この記事の読了目安: 623

象徴 意味 わかりやすく 例文 使い方

 

象徴」という言葉は、
普段のニュースや新聞などでよく目にしますね。

また、評論文にもよく出てくる印象です。

ただ、同時に意味が分かりにくいと感じる人も多いようです。

そこで今回はこの「象徴」について
なるべく簡単にわかりやすく解説しました。

後半では、「類語」や「対義語」「英語訳」にも触れています。

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

象徴の意味を簡単に

 

まず、「象徴」の意味を調べると、
次のように書かれています。

【象徴(しょうちょう)】

抽象的な思想・観念・事物などを、具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。また、その表現に用いられたもの。シンボル。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

象徴」とは、簡単に言うと、
形のないものを形のあるもので表現すること」だと思ってください。

 

例えば、「ハトは平和の象徴」という言葉があります。

「平和」というのは、形がないですよね?

もしもリンゴのようなものであれば、
「赤くて丸くて固い」といった具体的な形が存在します。

しかし、「平和」は、
このような具体的な形が存在しません。

 

一方で、
「ハト」というのは形があります。

灰色で羽があって小さい鳥といった
具体的な形を誰もがイメージできるでしょう。

そこで、「形のないもの(平和)」を
「形のあるもの(ハト)」で表現する
わけです。

 

これを難しい説明で言うと、
抽象的なものを具体的なもので表現すること」と言うのです。

「抽象的」とは、
「はっきりとした姿・形などがなく、分かりにくいさま」

一方で、「具体的」とは、
「はっきりとした姿や形を持っているさま」を表します。

 

ちなみに、なぜハトが平和の象徴かというと、
旧約聖書の「ノアの箱舟」に由来しているからです。

「ノアの箱舟」と言えば、大洪水の話で有名ですね。

簡単にあらすじを説明すると、以下のようになります。

大洪水が起こった後、
ノアは陸地が出ているか確認しようとハトを放った。

するとハトがオリーブの葉をくわえて戻ってきた。

その瞬間に、ノアは洪水が引いたことに気づいた。

「ハトが戻って来た瞬間」というのは、
まさに人類にとって平和が訪れた時でした。

このシーンがきっかけで、「ハトは平和の象徴」と
呼ばれるようになったということです。

スポンサーリンク

象徴の具体例

 

「象徴」を使った具体例は、
他にどんなものがあるでしょうか?

以下に代表的なものを3つ挙げてみました。

 

①国

②自由

③美

 

まず1つ目は、「」です。

 

「国」というのは具体的な形が存在しません。

「国ってどんな形をしているの?」と聞かれても、
誰一人として答えられないでしょう。

そこで、「国」という言葉を具体的なもので表す必要が出てきます。

代表的なものは、「国旗(こっき)」です。

国旗 象徴

 

上の画像のように、
世界各国には様々な種類の国旗があります。

国旗には、それぞれの国が歩んできた
歴史や文化の違いが反映されています。

そのため、具体的な特徴を表した国旗は、
形のない国を表す上で大変便利なものなのです。

 

次は、「自由」です。

「自由」も「象徴」の例としてよく挙げられます。

「自由」という言葉は、
具体的な姿・形がないため頭の中でイメージしにくいです。

辞書の説明だと、
自分の意のままに振る舞うこと」とも書かれていますが、
この説明では意味が想像できにくいですよね。

そこで、「自由」という言葉を
何か具体的な形を使って表す必要性が出てきます。

それがアメリカにある「自由の女神像」と呼ばれるものです。

象徴 例 自由の女神像

自由の女神像は、右手にはたいまつ、
左手には独立記念日が刻印されたタブレットを持っています。

そして、足元には引きちぎられた鎖と足かせがあります。

この銅像を見れば、「自由」という言葉は、
抑圧からの解放や人類は皆平等であるという考えから、
生まれた言葉だと分かるようになっているのです。

 

最後は「」です。

一言で「美しさ」と言っても、
それが何を表しているかは相手に伝わりにくいです。

「形がよい」とか「見た目がすばらしい」などと言われても、
ではどのように良いのか?と言われると返答に困ってしまいますよね。

そこで、「は美の象徴だ」「ダイヤモンドは美の象徴だ」
などのように言います。

すると、「美しさ」というものを
相手に分かりやすく伝えられるということです。

 

このように、
「象徴」というのは抽象的なものを
具体的なもので間接的に表現します。

したがって、
相手にイメージを伝えやすくするという効果があるのです。

スポンサーリンク

象徴の類義語

 

続いて、「象徴」の「類語」を紹介します。

【表徴(ひょうちょう)】

「象徴」とほぼ同じ意味。

「平和の表徴」などと言う。

【表象(ひょうしょう)】

「象徴」とほぼ同じ意味。

心理学の用語なため、「精神を表象する形」のように使う。

【エンブレム】

「標章・紋章(もんしょう)」などの意味。

自動車のボディについているメーカーのマークを指すことが多い。

【記号(きごう)】

ある内容を表すための文字やマークのこと。

【比喩(ひゆ)】

何かを他の何かに置きかえて表現すること。

関連:>>比喩とは?意味や例文をわかりやすく解説

 

以上が「象徴」の主な類語となります。

このように見ていくと、
形のないものを間接的に表現したものが、
「類語」となることが分かるでしょう。

そのため、広い意味では
メーカーの文字やマークなども類語に含まれるのです。

 

なお、「象徴」の「対義語」は「抽象」と言います。

「抽象(ちゅうしょう)」とは、
「具体的なものが持つ共通点に着目し、意味をまとめること」です。

形のある言葉を形のない言葉に変換していく作業なため、
「象徴」の「反対語」だと言えます。

関連:>>抽象的とは?意味や対義語をわかりやすく解説

象徴の英語訳

 

「象徴」は、英語だと次のように言います。

 

symbol

 

「象徴」を意味する単語は他に、
「sign」「emblem」などがあります。

ただし、英語の場合は
「symbol」を使うことがほとんどだと考えて下さい。

「symbol」は、
日本語でもカタカナで「シンボル」と書いて
使われているほど有名な単語です。

 

例文も紹介しておきましょう。

The dove is a symbol of peace.(ハトは平和の象徴である。)

The lion is a symbol of ferocity. (ライオンは獰猛さの象徴である。)

The cross is the symbol of Christianity.(十字架はイスラム教の象徴である。)

スポンサーリンク

象徴の使い方・例文

 

最後に、「象徴」の使い方を
実際の例文で確認しておきます。

 

  1. きつねというのは、ずるがしこさを象徴する動物である。
  2. かき氷やスイカは、夏という季節を象徴する食べ物の一つだ。
  3. 自由の女神像は、アメリカ人の自由を象徴して建てられたものである。
  4. 1989年のベルリンの壁崩壊は、冷戦の終わりを象徴するものであった。
  5. バブルを象徴する出来事が、土地や建物などの不動産価格の上昇であった。
  6. 今回の勝利は、今後の人生を決定づけるほど象徴的なものだったと言える。

 

※「象徴」だけなく、
象徴的」という使い方もあります。

象徴的」の場合は、「形容動詞」になるので、
「形のないものを形があるもので表現する様子」という意味になります。

関連:>>形容詞と形容動詞の違いとは?見分け方を簡単に解説

まとめ

 

以上、内容を簡単にまとめると、

象徴」=形のないものを形があるもので表現すること。

具体例」=「国・自由・美」など。

類語」=「表徴・表象・エンブレム・記号・比喩」など。

英語」=「symbol」

ということでした。

では今回はここまでとなります。

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)