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イデオロギー 意味 わかりやすく

 

皆さんは、
「イデオロギー」という言葉を
聞いたことがありますか?

 

大学入試の現代文に出てくる
難しい単語というイメージですね。

しかし、
今回の内容はとても大事です。

なぜなら、現代文だけでなく
政治や経済、歴史など色々な分野と
関係しているからです。

 

そこで今回は、
「イデオロギー」について
ていねいに解説していきたいと思います。

では、さっそく確認していきましょう。

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イデオロギーの意味

 

「イデオロギー」
の意味を辞書で引くと、
次のように書かれています。

【イデオロギー】

政治・道徳・宗教・哲学・芸術などにおける、歴史的、社会的立場に制約された考え方。観念形態。

一般に、思想傾向。特に、政治・社会思想。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

上の説明だと分かりにくいため、
簡単に解説します。

イデオロギー」とは、
政治や社会に対する考え方のこと
だと思ってください。

 

例えば、
以下のような政治的な考えは、
イデオロギーと言えます。

  • 資本主義というイデオロギーに僕は反対だ。
  • 社会主義というイデオロギーは、過去のものだ。
  • 共産主義というイデオロギーは幻想である。

 

「イデオロギー」の意味が
分かりにくい理由は、そもそも上記のような
政治的な考えを理解していないからです。

そのため、
「資本主義」や「社会主義」が分からない人は、
まず以下の記事を参照してください。

>>資本主義・社会主義・共産主義の意味をわかりやすく解説

     ↓

読んでいただけましたでしょうか?

「資本主義」や「社会主義」が分かれば、
「イデオロギー」の意味は8割方理解したようなものです。

 

まず、「イデオロギー」は、
「資本主義への反対」のような全体的な考え方を指します。

 

したがって、
以下のような考えも広い意味で
「イデオロギー」と呼べるのです。

  • 「男女は平等に働くべきだ」
  • 「いや、女性は家事をすべきだ」
  • 「子供の教育費を無料にすべきだ」

 

何となくイメージできたでしょうか?

つまり、
女性の労働問題や子供の教育問題など
大きな枠組みに対する考えということですね。

 

また、場合によっては
道徳・宗教・哲学・芸術などへの考え
も含まれるケースがあります。

例えば、
以下のような考えです。

  • 道徳」⇒人は集団社会でどう生きればよいか?
  • 宗教」⇒私は、神様や仏様は絶対にいると思っている。
  • 哲学」=人は何のために生きているのか考えるべきだ。
  • 芸術」=人は美についてもっと研究すべきだ。

このような考えも、
「イデオロギー」に含まれるわけですね。

 

ただし、
基本的には「政治や社会に対する考え
だと思ってください。

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イデオロギーの語源・由来

イデオロギー 語源 由来

 

「イデオロギー」を理解するには、
言葉の語源を知っておく必要があります。

 

まず、「イデオロギー」は、
フランス語の「イデオロジー(ideologie)
に由来する言葉です。

 

元々は、「イデア」+「ロゴス」が
「イデオロジー」という形になった
と言われています。

イデア(idea)」とは「観念」を意味し、
ロゴス(logos)」とは「思想」を意味します。

 

観念(かんねん)」とは、簡単に言うと、
頭の中で思い描いている主観的な考え
のことです。

関連記事:>>概念と観念の意味をわかりやすく解説

関連記事:>>主観的と客観的の違いとは?意味や例文も解説

 

そして、「思想」とは、
政治的・社会的な考え方のこと
を言います。

つまり、
「観念」+「思想」が合わさって
「イデオロギー」という言葉になったわけですね。

 

その後、
「イデオロギー」という言葉は、
ドイツから日本に入ってきました。

ドイツから入ってきたので、
日本では「イデオロギー」と呼ばれています。

しかし、
英語では「アイデオロジー(ideorogy)」
フランス語では「イデオロジー(idéologie)」
とも呼ばれています。

 

