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武運長久 意味 使い方 語源 由来 類語 英語

 

「武運長久」という四字熟語を聞いたことがあるでしょうか?

見慣れない言葉かもしれませんが、日常生活からビジネスシーンまで幅広く用いられています。また、旗の名前や神社のお守りにも使われているほど身近なものでもあります。

今回は、この「武運長久」の意味や由来、英語、別の言い方などを詳しく解説しました。

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武運長久の意味・読み方

 

最初に、読み方と基本的な意味を紹介します。

【武運長久(ぶうんちょうきゅう)】

戦場での幸運が久しく続くこと。武人としての命運が続くこと。出征した兵士がいつまでも無事であること。

出典:学研 四字熟語辞典

武運長久」は「ぶうんちょうきゅう」と読みます。「たけうんながひさ」などとは読まないので注意してください。

意味は「戦場での幸運が長く続くこと」「武人としての命運が長く続くこと」「出征した兵士がいつまでも無事であること」などを表したものです。

例えば、戦場に出兵する兵士に対して、残された人たちが無事を願うような際に「武運長久を祈る」などのように用います。

ただ、現代では誰かが戦地に行くような場面はそうそうあるわけではありません。そのため、実際には武人や兵士以外の人に使うことの方が多いです。

よくあるのが、仕事で長期の出張をする人、スポーツの遠征で地元を離れる人、実家を離れて一人暮らしをする人などです。このような人たちに対して、「無事を祈る」「幸運を祈る」「勝敗を祈る」といった意味で使われているのが、現在の用例だと言えます。

この意味での用例は辞書に正式に載せられているものではありませんが、半ば比喩的に使われているのが現状です。

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武運長久の語源・由来

 

「武運長久」は、「武運」と「長久」の二つが合わさってできた四字熟語です。

まず、「武運」は「士の」と書くので「戦いにおける運のこと」を意味します。元々、「武」という字は「武器」「武力」などの言葉があるように「勇ましい」という意味がありました。そのため、「武」は「戦い」を表すわけです。

そして、「長久」とは「ずっと長く続くこと」という意味です。「長」は文字通り「長いこと」を表し、「久」も「永久」「恒久」などがあるように「長いこと」を意味します。両者を合わせることで、「長久」は「時間的な長さ」を強調した言葉となります。

以上の事から、「武運長久」は「戦いにおける運ができるだけ長く続くこと」を表していることが分かります。転じて、現在の「幸運や無事が長く続くこと」という意味につながるわけです。

かつて、「武運長久」は戦場に向かう兵士によく贈られた言葉でした。戦場では激しい戦闘が繰り広げられるため、兵士の命が保証されているわけではありません。

そのため、残された人としては兵士たちに対し、「何とか無事に生き残ってほしい」と常々願っていました。「武運長久」とはそのような残された人達の強い思いや願望が込められた四字熟語ということです。

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武運長久の類義語

武運長久 類語

 

続いて、「武運長久」の「類義語」を紹介します。

幸運を祈る(こううんをいのる)】⇒未来に関してよい運があることを心から望むこと。「幸運」とは「運がよいこと・よい巡り合わせ」という意味。
多幸を祈る(たこうをいのる)】⇒今後よいことが多くあることを心から望むこと。「多幸」とは「非常に幸福なこと・よいことが多くあること」という意味。
開運を願う(かいうんをねがう)】⇒今後運が開けるように望むこと。「開運」は「運が開けること・幸運に向かうこと」を表す。
武運を祈る(ぶうんをいのる)】⇒戦いでの幸運、無事を願うこと。「武運長久」と同じく、戦いの成功や兵士の無事を願う言葉。
恒久平和(こうきゅうへいわ)】⇒常に変わらず平和であること。永久に平和で争いごとがない状態。「恒久」とは「永遠・ずっと変わらない」という意味。

