この記事の読了目安: 93

メディアリテラシーとは 意味 例 必要性 教育 わかりやすく

 

メディアリテラシー」という言葉をご存知でしょうか?

テレビや新聞などで、
私たちは日々のニュースを目にしますね。

最近では「スマホでネットニュースを見る」
という人も多いかと思います。

しかし、「この情報って本当に正しいの?」
と思ったことはないでしょうか。

「メディアリテラシー」とは、そのような
「情報への向き合い方」について表した言葉です。

今回は「メディアリテラシー」の意味や使い方・必要性などを
簡単にわかりやすく解説しました。

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

メディアリテラシーとは

 

まず、「メディアリテラシー」の意味を調べると、
次のように書かれています。

【メディアリテラシー】

コンピューターや先端的な情報通信機器を使いこなせる能力。

メディアに対して主体性を確立すること。コンピューターネットワーク・テレビ・音楽・映画・出版物などさまざまなメディアが伝える価値観・イデオロギーなどをうのみにせず、主体的に解読する力をつけること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「メディアリテラシー」には2つ意味がありますが、
一般的には②の意味で使うことが多いです。

そのため、まずは「メディア」の意味から解説していきたいと思います。

メディア」とは、
テレビ・新聞・ラジオ・雑誌・ネットなどのこと」だと思ってください。

 

元々この言葉は、英語の「media」が由来です。

「media」は「medium」の複数形で、
日本語では「媒体(ばいたい)」と訳されています。

媒体」とは、
仲立ちをするもの・間に入るもの」という意味です。

 

つまり、「私たち」と「情報」の間に入り、
両者の仲立ちをするものが「メディア」ということですね。

イメージとしては、

情報」⇔「メディア」⇔「私たち

と考えると分かりやすいでしょう。

 

そして、「リテラシー」とは
読み書きをする能力のこと」を言います。

こちらも英語の「literacy」を由来とし、
本来は「文章を読むこと・書くこと」という意味です。

転じて、現在では
真偽を見極める力・使いこなす力
などの幅広い意味で使われています。

 

以上の事から考えると、
メディアリテラシー」は「メディアの真偽を見極める力・使いこなす力」と定義することができます。

もっと簡単に言えば、
「テレビや新聞・ネットなどの情報をしっかり見極める力」ということですね。

 

私たちが得ている情報は、
すべてが正しいというわけではありません。

情報には、ウソや誇張・偏りなどの
不正確さが必ず混じっています。

このような
情報の真偽を選別し、適切に判断していく能力
「メディアリテラシー」と言うのです。

では、大まかな意味が分かったところで、
具体例を見ていきましょう。

メディアリテラシーの具体例

 

「メディアリテラシー」が問われるケースとしては、
どんなことが挙げられるでしょうか?

分かりやすい例を挙げましょう。

 

「熊本地震のデマ情報」

 

2016年4月14日の熊本地震の直後、
とある投稿がツイッター上に流れます。

それは、
熊本の動物園からライオンが逃げた」という情報です。

メディアリテラシー 例
出典: Lion & Safari Park

 

男は「地震のせいで動物園からライオンが放たれた」
などと画像付きで投稿しました。

その投稿はすぐさま拡散し、
ネット上だけでなく現実世界にも大きな影響を与えます。

次の日までに、
熊本市動物園の職員は100件を超える
電話対応に追われたそうです。

 

ところが、
実際にはライオンの画像はフェイクということが判明しました。

結果的に男は逮捕されたのですが、
多くの人がウソの情報に翻弄されてしまったのです。

 

「ツイッター」というメディアは、
私たちにとって身近なものですよね。

そして、学生から社会人まで
多くの人が手軽に情報を得られるツールです。

ところが、もしもその情報を正確に判断できないと、
大きな不利益を被ってしまう可能性もあります。

「メディアリテラシー」とは、
このように大きな影響力を持った媒体に対して、
いかに正確に判断できるかが問われるわけです。

スポンサーリンク

メディアリテラシーの必要性

メディアリテラシー 必要性

 

ここまで、「メディアリテラシー」の
意味や例を紹介してきました。

次に、「メディアリテラシー」の
「必要性」について注目してみましょう。

 

元々、この言葉は
パソコンや携帯電話が普及してから盛んに使われるようになりました。

具体的には、
バブル崩壊後の1990年代以降の話です。

当時の意味としては、パソコンなどの
コンピュータをうまく使いこなす能力」という意味でした。

 

しかし、本来の意味から言えば「メディアリテラシー」とは
情報を適切に得たり発信したりする能力」のことを意味します。

したがって、
何十年も前から存在する「新聞」や「テレビ」
などのメディアも当然含まれるわけです。

例を挙げると、太平洋戦争時に日本の新聞が
ナショナリズム」を煽る時期がありました。

関連:>>ナショナリズムの意味とは?例や対義語・問題点をわかりやすく

 

その結果、日本人は戦争に対して気持ちが高ぶり、
一気に開戦へと向かうことになります。

もしも「メディアリテラシー」が
国民一人一人に備わっていたらどうだったでしょうか?

歴史は変わっていたかもしれませんよね。

 

メディアというものは、今も昔も
大衆の思考や行動に大きな影響を与えます。

そのため、情報を常に冷静に読み、

  • 何か裏がないだろうか?
  • 何か操作が入っていないだろうか?
  • 本当に正しいことは何だろうか?