このように、
海外でもいろいろな言語で訳されており、
翻訳に苦労しているみたいですね。

日本語の場合は、単に
「イデオロギー」=「考え」と訳せば問題ないでしょう。

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イデオロギーの使い方

イデオロギー 使い方

 

ここからは、「イデオロギー」の
具体的な使い方を解説していきます。

 

結論から先に言うと、

「イデオロギー」は「否定的な意味で使うことが多い

と思ってください。

その理由をこれから説明していきます。

 

まず、「イデオロギー」
という言葉が最初に使われたのは、
「フランス革命(1789年~99年)」の時でした。

その後、一般的に世に広まりだしたのは、
マルクスとエンゲルスが著した
『ドイツ・イデオロギー』(1845年~1846年)
という本からだと言われています。

 

マルクスと言えば、
資本主義を批判し、社会主義をとなえた
経済学者として有名ですね。

資本主義」とは、簡単に言うと
自由に商売をして国を発展させよう!
という考え方のことです。

今の日本やアメリカなど、
先進国のほとんどがこの考え方で経済を動かしています。

 

当時のマルクスは、

「資本主義なんてけしからん!」

「資本主義を続ければ、お金持ちと貧乏人に格差が生まれる!」

「社会主義こそ、人間が目指すべき考えだ!」

と主張しました。

 

社会主義」とは、
国が人々の土地や財産を管理し、給料もみんな平等にする
という考え方のことです。

実際に、「ソビエト連邦(1922年~1991年)」では、
社会主義をずっと続けていた時代がありました。

 

しかし、結果的には、
社会主義はうまくいきませんでした。

 

ソ連崩壊」という言葉を
なんとなく聞いたことがあるかと思います。

なぜ崩壊したかと言うと、
「給料が同じだとなまける人が増えた」からです。

 

一生懸命働いても、手を抜いても給料は一緒・・・

だったら、なまけよう。

 

こんな感じでうまくいきませんでした。

当初は、
「資本主義」vs「社会主義」という
お互いのイデオロギーの対決だと思っていました。

しかし、社会主義が崩壊した後は、
社会主義という考え方自体が空論だと
言われるようになりました。

空論とは、
「現実とかけ離れた役に立たない理論」
のことですね。

 

つまり、
「社会主義というイデオロギーは幻想だ」
ということを多くの人が気づいてしまったわけです。

 

その結果、イデオロギーは
絶対的なものとして信じられ、人を縛ってしまう思想
という否定的な意味で使われるようになりました。

 

イデオロギーがネガティブな意味で使われるのは、
このような時代背景があったからなのです。

当時の社会主義に対する批判が
まだ残っているのは、歴史の重みを感じますね。

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イデオロギーの例文

 

「イデオロギー」という言葉は、
実際の文章でどう使うのでしょうか?

以下の例文で、確認しておきましょう。

 

  1. 〇〇新聞の社説は、特定のイデオロギー色が強い。
  2. 資本主義は、「個人の自由」というイデオロギーを元にした考え方だ。
  3. 民主主義は独立した概念であり、偏ったイデオロギーの軸があるわけではない。
  4. 天皇制の意義について、それぞれのイデオロギーを主張する。
  5. 自民党のイデオロギーと立憲民主党のイデオロギーは正反対だ。
  6. ボランティアの是非については、彼とは道徳的なイデオロギーの違いがある。

 

なるべく簡単な例文を作りましたが、
やはり難しくなってしまいますね。

「イデオロギー」は、
政治的な文章で出てくるケースが非常に多いです。

そのため、登場する文章は、
必然的に難しい内容となるでしょう。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

イデオロギー」=政治や社会に対する考え方のこと。否定的な意味で使うことが多い。

ということでしたね。

 

難しいですが、
現代文にはよく出てくる言葉です。

意味や使い方を理解しておけば、
他の受験生と差をつけることができるでしょう。

今回は以上となります!

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