この記事の読了時間: 57

全身全霊の意味とは 使い方 例文 類語

 

全身全霊」という言葉を聞いたことがありますか?

「全身全霊をかける」「全身全霊を尽くす」

普段からよく使われているので、
四字熟語に詳しい人はご存知でしょう。

ただ、よく使われているにも関わらず、
具体的な使い方を知らない人も多いかと思います。

そこで今回は、
「全身全霊」の意味・使い方・類語などを
含めて詳しく解説しました。

では、さっそく見ていきましょう。

スポンサーリンク

全身全霊の意味・読み方

 

まずは、基本的な意味と読み方です。

【全身全霊(ぜんしんぜんれい)】

その人に備わっている体力と精神力のすべて。

出典:三省堂 新明解四字熟語辞典

全身全霊(ぜんしんぜんれい)」とは、
その人の体力と精神力のすべて」という意味です。

 

例えば、以下のように使います。

決勝戦は、全身全霊を傾けて試合に挑むつもりです。

この場合はつまり、
「持っている体力と精神力の全てを使い切る」
ということです。

決勝戦というのは、泣いても笑っても最後の戦いです。

なので、「残っている全てのエネルギーを使い切る」
という意味で「全身全霊」を使っているわけですね。

 

文法的な補足をしておくと、「全身全霊」は
様々な動詞を後ろにつけることできます。

  • 「全身全霊を捧げる」
  • 「全身全霊を傾ける」
  • 「全身全霊を注ぐ」
  • 「全身全霊をかける」
  • 「全身全霊で挑む」
  • 「全身全霊で感じる」
  • 「全身全霊で生きる」
  • 「全身全霊で楽しむ」
  • 「全身全霊で戦う」
  • 「全身全霊で臨む」
  • 「全身全霊で応援する」
  • 「全身全霊で受け止める」

 

中でも上記4つの動詞は使われることが多いので、
覚えておくとよいでしょう。

特に、「かける」はよく使われる表現です。

全身全霊をかけて、彼のために頑張るつもりです。

「懸(か)ける」には、
「命を懸ける」「神に懸ける」などのように
「エネルギーを注ぐ」という意味もあります。

よって、このような使い方もできるわけですね。

全身全霊の語源

 

次に、「全身全霊」の語源を確認しておきましょう。

 

まず、「全身」は、
「全体」の「」と「身体」の「」と同じ漢字です。

ここから、
全身」は「肉体のすべて」という意味になります。

そして、「全霊」の「」は
「幽霊」「霊魂」などがあるように
たましい」という意味です。

よって、「全霊」の方は
精神や心の全て」を指すことになります。

 

整理すると、
肉体と精神のすべて」を「全身全霊」と言うわけですね。

転じて、
人が持っている全てのもの」という意味になるわけです。

 

私たちが普段持っているエネルギーは、
肉体と精神のどちらかから必ず来ています。

その両者を合わせてエネルギーを集約した言葉が、
「全身全霊」なのです。

スポンサーリンク

全身全霊の類語

全身全霊 類語

 

続いて、「全身全霊」の
「類語」を紹介します。

【全心全力(ぜんしんぜんりょく)】

心と力のすべて。

※「全身」ではなく「全心」と書きます。

【全力投球(ぜんりょくとうきゅう)】

全力を傾けて物事に取り組むこと。

「野球の投手が全力で投げること」が由来です。

【全霊全力(ぜんれいぜんりょく)】

精神と力のすべて。

「全身全霊」とほぼ同じ意味で使われます。

【一心不乱(いっしんふらん)】

一つのことに心を集中して、他に心を奪われないさま。

「一心」は「一つに集中すること」

「不乱」は「取り乱さないこと」を言います。

【心血を注ぐ(しんけつをそそぐ)】

心身のありったけを注ぐこと。

心血を傾ける」とは言わないため、注意しましょう。

以上、5つの類語を紹介しました。

いずれも共通しているのは、
すべての力を注ぐ」ということですね。

イメージとしては、
全力・フルパワー・全精力

このように考えると、分かりやすいのではないでしょうか?

最後の「心血を注ぐ」は四字熟語ではなく慣用句ですが、
意外とよく使われる表現ですので覚えておくとよいですね。

全身全霊の英語訳

 

続いて、英語訳です。

「全身全霊」は英語だと次のように言います。

 

body and soul(肉体と魂)」

 

英語の場合は「and」を使って、
前者と後者をつないだ表現をします。

まず「body」は「肉体」を意味する単語です。

そして、「精神」は英語だと
「sprit」「mental」など様々な言い方がありますが、
この場合は「霊」という漢字なので「soul(魂)」を使います。

 

例文だと、以下のような言い方です。

I devoted body and soul to pass the examination.
(試験に合格するために、私は全身全霊を捧げた。)

 

ちなみに、前に「whole」をつけて
whole body and soul」と言う場合もあります。

この場合もほぼ同じ意味だと考えて下さい。

「whole」には「全体の」という意味があるので、
「肉体と精神を全体的に合わせる」
という意味で直前につけることがあるのです。

スポンサーリンク

全身全霊の使い方・例文

 

では、最後に「全身全霊」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 全身全霊を注いだ結果、今の私の地位がある。
  2. 全身全霊をかけて、売上目標をクリアしよう。
  3. 今回の企画は、全身全霊を捧げて取り組む予定です。
  4. 全身全霊を傾け、勉学に励むようにしてください。
  5. 志望校に合格するには、全身全霊で挑む必要がある。
  6. 全身全霊で応援し、あなたのために尽くすつもりです。
  7. 御社のために、全身全霊で頑張ります。

 

「全身全霊」は、基本的に
何か目標があるものに使うことがほとんどですね。

例えば、
勉学・スポーツ・ビジネス」などが挙げられます。

これらの目標を達成するには、
持てる力の全てを発揮する必要があります。

したがって、
自分の全てを捧げる」という意味で
「全身全霊」が使われやすいのです。

関連:>>奮励努力の意味とは?使い方や例文・類語も解説

まとめ

 

以上、今回の内容をまとめると、

全身全霊」=その人の体力と精神力のすべて。

語源」=肉体と精神のすべてを意味することから。

類語」=「全心全力・全力投球・全霊全力・一心不乱・心血を注ぐなど。

英語」=「body and soul」「whole body and soul」

ということでした。

 

人は誰しも目標に対して本気で挑む時があります。

「全身全霊」とは、そのような
「決意・覚悟」などを表す時に使う言葉ということですね。

この記事をきっかけに、
ぜひ今後の人生で使ってみてはどうでしょうか?

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)