この記事の読了時間: 617

主観的 客観的 違い 意味 例文 英語 対義語

 

主観的」と「客観的

どちらの言葉も、
普段の文章からビジネス用途まで幅広く使われていますね。

ところが、「意味の違いは?」と聞かれると
多くの人が答えにくいかと思われます。

そこで今回は、
主観的」と「客観的」の違いを
具体例を使い簡単に分かりやすく解説しました。

後半では「類語」や「対義語」「英語訳」などにも触れています。

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

主観的と客観的の意味

 

まず、「主観的」と「客観的」の意味を調べると、
次のように書かれています。

【主観的(しゅかんてき)】

自分ひとりのものの見方・感じ方によっているさま。

【客観的(きゃっかんてき)】

特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

主観的」とは、
自分一人だけのものの見方のこと」だと思って下さい。

「主観」は、
主(主体・自分)」が「観(み)る」ですから、
「自分の見方」を表した言葉です。

よって、「主観的」とは
「自分の立場からの見方や考え」という意味になるのです。

 

一方で、「客観的」とは、
特定の立場にとらわれない見方のこと」を表します。

「客観」は、
客(他者)」が「観(み)る」ですから、
「他の人の見方」を表した言葉です。

そのため、「客観的」とは
自分の考えではなく、第三者の立場からの考え」という意味になるのです。

 

整理すると、

主観的」=自分の立場からの見方や考え。

客観的」=第三者の立場からの考え。

ということですね。

スポンサーリンク

主観的と客観的の違い

主観的 客観的 違い データ

 

「主観的」と「客観的」の違いを
もう少し掘り下げてみましょう。

わかりやすいように、下記に具体例を用意しました。

A君「この部屋は暑い。」

B君「この部屋は暑くない。」

C君「この部屋はちょうどいい温度だ。」

上の3つの文は、
いずれも「主観的」な考えだと言えます。

なぜなら、
みんな自分の立場から見た感想を言っているだけで、
他の人からすれば見方が異なるからです。

 

一方で、以下のような文章は、
客観的」な考えだと言えます。

D君「この部屋の温度を測ったら40度であった。とても暑い。」

なぜなら、部屋の温度が40度であることは、
誰の立場から見ても変わりようのない事実だからです。

その結果、
「とても暑い」と言うのは理にかなっていますよね。

この部屋にいれば、
100人中100人が暑いと感じるでしょう。

 

つまり、「主観的」とは頭の中で考えた自分にしか当てはまらないことを言い、「客観的」とは具体的な数字を使った事実など自分以外にも広く当てはまることを言うのです。

 

もう一つ分かりやすい例を挙げてみましょう。

「時間」という「概念」は、
みんな平等に一日24時間与えられています。

しかし、平等に見える時間にも
「主観的」な時間と「客観的」な時間が存在するのです。

 

例えば、同じ30分でも、
スポーツが大嫌いな人にとってみれば、
運動をする時間は長く感じるでしょう。

一方で、
ゲームが大好きな人にとってみれば、
30分という時間は短く感じるはずです。

このように、嫌なことをしている時間は長く感じ、
好きなことをしている時間は短く感じるのは、頭の中の感情によって時間の感覚が異なるからです。

そのため、「主観的」な時間というのは、
その時々の状況や感情により変化するものなのです。

 

一方で、
「学校の試験」のようなものはどうでしょうか?

試験というのは、
みんなで一斉に同じ時間で始め、最後も同じ時間に終わります。

テストの時間が好きな人も嫌いな人も、
感情に関係なく、同時に終了します。

その理由は、人の頭の中の計算(体内時計)などではなく、
時計のような物体でちゃんと時間を計測しているからです。

このような時間は、場所や感情などに左右されないため、
客観的な時間だと言えます。

つまり、「客観的」というのは、
状況や感情に左右されず、みんなに共通なもの
と定義することもできるのです。

スポンサーリンク

主観的と客観的の類語

主観的 客観的 類語 対義語

次に、それぞれの「類語」を見ていきます。

 

