この記事の読了目安: 720

心に留める 意味 ビジネス 敬語 例文 類義語

 

「心に留める」という慣用句をご存知でしょうか?

普段の文章からビジネスメールなど幅広い場面で用いられています。ただ、具体的な使い方が分かりにくい表現でもあります。

そこで本記事では、「心に留める」の意味や読み方、例文、敬語表現などを詳しく解説しました。

スポンサーリンク

心に留めるの意味

 

心に留める」とは「常に意識して、忘れないでおく」という意味を持ちます。自分の頭の中に記憶として何かを定着しておくような時に使う表現です。

例えば、あなたが尊敬している先生から人生における大事な言葉をもらったとします。あまりにも素晴らしい言葉であったため、今後はその言葉を忘れずに常に心の中で意識して覚えておくようにしました。

このような時に、「恩師からの言葉を心に留める」などと言うわけです。

あるいは、口で直接的に言われた言葉でなくても構いません。本を読んでいて印象的な一文があった時に、頭の中に記憶しておくことなども「心に留める」と言うことができます。

つまり、「心に留める」とはいつでもその記憶を思い出せるように、自分の心の中でしっかりと覚えておく事を表す慣用句ということです。

スポンサーリンク

心に留めるの読み方

 

「心に留める」の読み方ですが、「留める」は「とめる」と「とどめる」のどちらでも読むことが可能です。以下は、「心に留める」を複数の辞典から引用したものです。

【心に留める(こころにとめる)】

いつも思っていて、忘れないようにする。常に気にかけ、そのことを考えている。

出典:慣用句・故事ことわざ辞典

【心に留める】

読み方:こころにとどめる

別表記:心にとどめる

常に意識し、忘れずにおくこと。留意すること。「心に掛ける」などとも言う。

出典:実用日本語表現辞典

見て分かるように、「とめる」と「とどめる」の両方の表記がされています。実際に、「留める」を単独で辞書で引いても、「とめる」と「とどめる」の二つの表記が出てきます。

よって、どちらを使っても問題ないという結論になるわけです。ただ、一般的には「とどめる」よりは「とめる」と読むことの方が多いです。

両者の言葉の意味を簡単に述べると、次のようになります。

とめる」=動いているものを動かないようにする。固定して離れないようにする。

とどめる」=注意や意識をそこに向ける。滞在させる。

前者は「心を(対象の記憶に対して)動かないようにする」という意味です。対して、後者は「心を(対象の記憶に対して)向ける・滞在させる」という意味です。

どちらも「記憶を忘れないようにする」という意味は変わりません。しいて違いを挙げるならば、「とめる」の方ががっちりと固定して絶対に忘れないようにするという意味合いが強い言葉です。

他には、「とどめる」よりも「とめる」の方が文字数が少なく発音もしやすいので読みやすいという特徴もあります。このような理由から、現在では「とどめる」よりも「とめる」の方が優先的に読まれているという実情があります。

スポンサーリンク

心に留めるの敬語表現

心に留める 敬語 ビジネスメール

 

「心に留める」は、ビジネスでよく使われる表現です。ビジネスでは、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」などの敬語表現として用います。

尊敬語」⇒「心に留められる・心に留めなさる」など。

謙譲語」⇒「心に留めさせて頂きます・留意いたします」など。

丁寧語」⇒「ご留意ください・ご了承ください・心に留めて下さい」など。

「尊敬語」は目上の人を敬い、相手の動作などを高める表現です。そのため、「心に留められる」「心に留めなさる」など語尾に「れる・さる」といった語が付きます。

また、「謙譲語」は自分の動作をへりくだることにより、相手に敬意を示す表現です。「謙譲語」の場合は語尾に「頂きます」「いたします」といった語が付きます。

最後の「丁寧語」は丁寧な言葉遣いにより相手へ敬意を表すものです。高める相手の有無を問わず幅広く使うことができ、語尾に「ください・ございます」などが付くのが特徴です。

「心に留める」を敬語で使う際は、「自分が心に留めるのか?」それとも「相手が心に留めるのか?」を考えると分かりやすいです。

自分が心に留める際は、当然心に留めるのは自分自身です。したがって、「心に留めさせていただく」のように謙譲語を用います。

対して、相手が心に留める際は相手に心に留めて欲しいことを伝えます。よって、この場合は「心に留められる」「心にお留めください」などのように尊敬語や丁寧語を用いるということです。

なお、上司に対して「心に留めて下さい」などと言うと、場合によっては失礼な言い方と受け止められてしまうこともあります。その場合は「お含みおきください」などを使うのも一つの手です。

