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 倒置法の意味とは 例文 簡単に分かりやすく

 

倒置法」という言葉があります。

国語の授業で習った記憶はないでしょうか?

一般的には、小説を書く作家さんなどが
「倒置法」を好んで使っていますね。

また、短歌や俳句などにも
よく使われているようです。

 

この記事では、
倒置法」の意味・使い方・例文などを
分かりやすく解説していきたいと思います。

さっそく、確認していきましょう。

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倒置法の意味

 

まず、
「倒置法」の意味を調べると
次のように書かれています。

【倒置法(とうちほう)】

文などにおいてその成分をなす語や文節を、普通の順序とは逆にする表現法。語勢を強めたり、語調をととのえたりするために用いられる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

倒置法」とは、
文を普通の順序とは逆にする表現のこと
だと思ってください。

 

例えば、
以下のような使い方です。

「聞こえるよ、うぐいすの声が。」

通常であれば、
「うぐいすの声が、聞こえるよ。」
という言い方をしますよね?

しかし、「倒置法」というのは、
このような言い方はしません。

あえて通常とは逆の順序で文を作るのです。

 

つまり、逆にすることにより、
読む人に対してインパクトを与える
ということですね。

 

そもそも、
倒置法」は「してく」と書きます。

倒す」=「ひっくり返す

置く」=「配置する」という意味ですよね?

ここから、
「語句を逆さまにする」
という意味になるわけですね。

倒置法の効果

 

「倒置法」には、
主に4つの効果があります。

一つずつ見ていきましょう。

強調する

最も分かりやすいのが、
強調」だと言えます。

【例】⇒光っている、星が。

この場合、普通に読み進めると、
「じゃあ、何が光るの?」
と聞きたくなりますよね。

そこで、最後に「星が」という
語句を持ってくるわけです。

すると、読者に強い印象が残り、
よりインパクトを与えられるわけですね。

意外性を与える

 

「倒置法」は、
意外性も与えることができます。

【例】⇒カルシウムが豊富だ、カップラーメンは。

普通に考えれば、
「カップラーメン」=「栄養があまりない」
というイメージですよね?

ところが、カップ麺は
実はカルシウムが豊富な食品なのです。

そこで、
「意外性のある食べ物」という意味で、
あえて後ろに持ってくるわけですね。

感情を伝える

 

「倒置法」をうまく使えば、
感情をより伝えることができます。

【例】⇒僕は思わず叫んだ。やった!と

普通の言い方だと、
「僕は思わず、やった!と叫んだ」が多いです。

この場合も、あえて後ろに持って来て、
感情を伝わりやすくしています。

 

感情を伝える場合は、後ろに
「セリフや発言などが来るのが特徴」
と言えるでしょう。

リズムを整える

 

最後は、
「リズムを整える」という効果です。

これは、詩や短歌・俳句などで
よく使われる表現ですね。

【例】⇒金色の 小さき鳥のかたちして いちょう散るなり 夕日の丘に

上記は、
与謝野晶子の有名な短歌ですが、

後半の句を「夕日の丘に いちょう散るなり」
としても意味は通じます。

しかし、短歌のリズムを整えるために
順序を逆にしたわけですね。

 

以上、4つの効果を紹介しました。

もちろん、
「複数の効果が混ざったパターン」
というのもあります。

なので、実際には
「必ずしも一つの効果で固定されるわけでない」
と覚えておきましょう。

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倒置法の使い方

 

「倒置法」は、確かに便利な表現です。

しかし、
使い方には十分注意する必要があります。

 

まず、大きく分けて
次の2つの点を押さえておいてください。

 

①「事務的な文書では使わない

②「多用しすぎない・使いすぎない

 

1つ目は、
事務的な文書では使わない」ということです。

 

「事務的な文書」とは、言わゆる
「堅苦しい文書」という意味ですね。

世の中には、堅苦しい文書は多くあります。

 

新聞・論文・公文書・ビジネス文書。

 

こういった文書は、
情報を正確に伝えることが最優先です。

そのため、
強調や感情などが優先される
「倒置法」は原則使わないわけですね。

 

「倒置法」は、
作者が一種の遊び心のような気持ちで使う表現です。

したがって、本来は
小説や詩・短歌・俳句など文学的な作品
使うものだと認識しておきましょう。

 

そしてもう一つは、
多用しすぎない・使いすぎない
ということです。

 

これは、
「文学作品であっても」という意味ですね。

「倒置法」を使いすぎると、
何が言いたいのかよく分からない文となってしまいます。

【悪い例】

どこに行くのか、あなたは。

ついて行くよ、僕も。

悲しかったが、僕は発言した。

起きろよ、君も。

上記の文だと、短い間に
「倒置法」が3つも使われています。

見て分かるように、
「非常に読みにくい文章」
ということが分かるでしょう。

 

「倒置法」は、あくまで
単調な文の中に味付けをするものです。

料理で例えるなら、
「塩」や「しょうゆ」などの調味料ですね。

 

調味料を入れすぎれば、当然
読者に嫌悪感を与えることになります。

そのため、
くれぐれも乱用しすぎないように
注意してください。

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倒置法の例文

 

では、最後に
「倒置法」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 進もう、僕たちが理想とする未来へ。
  2. 釣れたよ、今回捕まえたかった魚が。
  3. 今日はどこへ出かけるつもりなの?彼女は。
  4. ぜひ対戦してみたい、世界王者である彼と。
  5. 絶対に勝ち上がれよ、おまえたちの力で。
  6. ジャングルに消えていった、一匹のトラが。

 

すでに説明した通り、
「倒置法」は文学的な作品に対して
使うことが多いです。

なので、
客観的な事実を伝えるような時は
ほとんど使いません。

 

また、「体言止め」と
混同する人も多いので注意が必要ですね。

体言止め」とは、
文を名詞で書き終える表現のこと」を言います。

【例】⇒うるさいよ、あなたの

一方で、
「倒置法」は名詞では終わりません。

【例】⇒うるさいよ、あなたの声が。

どちらも似たような使い方をするので、
区別できるようにしておきましょう。

まとめ

 

では、今回の内容を簡単にまとめておきますね。

 

倒置法」=文を普通の順序とは逆にする表現。

効果」=「強調・意外性・感情・リズム」の4つ。

使い方」=小説・詩・短歌・俳句など、文学的な作品に使う

 

「倒置法」は、うまく使えば
文章をより引き立てることができます。

この記事をきっかけに、
ぜひ使ってみてはどうでしょうか?

では、今回は以上です。

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