集」=寄せ集める。趣味や研究のために集める。

収拾」=ひろい集める。混乱した状態を整える。

ということでした。

「収集」は集める場合に使い、
「収拾」は物を拾ったり状態を整える場合に使う。

と覚えておきましょう。

では今回は以上です。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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