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一石二鳥 意味 例文 類語 英語

 

一石二鳥」という四字熟語があります。

学生時代に習った記憶があるという方も多いでしょう。

簡単な漢字の組み合わせなので、
意味も分かりやすいですからね。

ですが、
この言葉がどんな由来かまで知っている人は
意外と少ないのではないでしょうか?

 

そこで今回は、
「一石二鳥」の意味や英語だけでなく、
由来についても解説していきます。

さっそく、確認していきましょう。

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一石二鳥の意味

 

まずは、
基本的な意味です。

【一石二鳥(いっせきにちょう)】

一つのことをして、二つの利益を得るたとえ。一つの行為や苦労で、二つの目的を同時に果たすたとえ。

出典:三省堂 新明解四字熟語辞典

一石二鳥」とは、
一つの行為で二つの利益を得ること」を言います。

 

例えば、
以下のような使い方です。

筋トレ好きの人は、引っ越しのバイトをすればよい。お金も稼げるし、体力もつき一石二鳥です。

引っ越しというお仕事は、
高額な報酬をもらえることとして有名です。

また、重労働なので体を鍛えたい人にとってみれば、
願ったりの内容でしょう。

このように、
「一つのことで、二つの利益や効果を手に入れること」を
「一石二鳥」と言うわけですね。

一石二鳥の語源

 

次に、「一石二鳥」の「語源」を見ていきましょう。

 

「一石」と「二鳥」は、それぞれ漢字の通り
つの」と「羽の」を意味します。

文字だけから読み取ると、

一つの石を投げて、同時に二羽の鳥をつかまえる

ということになります。

 

元々この言葉は、中国の故事などではなく、
イギリスのことわざを和訳した四字熟語です。

大昔のイギリスでは、
鳥が二羽いた所に一羽を狙って石を一つだけ投げたら、

偶然二羽とも落ちてきたという話がありました。

このウソのような幸運な話が元になり、
今の一石二鳥が生まれたというわけです。

 

なので、「一石二鳥」の由来は
最初から二羽とも仕留めようと思っていたわけではありません。

「思いがけない幸運によって、二つの利益を手にした」
という偶然の出来事から生まれたことわざだったのです。

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一石二鳥の類語

一石二鳥 類語 対義語

続いて、
「一石二鳥」の「類語」をご紹介します。

【一挙両得(いっきょりょうとく)】

一つの行為で、二つの利益を得ること。

「一挙」とは「一つの行動や動作」

「両得」とは「一度に二つの利益を得ること」を意味します。

【一挙両全(いっきょりょうぜん)】

一つの行動で、二つのことがうまくいくこと。

「両全」は、「両方とも完全なこと」という意味です。

【一挙双擒(いっきょそうきん)】

一つの動作で、二つの利益を得ること。

「擒(きん)」は「とらえる」という意味です。

【一箭双雕(いっせんそうちょう)】

一つの行動で、二つの利益を得ること。

「箭(せん)」は「矢」

「雕(きん)」は「鷲(わし)」を意味します。

共通しているのは、
「一つの行いで二つの利益を手に入れる」ということですね。

 

ちなみに、先ほども説明した通り、
「一石二鳥」はイギリスのことわざが元となっているので、
正式には「英語」が由来です。

一方で、
「一挙両得」や「一箭双雕」は中国の故事からできた言葉なので、
「中国語」が由来です。

元になった言語が違うにもかかわらず、
共通の意味を持つ言葉がいくつもあるというのは面白いですね。

 

逆に、「対義語」としては
次の言葉が挙げられます。

【一挙両失(いっきょりょうしつ)】

一つの行為で、他のことまでもだめになること。

当たり前ですが、
「一石二鳥」の真逆の意味になります。

使う機会が来ないよう祈りたくなる言葉ですね。

一石二鳥の英語

 

次は、英語訳です。

「一石二鳥」は、
「英語」だと以下のように言います。

 

kill two birds with one stone(一つの石で二羽の鳥を殺す)」

serve a dual purpose(二つの目的を果たす)」

 

「serve」は「~を果たす」

「purpose」は「目的」という意味です。

 

例文だと、
前者の方を使うのが一般的です。

That is exactly killing two birds with one stone.(それはまさに一石二鳥だ。)

 

日本語に訳すときには直訳ではなく、
「一石二鳥」とすることが多いですね。

直訳で長々と言うよりも、
スッキリしていて伝わりやすいでしょう。

また、文章の中で使うときに「kill」を省いて、
「two birds with one stone」と言う場合もあるので覚えておくとよいです。

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一石二鳥の使い方・例文

 

最後に、「一石二鳥」の使い方を
例文で確認してみましょう。

 

  1. 今年の夏は、古いエアコンを最新の機種に買い替えた。家中とても涼しく、電気代も安くなり、一石二鳥だ。
  2. 毎日のランチを手作りのお弁当にすれば、節約にもなるし、料理の腕も上がるから一石二鳥ですね。
  3. 幼稚園の役員になると、親同士の交流も増え、園での子供の様子も見ることができて、一石二鳥です。
  4. 車通勤から自転車通勤に変えました。いい運動になるし、おまけに渋滞にも巻き込まれず、一石二鳥でおすすめです。
  5. 不用品をフリーマーケットに出したら、お金になっただけでなく、整理もできて一石二鳥でした。
  6. ライバル社の商品を使うことで、自社にはない技術を学ぶことができる。その上、新しいアイデアへの刺激にもなり、一石二鳥だ。

 

今まで解説してきた通り、
「一つの行為で、二つの利益を得ること」が
「一石二鳥」の意味でした。

意識して例文を見てみると、
「一つの行為」と「二つの利益」が確認できると思います。

 

ですが、
いつも必ず「二つの利益」とは限りません。

場合によっては、
「三つの利益」や「四つの利益」を
手にすることだってあります。

 

例を挙げると、一つ目の例文の
「家電(エアコン)」などはまさに当てはまるでしょう。

エアコンは部屋の温度だけでなく、
湿度を調整する機能がついているものも多くあります。

他にも、空気をきれいにしたり自動で内部を掃除したりと。

 

エアコンのスイッチを入れるという「一つの行為」で、
三つも四つも利益や効果を与えてくれますよね?

そして、このような便利な世の中に合わせるように、
一石三鳥」や「一石四鳥」という使い方も生まれました。

 

これらの言葉は、「一つの行為」で、
「三つの利益」や「四つの利益」を手にすることを意味します。

厳密には、四字熟語ではなく一石二鳥からできた造語ですが、
知っておくと知識の幅が広がるでしょう。

まとめ

 

では、今回のまとめです。

 

一石二鳥」=一つのことをして、二つの利益を得ること。

語源」=一つの石で、偶然にも二羽の鳥をつかまえたというイギリスのことわざから。

類語」=「一挙両得・一挙両全・一挙双擒・一箭双雕」など。

英語」=「kill two birds with one stone」「serve a dual purpose」

 

「一石二鳥」は、意外にも私たちの生活にあふれています。

もしも実際に体験をした時はぜひ積極的に使ってみてください。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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