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辛抱 我慢 違いとは 意味 使い分け 類語 英語 対義語

 

辛抱」と「我慢

どちらも何かに対して
「耐える」というイメージの言葉ですね。

普段から何気なく使っていますが、
この2つの違いはどこにあるのでしょうか?

今回は「辛抱」と「我慢」の
使い分けについて詳しく解説しました。

さっそく、確認していきましょう。

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辛抱の意味

 

始めに、「辛抱」の意味からです。

辛抱」とは、
苦しい状況に対して、長期的に耐えること」を意味します。

例えば、以下のような例文です。

家族を養うために、辛抱して働こう。そうすれば、子供の笑顔が見れるはずだ。

辛抱」を覚えるキーワードとしては、
長期的」「ポジティブ」の2点が挙げられます。

まず「辛抱」は、短期的に耐えるような時には使いません。

つまり、
長期的にじっくりと耐えるような時に使うのです。 

 

そして、物事をポジティブにとらえます。

例文だと、
「子供の笑顔を見るために耐える」という意味になっていますよね。

このように、何かしらの前向きな目的があり、
それを達成するために耐えるような時に「辛抱」を使うと考えて下さい。

 

そもそも、
「辛抱」は「辛(つら)さを抱(だ)く」と書きます。

要するに「辛さを抱いて、(積極的に)受け入れる」
というのが本来の語源なのです。

そのため、
物事をポジティブに捉える時に使うわけですね。

我慢の意味

 

続いて、「我慢」の意味です。

我慢」とは、
欲望や苦しさ・辛さなどを短期的に耐えること」を意味します。

こちらも例文を紹介すると、以下のようになります。

  • お菓子を食べるのを我慢する。
  • トイレに行くのを我慢する。
  • 足の痛みがあるが、我慢する。

 

我慢」を覚えるキーワードとしては、
短期的」「ネガティブ」の2点で考えると分かりやすいです。

まず「短期的」なのでずっと耐えるような苦しさではなく、
一時的に耐えるような時に使います。

そしてネガティブなので、
「ただひたすら嫌なことを耐え忍ぶ」といったイメージです。

「我慢」とはこのように、
短期的な苦しさに耐えるような時に使うわけですね。

 

念のため「我慢」の語源も確認しておくと、
「我慢」は「が傲になる」と書きます。

よって、「我慢」の本来の意味は、
「傲慢な自分の許容範囲を表した言葉」ということになります。

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辛抱と我慢の違い

辛抱 我慢 違い 使い分け

 

ここまでの内容を整理すると、

辛抱」=苦しい状況に対して、長期的に耐えること。(ポジティブ)

我慢」=欲望や苦しさ・辛さなどを短期的に耐えること。(ネガティブ)

ということでした。

 

つまり両者の違いを簡単に言うと、

長期的にポジティブに耐えるのが辛抱

短期的にネガティブに耐えるのが我慢

ということになります。

別の言い方をするなら、
辛抱はいつか実を結ぶもの、「我慢」はいずれ爆発するもの】とも言えるでしょう。

 

「辛抱」は、「世のため・人のために頑張る」のように
ポジティブでちゃんとした目的があります。

したがって、
長期的に耐えていればいずれは報われる行為なのです。

一方で、「我慢」は
「早く欲望を満たしたい・早くその場から逃げ出したい」
などその人本来のネガティブな感情があります。

そのため、「我慢」の方は周りのためというよりは
自分のために一時的に耐えるというイメージになるのです。

 

以上のことから考えると、
「我慢」よりも「辛抱」の方が、より精神的なことを耐える時に使う
ということが分かるかと思います。

 

ちなみに、その他の違いとしては、
辛抱の方が少し古風な表現」という点も挙げられます。

現代で「辛抱」という言葉を頻繁に使うことはありません。

逆に「我慢」の方はもっとカジュアルな言い回しなので、
一般的にはこちらの方がよく使われています。

これを別の角度からとらえると、「辛抱」は今の時代において
なかなか簡単にできることではないこととも言えるでしょう。

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類義語・対義語

 