「武運長久」を言い換えた語はいくつかありますが、同義語というのはありません。人の将来や未来に対して幸せを願う内容であれば、基本的に類義語となります。

なお、「武運長久」には「願う・祈る」などの動作は含まれていませんが、類義語の場合は語尾に「願う」や「祈る」がつくものが多いです。いずれも人の幸せを願う時に使えるので、場面によって使い分けるようにしてください。

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武運長久の対義語

 

逆に、「武運長久」の「対義語」としては次のような言葉が挙げられます。

多事多難(たじたなん)】⇒事件や困難などが多いこと。「多事」は「事件や出来事が多いこと」、「多難」は「困難や災難が多いこと」を表す。
波乱万丈(はらんばんじょう)】⇒様々な苦労や困難などがある変化の激しい人生。人の生き様を表すような場面で用いる。

反対語の場合は「平和が続かないこと」すなわち「困難や苦難などが多いこと」を表した言葉となります。当然、どちらも良い意味として使われるものではありません。

武運長久の英語訳

 

「武運長久」は英語だと次のように言います。

 

①「continued luck in the fortunes of war(戦争の運命の中で継続する幸運)」

②「Long-lasting good luck in a battle(戦いの中で長続きする幸運)」

 

まず、①の「continued」は「continue」の過去形・過去分詞形で「続ける」という意味の単語です。続く「luck」は「幸運」を表します。両者を合わせることで、「継続する幸運」という意味になります。

また、「in」は「~の中」「fortunes」は「運命」、「war」は「戦争」なので、「戦争の運命の中」という意味になります。以上の事から、①は「戦争の運命の中で継続する幸運」⇒「武運長久」と訳すことができます。

次に②ですが、「Long-lasting」とは「長続きする」という意味の形容詞です。続く「good luck」は「幸運」、「battle」は「戦い」を意味します。これらを合わせると、「戦いの中で長続きする幸運」という訳になり、同じく「武運長久」の意味になります。

例文だと、それぞれ次のような言い方です。

I told my son that I wish to play for continued luck in the fortunes of war.(私は息子に武運長久を祈ると伝えた。)

I played for you for Long-lasting good luck in a battle.(私はあなたのために武運長久を祈りました。)

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武運長久の使い方・例文

 

最後に「武運長久」の使い方を例文で紹介しておきます。

 

  1. あの神社は有名な武将のために武運長久を祈った場所らしい。
  2. 明日はいよいよ決勝戦なので、あなたの武運長久を祈っています。
  3. 息子が受験に合格できるように、朝から武運長久を祈ってきました。
  4. 来月から海外へ赴任するということで、心から武運長久を祈っています。
  5. 今日の試合には必ず勝ちたい。あとはチームの武運長久を願うのみだ。
  6. 明日は大切なプレゼンなので、武運長久のお守りを身に着けていこう。
  7. 新店舗でも活躍できるよう、あなたの武運長久をお祈りいたします。

 

「武運長久」は、戦場での幸運や武士の無事が長く続くことを表す四字熟語ということでした。ただし、すでに説明した通り現代では戦場での戦いに対して使われることは多くありません。

現代では主に仕事やスポーツでの成功など、大事な勝負事に対して使われることが多いです。例えば、学生であれば受験、社会人であればプレゼンなどは大事な勝負事です。

これらの大事なイベントに対して「成功しますように」「うまく行きますように」という願いを込めて使うのが適切な使い方だと言えます。

まとめ

 

以上、本記事のまとめです。

武運長久」=「戦場での幸運が長く続くこと」「武人としての命運や無事が長く続くこと

語源・由来」=戦いにおける運ができるだけ長く続くように。(戦争に行く人達の勝利や無事を願って贈られた言葉。)

類義語」=「幸運を祈る・多幸を祈る・開運を願う・武運を祈る・恒久平和」

対義語」=「多事多難・波乱万丈」

英語訳」=「continued luck in the fortunes of war」「Long-lasting good luck in a battle」。

「武運長久」は古くからある言葉ですが、今でも様々な場面で使うことができます。大事なイベント事などを控えている人などには応援の意味も込めてぜひ使ってみてください。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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