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創意工夫 意味 使い方 例文 類語 英語

 

「創意工夫」という四字熟語を聞いたことがあるでしょうか?

主に「創意工夫を凝らす」「創意工夫を加える」などのように用い、ビジネスでも使われる機会が多いです。ただ、具体的にどのようなシーンで使うのか分かりにくい表現でもあります。

そこで本記事では、「創意工夫」の意味や使い方、類義語などを含めなるべく簡単に解説しました。

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創意工夫の意味・読み方

 

最初に、この言葉を辞書で引いてみます。

【創意工夫(そういくふう)】

今までだれも思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

新しく斬新な考えで、いろいろな手段を試みること。適切な方法や能率的な手段を、新規に考え出すこと。

出典:学研 四字熟語辞典

上記、二つの辞典から引用しました。「創意工夫」は「そういくふう」と読みます。

意味は「新しい方法や手段を考え出すこと・今まで思いつかなかったことを考え出すこと」などです。

例えば、絵画や彫刻などの美術作品において、他にはない独特なタッチで描かれたものがあったとします。このような作品は、「創意工夫を凝らしている」と言うことができるでしょう。

「凝らす」とは「集中させる」「一心に考えをめぐらす」などの意味です。すなわち、その作品のためだけに神経や考えを集中させることを表しています。

また、ビジネスにおいては、会社から渡されたマニュアル通りに動くのではなく、何か自分のオリジナルのアイディアを提案するようなことがよくあります。

この場合も同じく、「創意工夫を加える」「創意工夫に富んだアイディア」などと言うことができます。つまり、「今までになかった新しい考えを打ち出す」ということです。

創意工夫とはこのように、デザインなどの具体的な形のある物だけではなく、目に見えないものも対象とします。その場合は、アイディアや仕事の過程そのものが対象となります。

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創意工夫の語源・由来

 

「創意工夫」は、「創意」と「工夫」の二語から成る四字熟語です。

まず「創意」とは「独創的な考え」を表します。他の誰の事もマネせずに、自分の発想だけで導き出した考えのことです。

そして「工夫」とは「さまざまな考えや手段をひねり出すこと」を表します。一つで満足するのではなく、あれこれと複数の方策を導き出すような行為です。

以上、両者を合わせると「独創的な考えにより、さまざまな考えや手段をひねり出すこと」というのが原義であることが分かります。

転じて、「これまでにない新しい手段や方法を考え出すこと」という意味になるわけです。

なお、「創意工夫」は中国の故事に由来するような四字熟語ではありません。日本で元々使われていた「創意」と「工夫」を合わせた造語により生まれた言葉だと考えられます。

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創意工夫の類義語

創意工夫 類義語 言い換え 同義語 対義語

 

「創意工夫」の「類義語」は以下の通りです。

専売特許(せんばいとっきょ)】⇒その人だけが得意とする技術や方針。他の人がまねできない権利。「特許」の旧称。
意匠惨憺(いしょうさんたん)】⇒物事に工夫を凝らすために、あれこれと苦心すること。「意匠」は「工夫を凝らすこと」、「惨憺」は「様々なことで苦心する様子」を表す。
苦心惨憺(くしんさんたん)】⇒心をくだいて非常な苦労を重ね、工夫をこらすこと。「苦心」は「あれこれと心をくだいて考えること」を表す。
趣向を凝らす(しゅこうをこらす)】⇒風情や趣が増すように工夫をすること。「趣向」とは「趣や風情、おもしろみ」などを表す。

「創意工夫」を言い換えた語はいくつかありますが、全く同じ意味の言葉(同義語)というのはありません。

この中だと「趣向を凝らす」は比較的意味も近く、よく使われる表現だと言えます。ただ、「趣向を凝らす」は主に小説や詩などの文学作品、映画や音楽などの芸術作品に用いられることが多いです。

一方で、「創意工夫」はどちらかと言うと、ビジネスや生活する上での工夫などその対象をより広く含んだものに対して使われます。また、「趣向を凝らす」には「新しい」という意味までは含まれません。これらの点が両者の違いだと言えるでしょう。

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創意工夫の英語訳

 

「創意工夫」は、英語だと「Originality and ingenuity」と言います。

「Originality」は「創意」、「ingenuity」は「工夫」を表すことから、直訳してこのような表現となります。

ただ、英語の場合はそれぞれを分けて表現するようなことはほとんどありません。実際には、次のような形容詞を使うのが一般的です。

 

creative(独創的な・創像力のある)」

original(独創的な・創意に富む)」

ingenious(器用な・独創的な・創意工夫に富んだ)」

 

例文だと、それぞれ次のような言い方となります。

He is a very creative man.(彼は非常に創造力がある男である。)

Artists prefer to create original works.(芸術家は独創的な作品を作り出すことを好む。)

He made an ingenious work.(彼は創意工夫に富んだ作品を作った。)

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創意工夫の使い方・例文

 

最後に、「創意工夫」の使い方を例文で紹介しておきます。

 

  1. 創意工夫を凝らした作品だったので、専門家からの評価は高かった。
  2. 今回作った料理は、シェフが創意工夫を加えたオリジナルレシピです。
  3. 夏休みの宿題で自由研究が出されたので、自分なりに創意工夫してみよう。
  4. ビジネスの報告書はただ書き記すだけでなく、創意工夫する必要もある。
  5. 今日の会議では創意工夫によって個々のアイデアを存分に出してもらいたい。
  6. 訪れた美術館には様々な創意工夫を凝らした絵がたくさん展示されていた。
  7. ただのイラストではなく、創意工夫が加えられた味わいのある作品ですね。

 

「創意工夫」は、新しい手段や方法によって考えを導き出すことです。この時に対象となるのは、料理や芸術作品、ビジネスのアイディアなど多岐に渡ります。

いずれの場合も、誰かの真似をしたり言われた通りにやったりするのではなく、自ら積極的に考えを導き出すことです。したがって、基本的にはこの四字熟語は良い意味として使われると考えて問題ありません。

なお、言い回しとしては「創意工夫する」「創意工夫を凝らす」「創意工夫を加える」などが多いです。

まとめ

 

以上、本記事のまとめです。

創意工夫」=新しい方法や手段を考え出すこと・今まで思いつかなかったことを考え出すこと。

語源・由来」=「独創的な考え」+「さまざまな考えや手段をひねり出すこと」。

類義語」=「専売特許・意匠惨憺・苦心惨憺・趣向を凝らす」

英語訳」=「creative」「original」「ingenious」

創意工夫は口で言うのは簡単ですが、なかなか実践できることではありません。最初は何事も基礎から学び、慣れてきたら自分の独創性を少しずつ出していくようにしましょう。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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