この記事の読了時間: 453

無病息災 意味 使い方 例文 類語

 

無病息災」という四字熟語があります。

神社のお守りなどにもよく記されている言葉です。

最近では、お菓子の名前としても使われているようですね。

このように普段からよく目にする「無病息災」ですが、
一体どのように使えばよいのでしょうか?

さっそく、確認していきましょう。

無病息災の意味・語源

 

まずは、基本的な意味からです。

【無病息災(むびょうそくさい)】

病気せず、健康であること。元気なこと。

出典:三省堂 新明解四字熟語辞典

無病息災」とは、
病気をせずに、健康であること」を意味します。

 

例えば、以下のように使います。

母は80歳を超えましたが、おかげさまで無病息災で過ごしています。

この場合はつまり、
「母が病気を一切せずに、ずっと元気である」
ということですね。

「無病息災」とはこのように、
健康である様子・無事である様子
などを表す言葉だと考えて下さい。

 

言葉の意味を補足すると、

無病」は「気がい」と書くので、
健康で元気なこと」を意味します。

これは文字通りなので分かりやすいですね。

 

そして、「息災」は
(わざわ)いを息(や)む」と書くので、
病気やケガなどの災難をとめる」という意味があります。

仏教では、昔から
「仏様の力によって災難を防ぐこと」を
息(や)める」と言っていました。

また、現在でも「虫の息」「息の根」などと言うように、
」には「生命力・元気さ」という意味が含まれています。

なので、
息災」は「災いを防ぎ、健康に生きている
という意味として使われているのです。

無病息災の由来

 

ところで、
この言葉はどこから来たものなのでしょうか?

 

「無病息災」の正確な起源は不明ですが、
少なくとも古代中国の前漢時代には「無病」という言葉が
残されていることが分かっています。

前漢時代の思想書『淮南子(えなんじ)』を読むと、
「病気をしない」という意味で「無病」と書かれているのです。

 

また、少し時が過ぎて、
日本の場合だと平安時代には「息災」という言葉が残されています。

平安時代の代表的な作品である「枕草子」には、
「息災」と記されています。

この「息災」と先に説明した「無病」が結びつき、
現在の形になったと言われる説が今のところ有力です。

 

考えてみれば、
「無病」も「息災」もどちらも似たような意味の言葉ですよね。

なので、あえて似た意味を合わせることにより、
健康であること」を強調した四字熟語が生まれたのかもしれません。

無病息災の類語

無病息災 類語

続いて、
「無病息災」の「類語」を紹介します。

【無事息災(ぶじそくさい)】

病気や災いがなく、平穏に暮らしていること。

【息災延命(そくさいえんめい)】

災難を防ぎ、寿命をのばすこと。

【平穏無事(へいおんぶじ)】

穏やかで、変わったことがない様子。

【健康第一(けんこうだいいち)】

健康をまず第一に考えること。

【家内安全(かないあんぜん)】

家族に事故や病気などの問題がないこと

以上、5つの類語を紹介しました。

いずれも共通しているのは、
病気や災いがない」ということですね。

「無病息災」には、
その人の「平穏さ」のような意味も含まれています。

したがって、「平穏無事」などの
「物事が落ち着いている状況」を表す言葉も類語となるのです。

 

ちなみに、
対義語」としては、次の2つが挙げられます。

【四百四病(しひゃくしびょう)】

人のかかる病気のすべて。

仏教で「地・水・火・風」の4つの元素が不調な時、
100個の病気になることから。

【一病息災(いちびょうそくさい)】

ちょっとした病気がある方が、かえって長生きすること。

後者の方は明確な「対義語」というわけではありませんが、
「病気がある」という点では反対語と言えるでしょう。

無病息災の英語

 

続いて、「英語訳」です。

「無病息災」は、英語だと次の2つの言い方があります。

 

good health

sound health

 

「health」は、「健康・健康状態」という意味です。

また、「sound」には「音」以外に
「健全な・正常な」などの意味もあります。

それそれを直訳すると、
「良い健康状態」「正常な健康状態」となりますね。

 

例文だと、それぞれ以下のような言い方です。

I’m in good health.(私はいたって無病息災です。)

Pray your sound health of your mother.(あなたの母の無病息災を祈ります。)

無病息災の使い方・例文

 

では、最後に「無病息災」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 無病息災を祈り、京都の神社にお参りしてきました。
  2. 七草粥は、無病息災を願って食べられる。
  3. 怪我防止のために、無病息災を祈願するお祭りに参加した。
  4. 節分を過ぎ、今年の干支も無病息災で過ごすことができました。
  5. 無病息災・家内安全を祈願して、お祈りを続ける。
  6. このお守りは、無病息災のご利益があると聞いている。
  7. 年賀状に「無病息災でありますように」と記した。

 

「無病息災」は、上記のように様々な使い方ができます。

しかし、一般的には
神様や仏様に祈りをささげる時に使うことが多いですね。

神社やお寺では、
その年一年の願望や目標を祈願します。

そして、お守りなどを身に着けて
病気や怪我などの災難が来ないようにします。

「無病息災」とはこのように、
「今年一年健康でいられますように」
という強い願いを込める時に使うのです。

関連:>>酒池肉林の意味とは?使い方や語源・類語を解説

まとめ

 

以上、今回の内容をまとめると、

無病息災」=病気をせずに、健康であること。

語源・由来」⇒「気をくして、いを(や)む」(前漢・平安時代にはあった)

類語」=「無事息災・息災延命・平穏無事・健康第一」など。

英語」=「good health」「sound health」

ということでした。

 

生きていく上で、「健康」を維持することは欠かせません。

病気になれば、仕事や勉強・付き合いなど
全てがストップしてしまいます。

そういう意味では、
「無病息災」でいられることが、
人間にとって一番重要なのかもしれませんね。

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)