この記事の読了時間: 60

共同 協同 違い 意味 使い分け 協働

 

今回は
共同」と「協同
の違いを解説したいと思います。

 

一緒に行う物事に対して
「きょうどう」という言葉を使いますよね。

共同生活」

協同組合」

さらに似たような言葉で
協働」も使われているようです。

これらの言葉は、一体どのように
使い分ければよいのでしょうか?

 

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

共同の意味

 

まずは、
「共同」の意味です。

【共同(きょうどう)】

複数の人や団体が、同じ目的のために一緒に事を行ったり、同じ条件・資格でかかわったりすること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

共同」とは、
複数人が同じ条件に立ち、物事を行うこと
を言います。

 

例えば、
以下のような使い方です。

  • 共同トイレで用を足す
  • 共同墓地を使用する

 

共同トイレ」とは、
アパートの住人全員が使えるトイレや
公園などにある誰でも使えるトイレのことですね。

 

また、「共同墓地」とは、
「複数の人が同じ場所へ納骨した墓地」
のことを指します。

主に、自分だけでは
お墓の面倒を見切れない人が
使用することが多いです。

 

このように、
複数人が同じ立場で関わり、一緒に何かを行うこと
「共同」と言うわけですね。

協同の意味

 

続いて、
「協同」の意味です。

【協同(きょうどう)】

複数の人または団体が、力を合わせて物事を行うこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

協同」とは、
複数の人や団体が、力を合わせて物事を行うこと
を言います。

 

例えば、
以下のような使い方です。

「協同組合に入る。」

 

協同組合」とは、
生産者と消費者がお互い得をするように
結成された組織のことです。

身近な例だと、
スーパーマーケットの「コープ」などは、
「生活協同組合」を結成しています。

 

このように、組織の一員が
お互いに助け合いながら物事を行っていくこと
「協同」と言うわけですね。

 

ちなみに、
「協同」の場合は「協同する
のように動詞としての使い方もします。

このことも頭に入れておいてください。

スポンサーリンク

共同と協同の違い

共同 協同 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

共同」=複数人が同じ条件に立ち、物事を行うこと。

協同」=複数の人や団体が、力を合わせて物事を行うこと。

ということでした。

 

両者の違いは、2つの点から
比較すると分かりやすいでしょう。

 

1つ目は、
力を合わせるかどうか」です。

 

「協同」の方は、
必ずみんなで力を合わせます。

なぜなら、
「協同」は相互扶助を原則として、
お互いの利益を増進するために行うからです。

 

一方で、「共同」の方は
必ずしも力を合わせるとは限りません。

例えば、
「共同トイレ」であれば
みんなが一緒に使用しているだけで
「共同」と言えるのです。

 

もちろん、「共同」でも
力を合わせることはあります。

しかし、「共同」の場合はあくまで
同じ条件にいた結果、力を合わせることもある
という意味なのです。

極端な話、同じ条件にいれば、
「仲が良くない者同士」「一切協力しない者同士」
でも共同と言えるわけですね。

 

2つ目は、
文法的な違い」です。

 

「共同」の方は、
「名詞」でしか使いません。

一方で、「協同」は
「動詞」として使うこともあります。

 

これは両者の語源を比較すれば、
納得できるでしょう。

「共同」の「」は、
字訓が「とも」で「一緒」という意味です。

対して、「協同」の「」は
字訓が「合わせる」で「一緒に行う」という意味です。

 

つまり、「」の方は本来は
動詞的な意味が含まれている」ということですね。

よって、「協同」の方は
「協同する」という使い方もするのです。

 

まとめると、

共同」=力を合わせるとは限らない。名詞のみ

協同」=必ず力を合わせる。名詞+動詞

となります。

関連記事:>>連係と連携の違いとは?意味や使い分けも

関連記事:>>組織と体制の違いとは?意味や使い分けも

 

ちなみに、日本新聞協会では、
次のようなルールを決めているようです。

【共同・協同】⇒「共同」(協同組合・協同一致・産学協同などは別)

ようするに、
原則として「共同」を使うが、固有名詞などは別
ということですね。

 

一般的には、
「協同」は大きな団体などの
組織に対して使うことが多いです。

なぜなら、「組織」というのは
お互いに協力して力を合わせないと
成り立たないからですね。

スポンサーリンク

協働の意味

 

似たような言葉で、
「協働」があります。

「協働」の意味も
押さえておきましょう。

【協働(きょうどう)】

同じ目的のために、対等の立場で協力して共に働くこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

協働」とは、
同じ目的のために、共に働くこと
を言います。

 

「協働」は、文字通り
働く」という点がポイントです。

つまり、営利や非営利など
労働に対する利益が関係してくる
ということですね。

その中でも特に、政府や自治体など
公的な機関が協力する場合に使うことが多いです。

 

例えば、
官民協働」ですね。

「官民協働」とは、
「行政と民間が協力して働くこと」を言います。

このように、「協働」の場合は
公的な機関」+「協力して働く
という2点を押さえておいてください。

 

ちなみに、
「共同」との違いは、同様に
「力を合わせるかどうか」が異なります。

また、「協同」との違いですが、
「協同」は「働く」とは限りません。

言いかえれば、
「労働」ではなく普通の行動でも、
「協同」と言えるわけですね。

 

ただし、実際にはこの2つは
そこまで厳密には使い分けされていません。

元々、「協働」は
後から作られた「造語と言われています。

「造語」とは、
「元々存在する言葉を組み合わせて作った、
新しい言葉のこと」です。

 

したがって、
漢字本来の歴史から言えば、
協働」=「あまり使わない言葉」
だと考えてもらっても構いません。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

最後に、それぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【共同の使い方】

  1. ゴルフ場の近くに共同浴場ができたらしい。
  2. 見ず知らずの人達と共同生活をこなす。
  3. 共同墓地にしたので、管理費が安くすみます。
  4. 彼とコンビを組んだ以上、運命共同体だ。

 

【協同の使い方】

  1. 産学協同とは、大学などの教育機関と民間企業が提携することだ。
  2. この地域の河川は、漁業協同組合が権利を持っている。
  3. 全員で協同することにより、一つの目標に向かっていこう。
  4. 農業協同組合とは、農業者の相互扶助を目的とした組織である。

 

【協働の使い方】

  1. 官民協働によって、経済を発展させていく。
  2. メーカーと協働契約を結び、利益促進を図る。

 

補足すると、「共同」に対しても
共同して声明を発表する」
のように使うこともあります。

この場合は、
「共同して」⇒「共同で(名詞)」
という意味だと思ってください。

まとめ

 

いかがでしたか?

 

今回の内容をまとめると、

共同」=複数人が同じ条件に立ち、物事を行うこと。名詞のみ

協同」=複数の人や団体が、力を合わせて物事を行うこと。名詞+動詞

協働」=(主に公的な機関が)同じ目的のために、共に働くこと。

ということでしたね。

 

協同」は必ず力を合わせるが、
共同」は力を合わせるとは限らない。

と覚えておきましょう。

今回は以上です!

スポンサーリンク