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前途洋々の意味とは 使い方 類語 例文

 

人の将来を表す言葉があります。

前途洋々たる未来」

前途洋々たる若者」

漢字だけを見ると、何となく
スケールが大きい印象ではないでしょうか?

実は、今回紹介する四字熟語は、
演説やスピーチなどで使えて非常に便利なのです。

 

この記事では、
前途洋々」の意味・使い方・類語など
を解説していきたいと思います。

さっそく、確認していきましょう。

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前途洋々の意味

 

まずは、
基本的な意味です。

【前途洋々(ぜんとようよう)】

今後の人生が大きく開けていて、希望に満ちあふれているさま。

出典:三省堂 新明解四字熟語辞典

前途洋々」とは、
今後の人生が大きく開き、希望にあふれている様子
を言います。

 

例えば、
以下のような使い方です。

卒業おめでとう。前途洋々たる諸君の活躍を祈っています。

「卒業式」というイベントは、
先生が生徒たちに明るい将来を語るものです。

具体的には、

「将来の選択肢がたくさんある」

「先の人生、無限の可能性がある」

といった内容ですね。

 

このように、「前途洋々」は
将来の行き先が多く、希望や可能性に満ちた様子
を表す言葉と考えてください。

 

私たちの人生は、
将来どうなるかは全く予想できません。

10年後、20年後の未来なんて
誰も想像がつきませんよね。

 

ただ一つ言えるのは、
「若い人たちには、選択肢が多くある」
ということです。

そんな時に、
見通しが明るい」「展望が開けている
という意味でこの言葉を使うわけですね。

 

「前途洋々」は、一般的には
後半が「洋々」となることがほとんどです。

ただし、場合によっては
前途洋洋」と書く場合もあります。

どちらを使っても、
意味自体は全く同じと考えてください。

前途洋々の語源

 

「前途洋々」の
「語源」も確認しておきましょう。

 

前途」は「前の途中」と書くので、
行き先」や「道のり」を意味する言葉です。

転じて、現在では
「将来」や「未来」を表す言葉
として使われています。

 

一方で、「洋々」の「」は
「太平洋」や「海洋」と同じ漢字です。

すわなち、
水が満ちあふれるように広がり流れる様子
を意味しています。

「洋」については、
左側の部首が「さんずい」なので
分かりやすいですね。

 

整理すると、

前途洋々」=行き先が水のように広がり流れる様子。

となります。

ここから、
将来が明るく広がり、可能性に満ちた様子
という意味になるわけですね。

 

考えて見れば、
「水は万物の源」とも言われるほど
生きていく上で大事なものです。

そして、
「一定の場所に留まらず、常に流れ動く」
という性質を持っています。

「前途洋洋」とは、そのような水の性質を
人生に当てはめた言葉だったわけですね。

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前途洋々の類語

前途洋々 類語

 

続いて、
「前途洋々」の「類語」です。

【前途有望(ぜんとゆうぼう)】

将来活躍する希望にあふれていること。

「有望」とは、
「将来の望みがあること」を意味します。

【前途有為(ぜんとゆうい)】

将来成功する可能性にあふれていること。

「有為」とは、
「何か立派なことを成し遂げること」を言います。

【前程万里(ぜんていばんり)】

先の道のりが非常に長く遠いこと。前途が明るいこと。

「万里」とは「非常に遠い距離」のことですね。

【鵬程万里(ほうていばんり)】

はるか遠くまでの道のり。限りなく広がる大海。

「鵬(ほう)」は「空想上の巨大な鳥」

「程」は「道のり」を意味します。

全部で4つ紹介しました。

イメージ的には、
先が長い・可能性が広い」といった表現が
分かりやすいのではないでしょうか?

「前途洋々」は、
「水が広々とひろがっていく」
という意味が根本にあります。

したがって、
「空間的な広さや長さを強調した言葉」が
「類語」となるわけです。

 

逆に、「対義語」としては
次の2つが挙げられます。

【前途多難(ぜんとたなん)】

今後の将来に多くの困難が待っていること。

【前途遼遠(ぜんとりょうえん)】

今後の道のりが長く、困難なこと。

「遼遠」とは、
「はるかに遠いさま」という意味です。

どちらもネガティブな場面で使う言葉ですね。

「対義語」も覚えておけば、
言葉の意味を忘れにくいでしょう。

関連記事:>>運否天賦の意味とは?使い方や語源・類語も解説

前途洋々の英語

 

続いて、
「英語訳」です。

「前途洋々」は
「英語」だと次のように言います。

 

with a bright future(明るい将来の)」

with a joyful prospect(楽しい展望の)」

 

「bright」や「joyful」は、
「明るい・楽しい」といったプラスの意味があります。

そして、「future」や「prospect」は
先を表す「未来」・「展望」といった意味ですね。

 

例文だと、
以下のような言い方です。

He is a young man with a bright future.
(彼は前途洋々たる若者である。)

「with」の前には、
「人」や「名前」を表す名詞が来る
と覚えておいてください。

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前途洋々の使い方・例文

 

では、「前途洋々」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 前途洋々たる青年に、未来を託したいと思います。
  2. 前途洋々たる君たちが、これからの社会の担い手です。
  3. 入団直後は前途洋々たる気分だったが、現実は甘くなかった。
  4. 前途洋々たる未来に向かい、羽ばたいてください。
  5. 一流企業に入っても、前途洋々な未来が保証されているわけでない。
  6. 前途洋々な若手なので、うまく育成してもらいたい。

 

すでに説明した通り、
「前途洋々」は明るい未来を表す言葉です。

なので、
基本的にはポジティブな意味で使う
と思ってください。

具体的には、
卒業式や入社式などの祝福のコメントですね。

これらの場で、
若い人の門出(かどで)を祝福する時に
使いやすい言葉と言えるでしょう。

 

ちなみに、用例としては、
「前途洋々な~」「前途洋々たる~
などの文言が多いですね。

まとめ

 

いかがでしたか? 

 

内容を簡単にまとめると

前途洋々」=今後の人生が大きく開き、希望にあふれている様子。

語源」=行き先が水のように広がり流れる様子。

類語」=「前途有望・前途有為・前程万里・鵬程万里」など。

英語」=「with a bright future」「with a joyful prospect」

ということでした。

 

「前途洋々」は、
「見通しが明るい」という意味で幅広く使えます。

この記事をきっかけに、
ぜひ人の将来を表す場面で使ってみましょう。

では、今回は以上です。

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