この記事の読了目安: 630

世情とは 意味 読み方 使い方 類語 英語

 

世情」という言葉をご存知でしょうか?

新聞などのニュースやビジネスシーンでよく使われる言葉です。

ただ、普段はなかなか聞かない言葉なので、
その具体的な使い方を問われても困るかと思います。

そこで本記事では、
「世情」の意味や読み方・使い方・類語などを
なるべく簡単にわかりやすく解説しました。

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

世情の意味・読み方

 

まずは、基本的な意味と読み方です。

【世情(せじょう)】

世の中の事情・ありさま。

世間一般の人の考え。俗人の考え。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

世情」は「せじょう」と読みます。

まれに「せいじょう」と読むこともありますが、
多くの場合「せじょう」と読む言葉と考えてください。

 

意味としては2つあります。

1つ目は、
世の中の事情・ありさま」という意味です。

【例】⇒彼は世情に疎い男だ。こんなに無知だとは思わなかったよ。

この場合はつまり、
彼が世の中のことを全く知らない」ということですね。

具体的に言うと、

  • 「今、世の中で話題になっている事柄を知らない」
  • 「毎日ニュースになっている社会問題を知らない」

といったことです。

 

そして2つ目は、
世間一般の人の考え・俗人の考え」という意味です。

「俗人(ぞくじん)」とは、
「(僧侶に対する)一般人のこと」だと思って下さい。

【例】⇒世情を捨てて、寺の僧侶となることにした。

つまり、「一般人としての考えを捨てた」ということですね。

 

以上、2つの意味を紹介しましたが、
ほとんどの場合は1つ目の意味として使われます

そのため、
世情」=「世の中の事情・ありさま
という意味だと考えても問題ありません。

スポンサーリンク

世情の主な使い方

世情 使い方

 

「世情」という言葉は様々な使い方ができます。

以下に、代表的なものを4つ挙げました。

世情の中・世上により

 

世情の中」「世情により」とは、
今の世間の状況の中・今の世間の状況により」という意味です。

現状の世の中の情勢を遠回しに伝えるような時に使います。

【例】

  • このような世情の中、本日はお集まり頂き誠にありがとうございます。
  • こんな世情だからこそ、周囲の人たちの励ましの言葉が心に響いた。
  • 昨今の世情により、弊社のイベントは中止させて頂く運びとなりました。

上記のように、個人の主観的な感情などではなく、
世の中の状況を客観的に表すよう時に使う表現です。

世情が落ち着く

 

世情が落ち着く」とは、
世の中の状況が落ち着く」という意味です。

主に、社会情勢が混乱した時などに使われる表現です。

  • 世情が落ち着くまで、イベントは中止する予定です。
  • 世情が落ち着いたら、またこちらからご連絡致します。
  • 世情が落ち着く頃には、コンサートは開催するでしょう。

上記の文は、新型コロナウイルスが蔓延して
世間を賑わせた頃によく使われた文例です。

世情に明るい・世情に疎い

 

世情に明るい」「世情に疎い」という表現もよくされます。

前者は「世間のことをよく知っている」、
後者は「世間の事をよく知らない」という意味です。

ここでの「明るい」とは、光などがあって明るいという意味ではなく、「~のことをよく知っている」という意味だと考えて下さい。

【例】

  • 彼は世情に明るい評論家で、何でも知っている。
  • あいつは社会のことを何も知らない世情に疎い男だ。
  • 田舎に引っ越してから、世情に疎い人間になった。

一般的には、「世情に明るい」は肯定的な意味として、
逆に「世情に疎い」は否定的な意味として使われます。

世情に通じている

 

世情に通じている」という言い方をする場合は、
2つの意味に分かれます。

 

1つ目は「世の中をよく知っている」という意味です。

この場合は「世情に明るい」と
ほぼ同じ意味だと考えて問題ありません。

そして2つ目は、
一般の考え・俗人の考えを分かっている」という意味です。

こちらは「一般人としての考えや価値観に近い状態」という意味だと考えて下さい。

例文だと、それぞれ次のようになります。

  • 世情に通じている経験豊富な記者である。
  • 彼は出家をしてから世情に通じなくなった。

スポンサーリンク

世情の類義語

世上 類語 対義語

 

「世情」の類語は以下の通りです。

 

  • 「世の中」
  • 「実社会」
  • 「時流」
  • 「潮流」
  • 「風潮」
  • 「世論」
  • 「社会情勢」
  • 「社会状況」
  • 「社会風土」
  • 「市井(しせい)」
  • 「巷(ちまた)」
  • 「世上(せじょう)」

 

「世情」の類語は多くありますが、全体的なイメージとしては
社会全体の様子や雰囲気」を表した言葉と考えるとよいでしょう。

例えば、「社会情勢」や「社会状況」などは、
まさに社会全体の様子を表した言葉だと言えます。

さらにそこから派生して、
社会の流れや動きを意味する「時流・潮流」なども類語に含まれます。

 

なお、最後の「世上(せじょう)」は
世の中・世間」という意味です。

読み方が同じなのでまぎらわしいですが、
全く同じ意味の言葉というわけではありません。

「世上」はただ単に「世の中」や「世間」を意味する言葉なのに対し、「世情」はそこに「様子」という意味が加わります。

したがって、「世上」に細かい雰囲気や様子を加えた言葉が
「世情」だと考えて下さい。

世情の英語訳

 

続いて、英語訳です。

「世情」は英語だと次のように言います。

 

①「the world

②「what is going on in the world

 

①は直訳すると「世の中」という意味です。

「world」には「世界」だけでなく「世の中」という意味もあります。

そして、②は「世界で起こっていること」という意味です。

「what is going on」で「何かが起こっている」と訳し、さらに「in the world(世界の中で)」を付けることで、「世界の中で何かが起こっている」⇒「世情」となります。

 

例文だと、それぞれ以下のような言い方です。

She knows the world.(彼女は世情に通じている。)

They know what is going on in the world.(彼らは世情に通じている。)

実際の例文では、
前に「know(~を知っている)」をつけることが多いです。

スポンサーリンク

世情を例文で確認

 

最後に、「世情」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 彼は世情に明るいジャーナリストとして知られている。
  2. 世情に疎いので、最近のニュースはあまりよく分かりません。
  3. 世情に通じているコメンテーターは、遠慮なく自分の思いを発言した。
  4. 混沌とする世情の中、政府は具体的な経済対策をついに発表した。
  5. 世情を鑑み、今回のスポーツイベントは自粛することにしました。
  6. 世情が落ち着いてきたこともあり、ようやく経済が回りだした。

 

「世情」は、「世の中のありさま」を表す言葉ということでした。

実際の用例としては、コメンテーターやジャーナリストなど
世の中に対して明るい人を主語とする場合。

もしくはその逆で、一般人や素人など
社会情勢に詳しくない人を主語とする場合があります。

あるいは、人自体を主語にせず、
単に社会情勢を客観視するような時にも使います。

どれも普段からよく使われていますので、
状況に応じてうまく使い分けるようにしてください。

関連:>>森羅万象の意味や使い方は?類語や例文も解説

まとめ

 

以上、今回の内容を簡単にまとめると

世情(せじょう)」=「世の中の事情・ありさま

使い方」=「世情の中・世情に明るい・世情に疎い・世上が落ち着く」など。

類語」=「社会情勢・社会状況・時流・潮流・世上」など。

英語」=「the world」「what is going on in the world」

ということでした。

 

「世情」という言葉は一見難しそうに見えますが、
実は様々な場面で使えて非常に便利です。

語彙力を増やすためにも、
今後の文章でぜひ使ってみてはどうでしょうか?

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)