といった内容を分析することが重要なのです。

でなければ、私たちの「イデオロギー」は
常にメディアに影響されたものとなってしまうでしょう。

関連:>>イデオロギーとは?意味や使い方をわかりやすく解説

 

簡単に言えば、
私たちの考えそのものが支配されてしまう」ということです。

全ての人の行動は、
「その人の考え方」が元になっています。

したがって、「メディアリテラシー」は、
人の行動に直結するほど必要不可欠なものなのです。

スポンサーリンク

メディアリテラシー教育の大切さ

メディアリテラシー 教育

 

「メディアリテラシー」の重要性は理解できました。

では、「メディアリテラシー」を身につけるには、
具体的にどうすればよいのでしょうか?

 

大まかに2つに分けて説明していきたいと思います。

 

①テレビ・新聞

 

まず、一番巨大なメディアであるテレビと新聞です。

テレビや新聞は、基本的に
スポンサー(広告主)」がついています。

 

当たり前ですが、番組を作ったり新聞の記事を書いたりできるのは、
スポンサーがお金を払っているからです。

そのため、テレビや新聞は
スポンサーの意に沿わない内容は報道しません

 

例えば、チョコを販売している企業が
スポンサーであったとしましょう。

この場合、
チョコは体に良くない」という内容で
番組を作ったらどうでしょうか?

当然、スポンサーは離れてしまいますよね。

 

逆に、「チョコはポリフェノールが豊富で体にいい
という内容で番組を作成したとします。

当然、番組を見た視聴者は
明日からチョコを買いたくなるはずです。

スポンサーとしては、願ったり叶ったりです。

 

つまり、
テレビや新聞の広告主に注目することで、
ある程度情報の信頼度を測れる
ということです。

別の言い方をすれば、
お金の流れに注目すること」とも言えるでしょう。

 

お金をもらう人は、お金をあげる人には逆らえない

 

当然と言えば当然の話です。

気になった人は、
CMや折り込みチラシなどにも目を向けてみて下さい。

 

②ネット・SNS

 

「ネット」や「SNS」はスポンサーの縛りがないため、
個人が自由に情報を発信できます。

したがって、
ある意味ではテレビや新聞よりも情報の精度は高いとも言えます。

 

ところが、
ネットの情報にも問題点はあります。

それは、
誰でも情報を発信できてしまう」という点です。

 

例えば、
Wikipedia(ウィキペディア)」というサイトがあります。

芸能人やスポーツ選手などの
プロフィールが詳しく載せられたサイトです。

この「ウィキペディア」、実は誰でも編集が可能なのです。

試しにウィキペディアにアクセスして、記事を編集してみて下さい。

あまりの手軽さに恐らくびっくりするはずです。

 

つまり、やり方次第では芸能人のプロフィールなども
普通に捏造できてしまうということです。

ネットの情報発信は、テレビよりも気軽にできます。

そして、誰でもできるという敷居の軽さがあります。

したがって、ネットの情報は
本当に事実なのか?」といったことを
テレビ以上に疑う必要があるということです。

 

もちろん、ネットには
「テレビが報じない隠れた情報を知れる」というメリットもあります。

ただし、
その見極め方には細心の注意が必要ということです。

スポンサーリンク

メディアリテラシーの使い方・例文

 

では、最後に「メディアリテラシー」の使い方を
実際の例文で確認しておきましょう。

 

  1. 情報化社会の現代において、メディアリテラシーは必須の能力である。
  2. メディアリテラシーを身に着けるには、常日頃から様々な情報に接することだ。
  3. 今回の事件は真偽が隠されている部分が多く、メディアリテラシーが問われるものであった。
  4. アメリカなどの海外では、学校でメディアリテラシーを高める授業が行われている。
  5. インターネット全盛の時代において、今問われているのがメディアリテラシーである。
  6. メディアリテラシーや情報リテラシーの重要性は誰もが理解しておくべきだろう。

 

「メディアリテラシー」は、
上記のように様々な場面で使うことができます。

一般的には、社会問題や政治問題などと関連して用いられることが多いです。

なお、「メディアリテラシー」ではなく、
情報リテラシー」「ネットリテラシー」などと呼ばれることもあります。

前者は「情報を上手く使いこなす力」、
後者は「ネットを上手く使いこなす力」なので意味としてはほとんど変わりません。

「情報」の方がネットやスマホ、テレビ、新聞など
幅広い対象に対して使われると考えて下さい。

関連:>>テクノロジーとは?意味や具体例をわかりやすく解説

まとめ

 

以上、内容を簡単にまとめると、

メディアリテラシー」=メディアの真偽を見極める力・使いこなす力。

具体例」=「熊本地震のデマ情報」など。

必要性」=この力がなければ、私たちの考え・行動自体が支配されてしまう。

ポイント」=①「流れてくる情報をまず疑うこと」②「背後のお金の流れを読むこと

ということでした。

 

ネットの普及に伴い、現代は簡単に情報が手に入る時代です。

一方で、情報の信頼性というのはいつの時代も揺らいできました。

大切なのは、自分の力で真偽を確かめ、そして
背後で起こっていることをいかに上手く想像できるかだと言えるでしょう。

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)