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夜郎自大 意味 使い方 由来 例文

 

夜郎自大」という四字熟語をご存知ですか?

なかなか聞き慣れない言葉である上に、
漢字を見ただけでは意味も想像しづらいですよね。

しかし、この言葉の意味を知れば、
自分自身を客観的に見ることができるのです。

 

今回の記事では、
「夜郎自大」の意味や使い方・由来について
解説していきます。

さっそく確認していきましょう。

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夜郎自大の意味

 

まずは、基本的な意味と読み方です。

【夜郎自大(やろうじだい)】

自分の力量を知らずに仲間の中で威張っている者。

出典:三省堂 大辞林

夜郎自大(やろうじだい)」とは、
自分の力量を知らずに威張っている者」という意味です。

 

例えば、
以下のような使い方をします。

東京の大学に入り、優秀な人間が多くいることに驚いた。私は地元では秀才だと言われていたが、夜郎自大だったと気付いたよ。

東京の大学に入学した時に、
似たような経験をしたことがある方も多いかもしれません。

地元の仲間内では、優秀だともてはやされて
その気になっていたのでしょう。

ところが、視野を広げてみると、
自分より優れた人は大勢いたということですね。

 

すなわち、「夜郎自大」とは、
自分の力を高く評価しすぎて、世間知らずになっている様子
を表す言葉なのです。

夜郎自大の由来

 

次に、「夜郎自大」の由来です。

夜郎自大」は、
夜郎という国の自信過剰な君主の様子」が元となっています。

 

どんな逸話なのか詳しく見ていきましょう。

それは漢の時代、中国の西南部にあった小国「夜郎」に
漢からの使者が立ち寄った際の話です。

当時、漢がいかに強大な国であるかを知らなかった「夜郎」の君主は、漢からの使者に対して自国の勢力を自慢しました。

そして、
自国のみが大国だと思い込んでいた彼は、
得意のあまり次のような質問をしたのです。

 

夜郎と漢はどちらが大きいのか?

 

当然のごとく、漢の方が強大な国でした。

周りの人からすれば、力量知らずも甚だしい質問でしょう。

つまり、この逸話が元になり、
「夜郎」=「自信過剰」という意味になったわけですね。

 

ちなみに、「自大」には、
自分を大きく見せ、尊大に振る舞うこと」という意味があります。

こちらは特に由来などはなく、
一般的に使われている普通の言葉です。

 

整理すると、「夜郎」と「自大」を合わせることにより、

「自分の力量を過信し、世間知らずに威張ること」

という意味になります。

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夜郎自大の類語

夜郎自大 類語 対義語

続いて、
「夜郎自大」の類語をご紹介します。

【井蛙之見(せいあのけん)】

見識が狭いこと。

「井蛙」とは、「井戸の中のカエル」を表します。

「井の中の蛙(かわず)大海を知らず」と同じで、
「狭い考えにとらわれ、広い世界を知らない」という意味です。

【用管窺天(ようかんきてん)】

見識がなく、視野が狭いこと。

「窺(かん)」には、「のぞく」という意味があり、
「細い管から空をのぞくこと」を表しています。

【遼東之豕(りょうとうのいのこ)】

狭い世界しか知らず、自分だけが優れていると思い込み、得意になること。

「豕(いのこ)」は「豚」を意味します。

中国遼東地方の農民が、
白い豚が生まれたことを珍しく思いました。

ところが、
献上しようと出かけた先で白い豚の群れを見て、
自分の無知を恥じたことから生まれた言葉です。

【唯我独尊(ゆいがどくそん)】

自分が一番偉いとうぬぼれること。

「唯我」は「ただ自分だけ」、

「独尊」は「自分だけが尊い」という意味です。

釈迦が生まれた時に言ったとされる、

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」

という言葉から来ています。

【尺沢之鯢(せきたくのげい)】

知識が狭く、経験が浅いこと。

「尺沢」は、「小さな池」、

「鯢」は、「サンショウウオ」のことを言います。

5つ類語を紹介しました。

この中では、
「唯我独尊」が最もよく使われている四字熟語ですね。

他の四字熟語も、
「見識が狭い」「世間知らず」という意味で共通しています。

夜郎自大の英語

 

次は、英語訳です。

「夜郎自大」は英語だと次のように言います。

 

ignorant of the world(世間知らず)」

act with arrogance and recklessness(夜郎自大に振る舞う)」

 

「world」には、「世間」という意味もあり、
「ignorant(無知)」と合わせることで「世間知らず」という訳になります。

 

また、「act」は「振る舞う」

「arrogance」は「横柄」

「recklessness」は「軽率さ・無謀さ」という意味です。

直訳すると、「横柄に、そして軽率に振る舞う」となり、
「夜郎自大に振る舞う」と表すことができますね。

 

例文だと、前者の方が使いやすいです。

She is ignorant of the world.(彼女は世間知らずだ。)

 

ちなみに、
big fish in a small pond(小さな池の大きな魚)」
という言い方をする場合もあります。

こちらはことわざ的な表現ですが、
「小さな世界でしか影響力のない人」という意味です。

同じく世間知らずな様子を表しています。

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夜郎自大の使い方・例文

 

最後に、「夜郎自大」の使い方を例文で確認しましょう。

 

  1. 彼は中学ではエリートだったが、高校進学後は落ちこぼれとなり、夜郎自大だったと気付いたそうだ。
  2. 私が学校で良い成績を取ると、両親はいつも「夜郎自大になってはいけないよ」と言う。
  3. 彼はベテランの先輩に営業成績で勝負を挑み、周りから夜郎自大な男だと思われている。
  4. 私は家族から「歌が上手い」と言われオーディションを受けたが、参加者の歌声を聞き、夜郎自大だったと思い知った。
  5. 彼女は夜郎自大な発言ばかりするので、仕事を任されることがなくなった。
  6. 子供の頃は自分が一番だと思い込んでいるが、大人になってから夜郎自大だったと気付かされる人は多い。

 

例文を見ても分かるように、
「夜郎自大」は良い意味で使われる言葉ではありません

多くは、
「力もないのに偉そうだ」という不快な気持ちを表す時に使います。

加えて、「世間知らずな人」に対して相手を馬鹿にするような
皮肉を込めた使い方をする場合もありますね。

 

一方で、自分自身に対して使う場合は
少々意味合いが異なってきます。

この場合は、
「狭い見識しかなかった自分を恥じる」
「今後は過信しすぎず、謙虚に振る舞う」
といったある種の教訓的な使い方をします。

つまり、
「自分に対する反省を込めるような使い方」
ということですね。

まとめ

 

では、今回の内容を以下にまとめておきます。

夜郎自大」=自分の力量を知らずに威張っている者。

由来」=漢の強大さを知らない夜郎国の君主が、漢の使者に自国の勢力を自慢したことから。

類語」=「井蛙之見・用管窺天・遼東之豕・唯我独尊・尺沢之鯢」など。

英語」=「ignorant of the world」「act with arrogance and recklessness」

 

自分の力量を過信してしまったり、
うぬぼれてしまうことは誰にでもあります。

「夜郎自大だ」と言われないのが一番ですが、
もし言われてしまった時は、改めて自分自身を見直すチャンスかもしれませんね。

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