【主観的の類語】

主体的・独断的・硬直的・利己的・感情的・一面的・観念的・一人よがり

 

「主観的」の「類語」はどれも、
「自分だけの見方」を表す言葉で言い換えることができます。

「独断的」や「一面的」などは、
まさにその人だけの見方を表した言葉だと言えます。

中でも一番意味が近いのが
主体的(しゅたいてき)」だと言えるでしょう。

「主体」とは、「ものを思う人間のこと」を指します。

すなわち、「主体的」とは
自分の考えや判断によって、行動すること」を意味するのです。

主体的行動をする」などの使い方をしますので、この機会に覚えておきましょう。

 

一方で、「客観的」の「類語」は以下の通りです。

【客観的の類語】

中正・公正・公平・厳正・平等的・論理的・合理的・分析的・理知的

 

「客観的」の「類語」は、
「自分の感情や気持ちを排除した冷静な見方」を表した言葉です。

主に「論理的・分析的」といった言葉で言い換えることができます。

こちらは個人的な感情を抜きにして、
データや数字などを使って物事を見ていきます。

両者はお互いが「対義語」の関係なので、
当然、「類語」も反対語同士だと考えてください。

主観的と客観的の英語訳

 

続いて、「英語訳」です。

両者は「英語」だと次のように言います。

 

主観的」⇒「subjective

客観的」⇒「objective

 

例文だと、それぞれ次のような言い方です。

It was a subjective judgment.(それは主観的な判断であった。)

This is a objective idea.(これは客観的な考えです。)

 

「subjective」は他に「主観の・想像上の」などの意味もあります。

対して、「objective」は他に
「目標・目的・目標地点」など名詞としての意味もあります。

どちらも頻出の英単語なので、
合わせて覚えておくとよいでしょう。

スポンサーリンク

主観的と客観的の使い方・例文

 

では、最後に「主観的」と「客観的」の使い方を
実際の例文で確認しておきます。

 

【主観的の使い方】

  1. それは君の主観的な考えである。
  2. 彼の判断は主観的なもので、公平なものとは言えない。
  3. 小説を読み終わった後、彼女は主観的な感想を述べた。
  4. 主観的な判断により、全ての物事を決めると偏りが生まれる。
  5. 主観的な見方は、周りからすると受け取り方が異なることが多い。

 

【客観的の使い方】

  1. 客観的なタイプかどうか性格診断を行った。
  2. 彼は細かいデータを用いた客観的な主張が得意である。
  3. ビジネスでは、数字を用いて客観的に分析をすることが重要だ。
  4. 裁判官は感情に左右されず、客観的に物事を見なくてはいけない。
  5. 数学の問題を解く時には、客観的な解答手順が求められる。

 

補足すると、よく間違われる意味として、
「主観」≠「偏見や勘違い・思い違い」というのがあります。

あくまで、「主観」というのは
自分の立場からの見方や考え」だと思ってください。

過去のセンター試験でも、
「主観」を「特定の主義に基づく、一つの方向に偏った主観的な分析」と記述して誤りの選択肢とするものがありました。

混同しないように気を付けましょう。

「×」⇒「偏見や勘違い・思い違い」

「〇」⇒「自分の立場からの見方や考え」

関連:>>概念と観念の意味の違いをわかりやすく解説

関連:>>普遍的の意味とは?対義語や使い方・英語も解説

まとめ

 

以上、内容を簡単にまとめると、

主観的」=自分の立場からの見方や考え。(自分にしか当てはまらない)

客観的」=第三者の立場からの見方や考え。(自分以外にも広く当てはまる)

主観的の類語・英語」=「主体的・独断的・感情的・一面的」など。「subjective」

客観的の類語・英語」=「中正・公正・論理的・合理的・分析的」など。「objective」

ということでした。

 

どちらも普段の文章でよく使われる言葉です。

この記事をきっかけに、
両者の違いをしっかりと理解して頂ければと思います。

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)