「お含みおきください」とは、「相手に事情を理解して心に留めてほしい」という意が含まれたセリフです。見慣れないかもしれませんが、ビジネスではよく使われる表現です。

スポンサーリンク

心に留めるの類義語

心に留める 類義語 同義語

 

「心に留める」は、次のような類義語で言い換えることができます。

胸に刻む】⇒心にしっかりと留める・刻み込む。
肝に銘じる】⇒強く心に留め、決して忘れないようにする。
銘記する】⇒心に深く刻みつけて忘れないようにする。
気に留める】⇒忘れないでいる。覚えておくようにする。
心がける】⇒常に心に留めておくようにする。気をつける。
心に掛ける】⇒対象に常に気持ちを向けて、配慮する。
念頭に置く】⇒常に心に掛ける。常に忘れないでいる。

「心に留める」の類義語はいくつかありますが、全くの同義語と呼ばれるものはありません。どれもわずかに意味が異なるものばかりです。

例えば、「胸に刻む」「肝に銘じる」「銘記する」などは、「心に留める」よりももっと深く心に刻み付けるような時に使います。

逆に、「気に留める」などはそこまで深く刻み付けるような時には使いません。

「気に留める」は「心に留める」よりは記憶の程度は弱く、とりあえずは覚えておく程度の時にも使います。また、「気に留めない」など否定的な表現で使うことが多いです。

その他、「心がける」は「気を付ける」、「心に掛ける」は「配慮する」という意味が含まれている点が異なります。

この中では「念頭に入れる」は比較的意味が近い表現です。ただ、文字通り「入れる」という表現なので、「留める」よりは刻み付ける程度が弱い言葉だと言えます。

心に留めるの英語訳

 

「心に留める」は英語だと次のように言います。

 

keep in mind」(覚えておく・肝に銘じる)

bear in mind」(覚えておく・心に留めておく)

 

「keep」は「~を保つ」、「in」は「~の中に」、「mind」は「心」を表す単語です。合わせることで、「心に留める」という意味になります。

また、「bear」には「つける・身に着ける・抱く」などの意味があるため、「bear in mind」で「心につける」⇒「心に留める」と訳すことができます。

例文だと、それぞれ以下のような言い方です。

I keep in mind the words from my teacher.(私は恩師からの言葉を心に留めています。)

You need to bear in mind the advice from your mother.(母からのアドバイスは心に留めておく必要がある。)

スポンサーリンク

心に留めるの使い方・例文

 

最後に、「心に留める」の使い方を例文で紹介しておきます。

 

  1. 過去に世の中を変えた偉人の発言は、心に留めるべきものが多い。
  2. あの時の先生の助言は本当に役に立ちました。今でも心に留めています。
  3. 師匠のアドバイスは役に立つので、大事な一言は心に留めるようにしている。
  4. 彼女は接客業なので、常に明るい態度で接することを心に留めているようです。
  5. 日時については承知しました。今回の件はしっかりと心に留めさせて頂きます。
  6. 社長が今日おっしゃったことを、しっかりと心に留めさせていただきます。
  7. 社員の皆様は、週明けに会議を開くということを心に留めておいてください。

 

「心に留める」という表現は様々な場面で使うことができます。一般に使う際には、「覚えておく」「常に意識しておく」という意味で使われます。

また、ビジネスにおいては「忘れないように」「記憶しておくように」という確認の意味も込めて使われることが多いです。

ビジネスでは、会議や接待など定期的に社員に対して予定が組み込まれます。もしもその予定が崩れてしまうと、会社にとって大きな損失になりかねません。

そのため、予定通りちゃんとイベントをこなせるようにという意味で、自分にも相手にも注意喚起をするということです。もしも注意喚起として使う場合は、先述したように敬語表現を必ず使うようにして下さい。

まとめ

 

以上、本記事のまとめです。

心に留める」=常に意識して、忘れないでおく

読み方」=「こころにとめる」と「こころにとどめる」のどちらも可。

敬語」=「心に留められる・心に留めなさる」「心に留めさせて頂きます・留意いたします」「ご留意ください・ご了承ください・心に留めて下さい」など。

類義語」=「胸に刻む・肝に銘じる・気に留める・念頭に置く・心がける・銘記する」

英語訳」=「keep in mind」「bear in mind」

「心に留める」という表現はシンプルですが、普段からよく使われています。場面や状況により言い回しが異なりますので、正しい使い方をできるようにしておきましょう。

スポンサーリンク

The following two tabs change content below.

国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

最新記事 by 国語力アップ.com管理人 (全て見る)