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枝葉末節 意味 読み方 使い方 語源 由来 類義語

 

枝葉末節」という四字熟語をご存知でしょうか?

主に、「枝葉末節にこだわる」「枝葉末節にとらわれる」などのように用います。有名な四字熟語なので、一度は聞いたことがあるかもしれません。

ただ、具体的な由来や使い方までは知らないという人は多いと思われます。そこで本記事では、「枝葉末節」の意味や読み方、語源、類義語などを含め詳しく解説しました。

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枝葉末節の意味・読み方

 

最初に、読み方と基本的な意味を紹介します。

【枝葉末節(しようまっせつ))】

主要でない部分。些細(ささい)な部分。本質からはずれた些末(さまつ)なこと。

出典:三省堂 新明解四字熟語辞典

枝葉末節」は「しようまっせつ」と読みます。

発音の仕方としては、「葉(よう)」のところにアクセントを置く形となります。「使用」や「仕様」などと同じ発音の仕方です。

まれに「枝(し)」のところを高く発音する人がいますが、そのような読み方はしないので注意してください。

そして意味ですが、「枝葉末節」とは「主要でない部分・ささいな部分」などを表したものです。

例えば、数人のグループで議論をしていたとしましょう。議論のテーマは「スポーツ」についてです。

ところが、ある一人の人物がスポーツとは関係のないような発言ばかりをしていたとします。このような時に、「彼は枝葉末節にこだわった発言をする」などと言うわけです。

つまり、「枝葉末節」とは「本質から外れた重要でない部分」を表す四字熟語ということになります。

どのような物事でも「本質(大事な部分)」と「そうではない部分」があります。「枝葉末節」は、物事の本質から離れた言わば「どうでもよい部分」を指すのです。

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枝葉末節の語源・由来

 

枝葉末節」の語源は、「植物の成り立ち」にあります。

まず、「枝葉」とは文字通り「枝(えだ)」と「葉(は)」を意味します。そして、「末節」とは「木の末の方の節々(ふしぶし)」という意味で、枝や葉よりもさらに中心から遠くの部分を指し示します。

植物にとって「枝」や「葉」「末節」などは、中心にある太い幹を本質とすれば大事な部分ではありません。これは、自然界のすべての植物を見れば一目瞭然でしょう。

「枝」や「葉」というのは切ったりちぎったりしても、やがては再生してまた生えてきます。ところが、中心である幹を引っこ抜いてしまえば、その樹木はもはや生命として生きることができません。

このことから、「枝葉末節」=「大事でない部分」「本質から外れた部分」という意味で使われるようになったのです。

植物に限らず、家などの建物、会社などの組織も中心がしっかりしていないと上手く機能しません。「枝葉末節」の由来を紐解いていくと、何事も中心が大事であるということが分かるかと思います。

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枝葉末節の類義語

枝葉末節 類義語 対義語

 

続いて、「枝葉末節」の「類義語」を紹介します。

枝葉末端(しようまったん)】⇒主要でない部分。本質から外れた部分。
本末転倒(ほんまつてんとう)】⇒物事の大事なこととそうではないことを取り違えること。
取るに足らない(とるにたらない)】⇒どうでもよい部分。つまらない部分。
木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)】⇒物事の細かい部分にこだわりすぎて、本質を見失うこと。
重箱の隅をつつく(じゅうばこのすみをつつく)】⇒細かい部分ばかりに注目し、文句を言うこと。

以上、5つの類義語を紹介しました。この中では、「木を見て森を見ず」ということわざがよく使われますので覚えておくとよいです。

その他の言葉では、「瑣末(さまつ)」「些細(ささい)」なども類義語と呼べます。簡易的なものだと、「どうでもいい」「つまらない」などの語も分かりやすいのではないでしょうか。

なお、一番最初の「枝葉末端」はほぼ同じような意味の四字熟語です。したがって、「枝葉末端」と「枝葉末節」は「同義語」だと考えて問題ありません。

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枝葉末節の対義語

 

逆に、「枝葉末節」の「反対語」としては次のような言葉が挙げられます。

大所高所(たいしょこうしょ)】⇒物事の細部にとらわれることなく、広い視野と高い観点をもって全体を見通すこと。
着眼大局(ちゃくがんたいきょく)】⇒物事を全体的に大きくとらえること。広く物事を見て、その要点や本質を見抜くこと。
達人大観(たつじんたいかん)】⇒物事の道理に広く通じている人は、全体を客観的に見渡すことができるということ。

「大所高所」は「大きな所・高い所で物事を見る」というのが原義です。このことから、物事を大きな観点で見ることを表す四字熟語となります

また、「着眼大局」は物事を広く大きくみて、本質を見抜くこと、「達人大観」は達人のように物事を冷静にそして客観的にみることを表した四字熟語です。

その他には四字熟語ではありませんが、「大局観(たいきょくかん)」なども反対語だと言えます。「大局観」とは「物事の全体的な状況を把握する時の見方」という意味です。こちらも「大所高所」と同じような意味で、特にビジネスに関する場面でよく使われます。

枝葉末節の英語訳

 

「枝葉末節」は英語だと次のように言います。

 

unimportant details(重要でない詳細)」

a trifling matter(取るに足らないこと)」

piddling matters(些細なこと)」

 

例文だと、それぞれ以下のような言い方です。

You should cut out unimportant details.(重要でない詳細は省くべきだ。)

Don’t talk a trifling matter.(取るに足らないことは話さないでくれ。)

We should not talk these piddling matters.(些細なことは話すべきではない。)

四字熟語だと「枝」や「葉」など植物を表す漢字が使われていましたが、英語では「枝」や「葉」を指す単語は使いません。英語では、「重要でない」「取るに足らない」などの単語を直接使います。

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枝葉末節の使い方・例文

 

最後に、「枝葉末節」の使い方を例文で紹介しておきます。

 

  1. あなたのように枝葉末節にとらわると、論点がずれてしまう。
  2. 議論の場では、枝葉末節にこだわるような発言はよしてくれ。
  3. 「枝葉末節、大局を見ず」と言うが、まさに彼女のことだね。
  4. 枝葉末節にこだわるとどんどん話が逸れていくので、避けるべきだ。
  5. 枝葉末節に過ぎないような指摘は、時間のムダだからやめた方がいい。
  6. この文章は枝葉末節が長い。肝心なことをもっと多く書いた方がいいよ。
  7. 書いてあることは理解できるが、どうも枝葉末節の文章にしか思えない。

 

上記のように、「枝葉末節」は悪い意味として使うのが基本です。

多くは、「どうでもよい部分のみに注目する人」「細かい部分ばかりに目を向ける人」といった人を対象とします。特に普段の会話や議論・ディスカッションなど、人と人が話し合う場で用いられることが多いです。

また、例文6や7のように文章などに対して使うこともあります。この場合は「肝心なことが書かれていない文章」「本質から外れている文章」という否定的な意味となります。

まとめ

 

以上、本記事のまとめです。

枝葉末節」=本質から外れた重要でない部分ささいな部分

語源・由来」=植物の「枝葉」や「末の節々」は、幹の中心から外れているため。

類義語」=「枝葉末端・本末転倒・取るに足らない・木を見て森を見ず・重箱の隅をつつく」

対義語」=「大所高所・着眼大局・達人大観・大局観」

英語訳」=「unimportant details」「a trifling matter」「piddling matters」

「枝葉末節」は植物の構成を元にできた四字熟語ですが、現在では植物以外にも様々な対象に使われています。これを機にぜひ普段の生活でも使ってみてはどうでしょうか?

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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