この記事の読了時間: 444

中身 中味 違い 意味 使い分け

今回は
中身」と「中味」の違いを
解説したいと思います。

 

「なかみ」という言葉は、
色んな場面で目にしますね。

「財布の中身

中味のない話」

上記の「なかみ」には、
一体どんな違いがあるのでしょうか?

また、どちらを使えばよいのでしょうか?

 

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

中身・中味の意味

 

まず、「なかみ」
の意味を調べると、
次のように書かれています。

【中身/中味(なかみ)】

中に入っているもの。中に入れてあるもの。

物事の内容・実質。

③刀剣の刃の部分。刀身。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

上記のように、
中身」と「中味」は
一つの項目として載っています。

主な意味としては、
3つを押さえておいてください。

 

①は「中に入っているもの」という意味です。

 

この場合は、
実際に目で見ることができるもの
が対象となります。

【例】

  • 財布のなかみを確認する
  • 箱のなかみを当てる

 

一方で、
②は「物事の内容・実質」という意味です。

 

この場合は、
目で見ることができないもの
が対象となります。

【例】

  • なかみのない話
  • なかみのない人間

つまり、
「つまらない・面白くない」など
精神的ななかみ」ということですね。

 

そして、最後の③は
刀剣の刃の部分」という意味です。

ただし、
この意味では使うことはほとんどありません。

一種の専門用語に近いため、
実際には覚える必要はないでしょう。

中身と中味の違い

中身 中味 違い

 

「なかみ」の大まかな意味は理解できました。

では、「中身」と「中味」には、
一体どんな違いがあるのでしょうか?

 

両者の語源を確認してみると、

「中」の「」は、
「身体」「身長」などと同じ漢字です。

よって、「中身」は、
目に見える大きさや長さがあるもの
という意味が含まれることになります。

 

一方で、「中」の「」は、
「意味」「正味」などと同じ漢字です。

つまり、こちらは、
目に見えない内容や本質があるもの
という意味が含まれるわけですね。

 

したがって、
漢字の語源的には以下のようになるわけです。

中身」=目で見えるもの。

中味」=目で見えないもの。

 

ただし、実際には
この2つの使い分けはややこしいです。

例えば、
紙パックのジュースやシャンプーの容器には
以下のような記述がよく書かれています。

 

中味が飛び出す恐れがあります」

中味をつめ替えてください」

 

この場合、
ジュースもシャンプーも目に見えるものですよね?

一体なぜなのでしょうか?

 

そのあたりの理由を詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

中身と中味の使い分け

 

結論から言うと、「両者の使い分け」は

原則として「中身」の方を用いる。

と考えてください。

 

順を追って説明していきます。

まず、大事なのは、
中味」の方は「当て字」ということです。

「当て字」とは、
漢字本来の意味を無視して作った字が、一般的に広まったもの」です。

 

つまり、
元々は「中身」という漢字だけが存在し、
「中味」の方は存在しなかったわけですね。

 

「なかみ」には、元々
精神的な意味はありませんでした。

ところが、
後から「中味」という漢字が作られた結果、
両方とも広まるようになったのです。

 

よって、
漢字本来の歴史を考えれば、
「中身」を使うのが正しいわけですね。

 

その証拠に、
日本新聞協会・日本放送協会では
中身」だけを使うことで統一しています。

逆の言い方をすると、
「中味」の方は一切使わないということです。

 

また、辞書の説明でも、
中身・中味」という順で書かれるか、
中味は当て字」などと注記するものがほとんどです。

辞書の原則として、
「先頭の漢字を優先的に使う」というルールがあります。

つまり、この場合だと、
「中身」の方を使いなさいということですね。

 

このように、「なかみ」という言葉は、
漢字の語源ではなく漢字の種類
使い分けているのが現状なのです。

 

ちなみに、
以下のような辞書は一つもありません。

  • 「中味」だけしか書かれていないもの。
  • 「中味・中身」の順番で記されたもの。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

では、最後に「なかみ」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【中身の使い方】

  1. 持ち物検査で、カバンの中身を全て出す。
  2. ペットボトルの中身を一気に飲み干す。
  3. 送られてきた封筒の中身をチェックする。
  4. 彼は服装は立派だが、中身のない人だ。
  5. 見た目は成長したが、中身が全く変わらない。

 

【中味の使い方】

  1. 調味料の表示を見て、中味をチェックする。
  2. 中味が飛び出す恐れがありますので、気をつけてください。
  3. 中味を使い切ってから、つめ替えるようにしてください。

 

すでに説明した通り、一般的には、
中身」の方を使えば何も問題ありません。

こちらは、
「目に見えるもの・見えないもの」
両方に対してよく使われています。

 

対して、
中味」の方は企業の商品説明や
広告の文言に対して使うことが多い
です。

企業というのは、
いかに消費者に商品をうまく伝えられるかを重視しています。

そのため、
当て字の「中味」を使っているわけですね。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

内容を簡単にまとめると、

中身・中味」=①「中に入っているもの」②「物事の内容・実質

【違い】=本来の語源としては、①が中身②が中味。

【使い分け】=実際には②は当て字なのでほぼ使われていない。

よって、原則として「中身」を用いる。

ということでしたね。

 

「中味」は「当て字」なので、
一般的な読み書きには使わないようにしましょう。

【以下の記事もおすすめです。↓】

関連:>>表示と標示の違いとは?意味や使い分けも

関連:>>食料と食糧の違いとは?意味や使い分けも

スポンサーリンク