この記事の所要時間: 638

文化 文明 違い 意味 わかりやすく

 

皆さんは、
文化」と「文明
の違いを説明できますか?

 

「文化」と「文明」は、
様々な場面で使われていますね。

「現代文」「歴史」「政治経済」「ニュース」

このように、よく使われている両者ですが、
実はどちらもちゃんとした語源があります。

そのため、
もしもちゃんとした語源まで
理解できれば大きな武器となるでしょう。

 

では、一体どのような意味なのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

文化の意味

文化 意味

 

まずは、
「文化」についてです。

「文化」
の意味を調べると、
次のように書かれています。

【文化(ぶんか)】

人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。

② ①のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。

③世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

【文化の英語訳】⇒culture(カルチャー)

 

文化」とは、
人間が作り出した全てのもの。特に、精神的なもの。
だと思ってください。

 

「文化」というのは、
幅広い意味を持っています。

広い意味では、
食生活・暮らし方・文字・言語・農業
など社会の仕組みを担うものが当てはまります。

 

一般的には
その中でも特に精神的なもの
を指すことが多いですね。

 

「精神的なもの」とは、
以下のようなものです。

  • 哲学
  • 芸術
  • 道徳
  • 宗教
  • 科学

「科学」の意味は、
以下の記事を参照してください。

>>科学と化学の違いとは?意味や使い分けも

 

これらの文化は、
具体的な形があるわけではありません。

なぜなら、
全て人間の頭の中で考えて、
作り出したものだからです。

このように、
具体的な形がない精神的なものを
特に「文化」と呼ぶわけですね。

文化の語源・由来

文化 語源

 

「文化(culture)」の語源は、
英語の「cultivate」だと言われています。

cultivate」とは、
「(土を)耕す」という意味です。

 

つまり、
農業をすることが文化の始まり
だったわけですね。

 

農業を始める前の人々は、
収穫した木の実をすべて食べていました。

しかし、
毎回全部食べていては、
木の実がすぐなくなってしまいます。

 

そこで、
収穫した木の実を種として植えれば、
秋の収穫時にまた食べることができますよね。

これが、
「カルチャーの始まり」だと
言われています。

未来のために今ある木の実を食べずに、土を耕す

このような発想は、
人間の思考なしにはできなかったはずです。

 

つまり、「カルチャー」は
人間の精神的な考えがあったからこそ、
生まれたものだったわけですね。

スポンサーリンク

文明の意味

文明 意味

 

続いて、
「文明」の意味です。

【文明(ぶんめい)】

人知が進んで世の中が開け、精神的、物質的に生活が豊かになった状態。特に、宗教・道徳・学問・芸術などの精神的な文化に対して、技術・機械の発達や社会制度の整備などによる経済的・物質的文化をさす。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

【文明の英語訳】⇒civilization

 

文明」とは、
生活を豊かにするもの。特に、物質的なもの。
だと思ってください。

 

「文明」というのは、
歴史を振り返ると分かりやすいでしょう。

例えば、

  • メソポタミア文明
  • エジプト文明
  • 石油文明
  • 自動車文明

などの文明がありますよね。

 

「メソポタミア文明」は、
二つの川の間で水を確保することにより、
豊かな農業社会を築きました。

 

「エジプト文明」も、
ナイル川の氾濫(はんらん)を利用し、
豊かな農業社会を築きました。

 

「石油文明」は、
「石油」を採掘することにより、
便利な工業社会を築きました。

 

「自動車文明」は、
石油を燃料にしてエンジンを動かすことにより、
人や物の移動を楽にしました。

 

このように、「文明」とは、
生活を豊かにするもの全般を言うわけですね。

 

その中でも特に、
物質的なもの」を指すことが多いです。

※「物質的なもの」とは、
「具体的な形があるもの」という意味ですね。

 

現代社会だと、
「コンピューター」が挙げられます。

パソコンやスマホなどのコンピューターは、
私達にとって一番身近な存在でしょう。

世界中の人々がパソコンを使い、
仕事やプライベートに役立てているのは、
まさに「コンピュータ文明」と言えます。

 

このように、
誰かが作り出したものが世の中に広まり、
物質的に生活を豊かにするもの
であれば、
それは「文明」と言えるのです。

スポンサーリンク

文明の語源・由来

文明 語源

 

「文明(civilization)」の語源は、
英語の「civil」だと言われています。

 

civil」とは、
市民の・都市の」などの意味です。

つまり、
昔の都市国家の構成からきている
ということですね。

 

昔の都市国家は、
様々な建物が建てられて成立していました。

古代ローマであれば、
ローマ建築が有名ですよね。

 

「建築」というのは、
具体的な形がある家や建物などを作る世界です。

そのため、「文明」は
主に物質的なものを指すようになったのです。

文化と文明の違い

文化 文明 違い

 

ここまでの内容を整理すると、

文化」=人間が作り出した全てのもの。特に、精神的なもの。

文明」=生活を豊かにするもの。特に、物質的なもの。

ということでした。

 

両者の違いは2つあります。

 

1つ目は、
精神的か物質的か
ということです。

 

文化」という言葉は、
主に精神的なものに対して使います。

したがって、「文化」は
人々のを豊かにするものだと言えます。

 

一方で、
文明」という言葉は、
主に物質的なものに対して使います。

したがって、「文明」は
人々の生活を豊かにするものだと言えるのです。

 

2つ目は、
広がる範囲」です。

 

「文化」は、
特定の民族や地域など
範囲が限定されます。

「イスラム教」や「仏教」などの
宗教が分かりやすい例でしょう。

 

一方で、「文明」は
特定の民族や地域に縛られず、
範囲が限定されません。

例えば、
石油・車・コンピュータなどは、
世界中に広まっていますよね。

 

辞書にも書いてある通り、
「文明」は「文化」の意味も含んだ言葉です。

そのため、「文明」は
最初はある特定の地域で始まります。

ところが、
その物質的な便利さが分かると、
国や言語、民族などの壁を越えて
広く拡散していくわけです。

 

まとめると、

文化」=精神的なもの。広まる範囲が限定される

文明」=物質的なもの。広まる範囲を限定しない

となります。

スポンサーリンク

使い方・例文

 

最後に、それぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【文化の使い方】

  • 学問・音楽・道徳など精神的生活にかかわるものを、文化と呼ぶ。
  • 欧米の食文化の流入により、生活習慣病の患者が増えるようになった。
  • 相撲は日本の国技であり、世界に誇れる文化とも言えるだろう。

 

【文明の使い方】

  • 人々の経済活動や移動方法など物質的生活にかかわるものを、文明と呼ぶ。
  • 漢字文明は最初は中国で起こり、その後東アジアに広まるようになった。
  • インターネットは、現代社会が生んだ文明の利器である。
  • アマゾンの奥地で原始的な生活を送る人達は、文化はあるが文明は発達していないと言える。

 

※「文明の利器(ぶんめいのりき)」とは、
文明がもたらした便利な道具や機械」のことです。

「利器」とは、
「便利な道具・機械」のことを指します。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

文化」=人間が作り出した全てのもの。特に、精神的なもの。(農業が語源)

文明」=生活を豊かにするもの。特に、物質的なもの。(都市国家が語源)

ということでしたね。

 

「文化」は範囲が限定されるが、
「文明」は範囲が広がっていく。

と覚えておきましょう。

今回は以上です!

スポンサーリンク