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スペインタイルの家 漢字 語句 意味調べノート

 

『スペインタイルの家』は、木内昇による小説文です。高校現代文の教科書にも載せられています。

ただ、作中には意味の分かりにくい言葉も出てきます。そこで今回は、本作に登場する重要語句や漢字を一覧にしてまとめました。

第一段落の語句一覧

 

【きっかり】⇒ちょうど。ぴったり。

【めっきり】⇒状態の変化が目立って大きいさま。

【難渋(なんじゅう)】⇒困ること。

【拡張(かくちょう)】⇒範囲や勢力・規模などを広げて大きくすること。

【一望(いちぼう)】⇒広い景色などを一目で見渡すこと。

【様式(ようしき)】⇒同類の事柄に共通している一定の型や形式。スタイル。

【あしらう】⇒取り合わせる。配合する。

【意匠(いしょう)】⇒デザイン。装飾上の工夫。

【つややか】⇒光沢があって美しいさま。

【生け垣(いけがき)】⇒丈の低い樹木を植え並べてつくった垣根(かきね)。

【タイル屋(や)】⇒タイルを貼る職人。

第二段落の語句一覧

 

【黄ばむ(きばむ)】⇒黄色がかる。黄色みを帯びる。

【居(い)すくむ】⇒緊張してじっと動かない。

【詮索(せんさく)】⇒細かいところまで、調べ求めること。

【魅惑的(みわくてき)】⇒人の心をひきつけ、惑わせるさま。

【遮断(しゃだん)】⇒さえぎり断つこと。

【奮発(ふんぱつ)】⇒思い切って金銭を使うこと。

【神棚に上がっている(かみだなにあがっている)】⇒神棚に供えられている。※物語の当時、給料は現金支給だったため、現金の入った袋は家の中にある神棚に供える習慣が多くの家庭であった。

【尻込み(しりごみ)】⇒ 気後れしてためらうこと。

【高度経済成長(こうどけいざいせいちょう)】⇒急激な経済成長。特に、昭和30年代から昭和48年(1973年)にかけての日本経済を指して言う。

【漠然(ばくぜん)】⇒ぼんやりとして、はっきりしないさま。

【喪失感(そうしつかん)】⇒大切なものを失ったときの、空虚な気持ち。

【~にさいなまされる】⇒~に苦しめられる。

【郊外(こうがい)】⇒都市や市街地に隣接した地域。まちはずれ。

【専心(せんしん)】⇒そのことだけに心を集中すること。

【端切れ(はぎれ)】⇒半端な布切れ。

【富士塚(ふじづか)】⇒富士講の人たちが、富士山の形に似せて築いた塚。「富士講」とは、富士山を信仰する人たちの集団を指す。

【携わる(たずさわる)】⇒ある物事に関係する。従事する。

第三段落の語句一覧

 

【面差し(おもざし)】⇒顔つき。

【きびきび】⇒人の動作や話し方などが生き生きとして気持ちのよいさま。

【蔵書(ぞうしょ)】⇒書物を所蔵していること。また、その書物。

【途方もない(とほうもない)】⇒とんでもない。

【居候(いそうろう)】⇒他人の家に世話になって、食べさせてもらうこと。また、その人。

【レコードプレイヤー】⇒レコードを演奏する機械。

【講釈(こうしゃく)】⇒説明。

【肩身が狭い(かたみがせまい)】⇒世間に対して面目が立たず、ひけめを感じる。

【ちゃぶ台(だい)】⇒主に和室で用いる足の短い食卓。

【小首(こくび)をかしげる】⇒不審に思って、ちょっと首を傾ける。

【ばつが悪い】⇒決まりが悪い。ぐあいが悪い。

【存外(ぞんがい)】⇒案外。意外。

第四段落の語句一覧

 

【会釈(えしゃく)】⇒軽くあいさつや礼を交わすこと。

【棒立ちになる(ぼうだちになる)】⇒棒のようにまっすぐに立つ。

【虚構(きょこう)】⇒事実でないことを事実らしく仕組むこと。また、その仕組んだもの。作りごと。

【寄る辺ない(よるべない)】⇒頼りにするものがない。孤独で不安である。

【一心に(いっしんに)】⇒心を一つのことに集中させるさま。

【氷解(ひょうかい)】⇒氷がとけてあとに何も残らないように、疑念や疑惑がすっかりなくなること。

【対峙(たいじ)】⇒向き合って立つこと。

【憧憬(しょうけい)】⇒あこがれること。あこがれの気持ち。

【早暁(そうぎょう)】⇒明け方。

【書生(しょせい)】⇒学問を身につけるために勉強をしている人。

【忽然と(こつぜんと)】⇒突然。急に。

【師事(しじ)】⇒師として尊敬し、教えを受けること。

【遮二無二(しゃにむに)】⇒何事も気にかけずにがむしゃらに物事をするさま。

第五段落の語句一覧

 

【貧相(ひんそう)】⇒貧弱でみすぼらしく見えること。

【唐突(とうとつ)】⇒突然。不意。

【口をつぐむ】⇒口を閉じる。黙る。

【勇壮(ゆうそう)】⇒いさましく元気なこと。また、そのさま。

【赤面(せきめん)】⇒恥じて顔を赤らめること。

【時分(じぶん)】⇒ おおよその時期・時刻。ころ。

【家長(かちょう)】⇒その家の主人。

【飄逸(ひょういつ)】⇒世間のわずらわしさを気にせず、気楽にしているさま。

【ぎこちない】⇒動作や話し方などが滑らかでない。

まとめ

 

以上、今回は『スペインタイルの家』の重要語句をまとめました。ぜひノート代わりにして見直して頂ければと思います。なお、本文のあらすじやテスト対策などについては以下の記事で解説しています。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・宅地建物取引士など。

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