続いて、両者の「類義語」を紹介します。

 

【一般用語】の類語

  • 耐える
  • 忍ぶ
  • 生き残る
  • 頑張る
  • 持ちこたえる
  • 忍耐(にんたい)
  • 堪忍(かんにん)
  • 忍苦(にんく)
  • 堅忍(けんにん)

 

【ことわざ・慣用句・四字熟語】の類語

  • 歯を食いしばる
  • 臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
  • 風雪に耐える
  • 石の上にも三年
  • 堪忍は一生の宝
  • 辛抱する木に金がなる
  • 冬来たりなば春遠からじ

 

基本的には、
何かに耐える」という意味であれば類語と呼べます。

中でも「忍耐」はよく使われる言葉なので補足しておきましょう。

 

忍耐」とは「痛みや苦しみ・辛さなどを耐え忍ぶこと」を意味し、
「辛抱」や「我慢」とほぼ同じ意味で使えます。

ただし、「忍耐」の場合は
口語よりも文章として使われることが多いです。

また、後ろに「力」が付くことが多いのも特徴と言えます。

【例】⇒この仕事には忍耐力が要求される。

上の例文を「我慢」にしてしまうと、
どこか子供の作文のようになってしまいますよね。

また、「辛抱」のように
前向きな意味がそれほど込められている場面ではありません。

なので、このような場合は「忍耐」を使うわけです。

 

逆に、「我慢」や「辛抱」の「対義語」としては、
薄弱(はくじゃく)」が挙げられます。

薄弱」とは、
体や意志が弱く、すぐ負けてしまいそうな様子」を表した言葉です。

「耐えられない様子」を表す言葉なので、反対語になると考えて下さい。

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使い方・例文

 

では、最後に両者の使い方を例文で確認しておきましょう。

 

【辛抱の使い方】

  1. 成功するためには、努力を重ねて辛抱しなければいけない。
  2. 約束通り、彼が戻ってくることを辛抱強く待つ。
  3. 辛抱強い性格が、彼女の最大の長所であった。
  4. 辛抱強くなるためには、精神的に大人にならないといけない。
  5. 辛抱の中には希望がある」という名言を残す。

 

【我慢の使い方】

  1. ダイエット中だが、好物の焼肉を我慢できなかった。
  2. ストレスをためて、我慢しすぎるのもよくない。
  3. 我慢我慢を重ね、ついに彼の怒りは爆発した。
  4. ちょっとの事ではくじけない我慢強い子として知られている。
  5. 笑い出したい気持ちを我慢して、なんとか平静を装った。

 

すでに説明したように、「辛抱」の方は
「その場の状況をポジティブに捉える時に使う」ということでした。

対して、「我慢」の方は
「状況をネガティブに捉える時に使う」ということでしたね。

 

なお、実際の用例としては
必ずしも「我慢」=「ネガティブに使う」というわけではありません。

場合によっては、例文4のように
我慢強い子」のように良い意味として使うこともあります。

また稀ですが、例文5のように
「笑いを我慢する」のような言い方をする場合もあります。

「我慢」は「辛抱」よりも一般的で幅広い言葉なので、
場合によってはこのような使い方もすると覚えておいてください。

関連:>>耐えると堪えるの違いとは?意味や使い分けも

まとめ

 

以上、内容を簡単にまとめると、

辛抱」=苦しい状況に対して、長期的・ポジティブに耐えること。

我慢」=欲望や苦しさ・辛さなどを短期的・ネガティブに耐えること。

類語」=「耐える・忍ぶ・生き残る・頑張る・忍耐・堪忍」など。

ということでした。

 

どちらも大切な言葉ですが、
「辛抱」できるかが人生において大事になってきます。

違いが分かったからには、「我慢」だけでなく
「辛抱」できる大人になりたいものですね。

では今回は以上です。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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