この記事の読了目安: 412

周り 回り 違い 廻り 意味 使い分け

 

「まわり」を漢字で書く場合、「池の周り」「水回りの掃除」などのように複数の表記の仕方があります。

さらに、この二つ以外に「廻り」という漢字が使われることもあります。これらの漢字の使い分けに迷うという人は多いはずです。

そこで本記事では、「まわり」の意味の違いについて詳しく解説しました。

スポンサーリンク

周りの意味

 

まずは、「周り」の意味からです。

【周り(まわり)】

周囲・周辺。

十分に行き届く。

ぐるりとひとまわりする。

周り」には全部で三つの意味があります。ただ、一般的には①の「周囲・周辺」という意味で使われることがほとんどです。

【例】

  • 池の周りを歩く。
  • 公園の周りを歩く。
  • 周りの人がうるさい。
  • 周りの意見に反対する。

簡単に言えば、「~の外側や近く」という意味だと考えれば問題ありません。

「周り」は、池や公園など大きなものに対して使われることが多いです。イメージとしては、「広がりのある大きな物の外側」と考えると分かりやすいでしょう。

スポンサーリンク

回りの意味

 

次に、「回り」の意味です。

【回り(まわり)】

丸く回転する。

近く・近辺(手の届く範囲)

物の大きさ。

影響がおよぶ。

めぐり歩く。

回り」には全部で五つの意味があります。それぞれの使い方としては以下の通りです。

  1. ファンの回りが遅い。
  2. 身の回りの世話。
  3. 回り大きい体。
  4. 火の回りが早い。
  5. 地方回りをする。

気をつけないといけないのは、②の「近く・近辺」という意味です。この場合は「身の回り」「水回り」などのように手の届く範囲という点がポイントです。池や公園の外側などのように、自分の手が届かない範囲を指し示す意味は持っていません。

基本的には、「周り」よりも「回り」の方がよく使われます。なぜなら、「回り」の方が幅広い意味で使うことができるからです。

スポンサーリンク

周りと回りの使い分け

周り 回り 使い分け

 

以上の解説を踏まえて、両者を使い分けるなら、「周囲・周辺の意味の場合は「周り」を使い、それ以外は「回り」を使う」と覚えると分かりやすいでしょう。

すでに説明した通り、「回り」の方は様々な意味として使われます。一方で、「周り」は、多くの場合「周囲・周辺」の意味でしか使われません。

両者の語源も確認しておくと、「周り」の方は「周囲・周回・一周・円周・外周・周到」など意味が限定したものばかりです。ほとんどの言葉が、「大きく周る」という意味からきているのが分かるかと思います。

一方で、「回り」の方は「回転・回数・回答・迂回・挽回・転回・回顧」など様々な熟語があります。「周り」と比べて、意味が固定されていないことに気付くかと思います。

したがって、両者の使い分けに関しては、意味が少ない方の「周り」を先に覚えて、あとは残りの「回り」を覚えるのがよいという結論になるわけです。

周り・回り・廻りの違い

 

「周り」と「回り」以外に「廻り」という漢字もあります。

「廻」という字は、「回」に「(廴)えんにょう)」がついたものです。「(廴)えんにょう」とは「進み歩く」という意味なので、「廻り」=「めぐる」「影響がおよぶ」などの意味になります。

よって、基本的には「廻る」は「回る」と同じ意味ということになります。ただし、「廻り」という字は常用漢字には載っていません。

「廻り」を使うのは、「輪廻転生(りんねてんせい)」など宗教的な場面のみです。そのため、「廻り」の方は一般的には使われない漢字だと考えて問題ありません。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

最後に、それぞれの使い方を例文で紹介しておきます。

 

【周りの使い方】

  1. 公園の周りを、犬と一緒に散歩する。
  2. 地球は太陽の周りを常に動いている。
  3. 周りの反対意見を押し切って、強行した。
  4. 周りの様子を伺ってから行動に移すことにしよう。
  5. 彼女の周りには、常に信頼できる人物がいる。

【回りの使い方】

  1. 回りの掃除をしたので、気分がスッキリした。
  2. 食べすぎたせいで、胴回りが大きくなった気がする。
  3. 回りかもしれないが、違う道を選ぶことにした。
  4. モーターがものすごい勢いで回り続けていたようだ。
  5. 三人で交代しながら、深夜の回り番を行うつもりです。
  6. 引っ越してきたので、近所へのあいさつ回りをする。
  7. 回りくどい話し方はやめて、簡潔に説明してくれ。

 

混同しやすいのは、「胴回り」や「首回り」という言葉だと思います。これらの用例は、対象の大きさや対象との距離によって判断すると分かりやすいです。

「周り」の方は池や公園など手の届かない範囲の大きな対象に使うのに対し、「回り」の方は手の届く範囲の身近な対象に使うということでした。そのため、「胴」や「首」などに関しては「回り」を使うということです。

まとめ

 

以上、本記事のまとめです。

周り」=「周辺・周囲

回り」=「丸く回転する」「近く・近辺」「物の大きさ」「影響が及ぶ」「めぐり歩く

使い分け」⇒「周り」は池や公園などの大きなものに対して使われる。「回り」は手の届く範囲のものに対して使われる。

廻り」=「回り」と同じ意味。常用漢字外なので基本は使わない。

「周り」は基本的に「周辺・周囲」の意味でしか使われません。したがって、その他の意味の場合は「回り」を使うと覚えておきましょう。

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。