この記事の読了時間: 450

排水 配水 違い 意味 使い分け

 

今回は
排水」と「廃水
の違いを解説していきます。

「はいすい」という言葉は日常的に使われていますね。

「工場排水」「廃水処理」

特に工場ではどちらも使われているので困惑するかと思います。

この2つは、一体どう使い分ければいいのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

排水の意味・読み方

 

まずは、「排水」の意味からです。

【排水(はいすい)】

不用な水を排出すること。

②物体が水に浮かんだとき、水中につかった部分と同体積の水を押しのけること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

排水」とは、
不用な水を外に出すこと」を言います。

また、場合によっては、
不要な水そのもの」を指すこともあります。

例えば、以下のような使い方です。

  • 雨を排水する。
  • 生活排水。
  • 工場排水。

 

このように、
使わない水を外に出すこと」あるいは「使わない水そのもの
のことを「排水」と言うわけですね。

ちなみに、
辞書の説明だと「排水」にはもう一つ意味があります。

しかし、
この意味で使うことはほとんどないため、
無理に覚える必要はありません。

廃水の意味・読み方

 

続いて、「廃水」の意味です。

【廃水(はいすい)】

使用後、不純物・有害物質等で汚れたために捨てる水。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

廃水」とは、
汚れたために捨てる水」のことを言います。

例えば、以下のように使います。

  • 廃水処理場。
  • 工場の有害廃水。
  • 廃水処理装置。

簡単に言うと、
汚い水」ということですね。

 

そもそも、「廃水」は「(すた)れた」と書きます。

なので、
「捨てるべきような汚い水」に対して使うのです。

また、「廃水」の方は、
名詞としての意味しか持っていないのも特徴です。

「〇〇を廃水する」などの使い方はできないので注意してください。

スポンサーリンク

排水と廃水の違い

排水 廃水 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

排水」=使わない水を外に出すこと。使わない水。

廃水」=汚れたために捨てる水。

ということでした。

 

両者の違いを2つの点から比較したいと思います。

 

1つ目は、
水が汚いかどうか」です。

 

どちらの水も「汚い」というイメージがあります。

しかし、「排水」の方は、
必ずしも汚いとは限りません。

 

例えば、「生活排水」というのは、
トイレや風呂などの汚水以外に普通に流したきれいな水も含まれます。

冷静に考えれば、
料理中に流す水が全部汚いわけがないですよね。

つまり、
「排水」の方は、水が汚いか汚くないかに限らず
そこから水を出すこと」に焦点を当てた言葉なのです。

 

一方で、
廃水」の方は「必ず汚い水」だと言えます。

「廃水」は、「何かを処理したり洗ったりした結果として、
不純物や有害物質などが含まれた水」です。

そのため、
「廃水処理場」「有害廃水」
などの使い方をするわけです。

 

2つ目は、
文法的な違い」です。

 

「排水」の方は、
「名詞」と「動詞」の両方で使えます。

なので、
「水を排水する」「生活排水」
のようにどちらの使い方も使えるのです。

 

対して、「廃水」の方は、
名詞としての意味しか持っていません。

したがって、
「〇〇を配水する」などの使い方はできないのです。

 

まとめると、

排水」=汚い・汚くないを問わず、水を外に出すこと。

廃水」=間違いなく汚い水。名詞でしか使えない

となります。

スポンサーリンク

工場での使い分け

排水 廃水 使い分け

 

すでに説明した通り、基本的には
「汚いか汚くないかで判断する」ということでしたね。

しかし、
実際にはその判断が難しい場合もあります。

 

例えば、
工場排水」という言葉です。

一般的には、
「工場から出される水」に対しては、
排水」が使われています。

なぜなら、
工場から下水道に出される水は、
汚水のほかに雨水なども含まれるからです。

また、「生活排水」と同様に、
そもそも全て汚い水を流している工場とは限らないからです。

 

ただし、場合によっては
工場廃水」「工業廃水」などと言うこともあります。

この場合は、
「化学工場などで出される有害物質の混ざった水」という意味です。

つまり、環境破壊や公害問題などの意味が
強調されるような場合は「廃水」を使う
わけですね。

このように、「工場から出される水」については、
その工場で何を作っていて、そしてどんな水を出しているかによっても異なってきます。

なので、場面に応じてうまく使い分けるようにしてください。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

では、最後にそれぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【排水の使い方】

  1. 生活排水の処理状況は、毎年国が発表している。
  2. 新しく家を建てるには、雨を排水する設備が必須だ。
  3. 家の中から道路につながる排水設備を確認する。
  4. 洗面所の排水溝が詰まってしまったようだ。
  5. 排水トラップを、排水口に装着する。

 

【廃水の使い方】

  1. 地元に新しい廃水処理場が設置された。
  2. 原子力発電所から出される工業廃水は、環境に良くない。
  3. その化学工場は、毎日何百万トンもの廃水を垂れ流している。
  4. 海を汚染させないように、廃水処理施設を作る。
  5. 工場の廃水設備を最新のものに整える。

 

ちなみに、似たような言葉で
配水(はいすい)」があります。

配水」とは、
上水道などの水を給水区域内に配ること」です。

使い方としては、
「配水管」「配水場」などのように言いますね。

私たちが普段使っている水は、
まず浄水場という場所できれいにされます。

その後、浄水場できれいになった水は、
配水の拠点となる場所まで送られてきます。

そして、最終的に私たちが使っている
各家庭の家に水が配られてきます。

この過程のことを「配水」と言うわけです。

関連:>>破棄と廃棄の違いとは?処分の意味も解説

まとめ

 

以上、今回の内容を簡単にまとめると、

排水」=使わない水を外に出すこと。使わない水。

廃水」=汚れたために捨てる水。名詞のみ

ということでしたね。

「排水」は「汚さに関係なく、水を外に出すこと」
「廃水」は「汚い水」

と覚えておきましょう。

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)