この記事の所要時間: 433

 

今回は、
敷設」と「布設」の
違いを解説していきます。

 

「鉄道を敷設する」

「水道を布設する」

どちらも同じような
使い方をする印象ですね。

この2つは、
一体どのように使い分ければよいのでしょうか?

 

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

敷設と布設の意味

 

「ふせつ」
の意味を辞書で引くと、
以下のようにあります。

【敷設/布設(ふせつ)】

広い範囲に設置すること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

上記のように、
「敷設」と「布設」は
同じ項目として載っています。

つまり、
辞書的な意味はほぼ変わらない
ということですね。

 

意味としては、
広い範囲に設置すること
を言います。

 

この場合の「設置」とは、
機械や設備などを備えつけることです。

よって、
使い方としては

  • 鉄道をふせつする
  • 電線をふせつする
  • 水道管をふせつする
  • ガス管をふせつする

のように使います。

 

つまり、
何らかの工事をして機械や設備を備え付けることを、
ふせつ」と言うわけですね。

 

主に、土木や建築の現場で
使われる言葉となります。

敷設と布設の違い

敷設 布設 違い

 

「ふせつ」の意味は理解できました。

では、「敷設」と「布設」は、
どう使い分ければよいのでしょうか?

 

結論から言うと、

【原則として「敷設」を用いるが、例外もある】

となります。

 

「どういうこと?」
と思った人も多いでしょう。

 

順を追って、説明していきます。

まず、
「敷設」の「」は、
一面に伸ばす」「広く行き渡らせる
などの意味があります。

これは、
「座敷」「風呂敷」などの
言葉からも分かるかと思います。

 

一方で、「布設」の「」は
一面にしく」「広く行き渡らせる
などの意味があります。

こちらは、
「布教」「散布」などの
言葉からも想像できますね。

 

そして、
両者に共通する「」は、
「備え付ける・置く」という意味です。

 

ここからそれぞれの意味を比較すると、

敷設」=一面に伸ばして備え付ける。

布設」=一面にしいて備え付ける。

となります。

 

つまり、
漢字の語源・成り立ちを見ても、
意味自体にほとんど差はないということですね。

 

ではなぜ、
「敷設」の方を使うべきなのでしょうか?

 

その理由は、
過去の歴史にあります。

 

まず、「布設」という字は、
元々あった漢字ではありません。

本来は、「敷設」と使っていたのを、
後から簡易的にするために「布設」を追加したのです。

 

このように、
難しくて画数の多い漢字を
簡単にするのはよくあることです。

似たような例だと、
ふぞく」が挙げられます。

 

「ふぞく」については、
以下の記事を参照してください。

>>附属と付属の違いとは?意味や使い分けも

 

話を戻しますと、

敷設」の方が、
元からあった漢字なのでこちらを使う。

ということでしたね。

現に、新聞やテレビなどの
報道機関では「敷設」で統一しています。

 

したがって、
私たち一般人としては、
原則として「敷設」を使うのが
正しい選択となります。

スポンサーリンク

敷設と布設の使い分け

敷設 布設 使い分け

 

ここまでの話を整理すると、

【原則として、「敷設」を使う】

ということでしたね。

基本的には、
上記のような認識で問題ないです。

 

ただし、
この使い分けには例外があります。

 

それは役所が定める条例などです。

 

特に、各市区町村が定める
「水道法」などでは「布設」が
優先的に使われています。

 

具体的には、
以下のような記述です。

  • 水道の布設監督者は~
  • 水道の布設工事の基準は~
  • 水道の布設に関しては~

つまり、
これらの水道法に関する説明では、
「布設」の方が使われているということですね。

 

理由については詳しくは分かりませんが、
おそらくは慣習的なものでしょう。

「条例」というのは、
法律に比べて基準がゆるいです。

そのため、
漢字の由来などは気にせず、
ある程度自由に決めているのだと思います。

 

まとめると、

敷設」=報道機関ではこちらで統一。

布設」=水道法など一部の条例のみ。

となります。

関連記事:>>排水と廃水の違いとは?意味や使い分けも

関連記事:>>施行と施工の違いとは?意味や読み方の違いも

 

ちなみに、
ハウスメーカーや工務店などは、
役所の条例に従って家を建てます。

したがって、
契約書や見積書などには、
「水道の布設工事費」などと記すことが多いです。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

それぞれの使い方を、
例文で確認しておきましょう。

 

【敷設の使い方】

  • 道路に穴をあけて、都市ガスの敷設工事をする。
  • 電話線が故障したので、業者に敷設工事をしてもらう。
  • 鉄道敷設法とは、国が建設すべき鉄道を定めた法律である。
  • 地下トンネルを敷設するのに、2年もかかったようだ。
  • 新しい物件に、エアコンの敷設工事を依頼した。

 

【布設の使い方】

  • 水道の布設監督者は、水道法によって基準が定められている。
  • 前面道路の水道管は、布設年度が新しいようだ。
  • ハウスメーカーに水道の布設費用を見積もってもらう。
  • 水道管が破裂してしまったので、新しく布設してもらう。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

敷設」=報道機関ではこちらで統一。

布設」=水道法などの条例が関係する時のみ使う。

ということでしたね。

 

原則として「敷設」を使い、
「布設」は水道にのみ使う。

と覚えておきましょう。

今回は以上となります!

スポンサーリンク