この記事の所要時間: 447

アイロニーとは 意味 使い方 例文

 

皆さんは、
アイロニー
の意味を説明できますか?

 

「アイロニー」という言葉は、
現代文の用語というイメージですね。

特に、難関大学の入試には
よく出題されているようです。

一見すると簡単そうですが、実際は
なかなかイメージしにくいのではないでしょうか?

 

そこで今回は、
「アイロニー」の意味を具体例を交えて
解説していきたいと思います。

では、さっそく確認していきましょう。

スポンサーリンク

アイロニーの意味

 

「アイロニー」
の意味を調べると
次のように書かれています。

【アイロニー(イロニー)】

皮肉。あてこすり。

反語。逆説。

③修辞学で、反語法。

④ソクラテスの問答法。無知を装いながら、知者を自認する相手と問答を重ね、かえって相手が無知であることをあらわにし、その知識が見せかけのものでしかなかったことを悟らせる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「アイロニー」は、
辞書の説明だと4つ意味が書かれていますね。

しかし、一般的には、
①と②の意味で使われることがほとんどです。

 

そのため、
皮肉と反語」の2つを
覚えておけば問題ないでしょう。

 

まず、「皮肉(ひにく)」とは、
遠回しな表現で相手を非難すること
を言います。

 

例えば、
会社に遅刻して来た人がいたとしましょう。

普通であれば、
以下のような言い方をしますよね。

  • 「ずいぶん遅かったね?」
  • 「なんで遅刻したの?」
  • 「30分遅刻ですよ?」

 

しかし、「皮肉」というのは
あえて本当の気持ちとは反対のことを言います。

例えば、
以下のような言い方です。

ずいぶんと早いですね。

こんな言い方をされれば、
普通に怒られるよりも相当ショックでしょう。

 

つまり、「アイロニー」とは
正反対のことを言うことにより、
逆に相手に真意を悟らせる
」のです。

 

多くは、相手をバカにしたり
軽蔑したりするときに使います。

したがって、
「あまり良い意味では使わない言葉」
だと思ってください。

 

また、
反語(はんご)」の意味ですが、
「皮肉」とほぼ同じ意味だと考えてもらって構いません。

 

厳密に言うと、
「反語」は悪口や軽蔑とは限りません。

また、
断定を強調するために疑問形にする
こともあります。

例えば、
以下のような言い方です。

「死なない人間はいるだろうか?いや、いるはずがない!」

これらの表現も、
広い意味で「アイロニー」と言うわけですね。

スポンサーリンク

アイロニーの使い方

アイロニー 使い方

 

アイロニーの使い方を
さらに詳しく見ていきましょう。

 

すでに説明した通り、
「アイロニー」は遠回しに相手を非難する時に使う
ということでしたね。

例えば、
礼儀のない失礼な子供に対して、
ふん、大した子供だ」などのように言うわけです。

 

しかし、ここで大事なことは
「皮肉」にはもう一つ大事な意味がある
ということです。

それは、
期待していたのとは違った結果になること
という意味です。

 

この意味が、意外と
評論文などでよく出題されます。

例えば、
以下のような使い方ですね。

「冷戦終結によって、逆に地域紛争が激しくなったのは、歴史のアイロニーだ。」

※「冷戦」については、
以下の記事を参照してください。

>>冷戦とは?意味や原因をわかりやすく解説

 

「冷戦」が終わるというのは、
普通に考えれば平和が訪れることです。

多くの人が
そのことを期待したでしょう。

しかし、
実際にはもっと紛争が
激しくなってしまったのです。

 

したがって、
予想と結果が外れた」という意味で
アイロニー」を使うわけですね。

 

この場合は、
「相手をバカにする」や「遠回しに指摘する」
などとは全く違う意味なので注意が必要です。

 

もしも評論文でこの意味を問われた場合は、

「予想(意図)されたこと」と
「結果的に起こったこと」を
しっかり整理する必要があります。

整理した上で、
「筆者は何が言いたかったのか?」
を考えると読解が楽になるでしょう。

 

ちなみに、
アイロニー」には「逆説
という意味もあります。

 

「逆説」については、
以下の記事を参照してください。

>>逆説的の意味をわかりやすく解説

 

「逆説的」という言葉も、
現代文にはよく出る重要単語です。

そのため、受験生は
意味を確認しておくことをおすすめします。

スポンサーリンク

アイロニーの例文

 

最後に、「アイロニー」の使い方を
実際の例文で確認しておきましょう。

 

  1. テストの点数が悪かった人に、「勉強頑張っていたからだね」とアイロニーを言う。
  2. 寝坊した人に、彼はアイロニーを漂わせる口調で言った。「君、本当に早起きだね」
  3. 上司は意地の悪いアイロニーを決して認めなかった。
  4. 彼女の作詞は、普通の人とは異なりアイロニーに満ちている。
  5. この映画の特徴は、アイロニーをふんだんに取り入れたストーリー展開だ。
  6. 雨天中止になる予定だったが、晴れてしまった。アイロニーなことである。
  7. 織田信長の本能寺の変は、歴史のアイロニーとも言える事件だ。

 

補足すると、
アイロニー」は「アイロニカル」という
形容詞で使うこともあります。

例えば、
アイロニカルな没入(ぼつにゅう)
などの使い方ですね。

 

「アイロニカルな没入」とは、
社会学でよく使われる表現です。

意味としては、ドラマや映画などを見るときに、
ウソやニセモノ(演技)だと分かりながら
「没入」してしまう態度のこと
です。

 

つまり、
ウソという予想」にも関わらず、
熱中したという結果」なので
「アイロニー」を使うわけですね。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

アイロニー」⇒遠回しな表現で相手を非難すること。予想と違う結果になること。

ということでしたね。

 

一言で、
皮肉」や「反語」と
覚えてもよいでしょう。

具体的な使い方も紹介したので、
理解が深まったのではないでしょうか?

今回は以上です!

スポンサーリンク