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形而上学とは 意味 わかりやすく

 

今回は、
形而上学
の意味を解説していきます。

 

「形而上学」という言葉は、
普段はほとんど聞かないと思います。

難しい評論文に出てくるイメージですが、
一体どういう意味なのでしょうか?

 

まずは、「形而上」の意味を
確認しておきましょう。

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形而上の意味・由来

 

「形而上」
の意味を辞書で引くと、
以下のように書かれています。

【形而上(けいじじょう)】

形をもっていないもの。

②哲学で、時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。超自然的、理念的なもの。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

【形而上の英語訳】
⇒「metaphysics(メタフィジクス)」

 

形而上」とは、
形のないもの、形を超えたもの。精神的なもの
だと思ってください。

 

形のないもの」とは
一体どういう意味でしょうか?

 

例えば、
人の気持ちや心」です。

 

人のうれしさや悲しさには、
何か具体的な形があるわけではありません。

感情には形がないので、
当然と言えば当然ですね。

 

また、「形を超えたもの」とは
神様や仏様のことを言います。

 

神様や仏様は、
形がないどころか、形すら超えた神秘的な存在です。

宗教的な概念に対しては、
形を超える」という表現が使われるのですね。

 

このように「形而上」というのは、
「形がない」もしくは「形を超えた」
精神的なものだと思ってください。

 

簡単に言うと、
思考の中の世界」ということですね。

 

ちなみに、
なぜ「形而上」という難しい言葉かというと、
外来語の由来だからです。

 

明治時代にヨーロッパの哲学が日本に輸入された時、
井上哲二郎という哲学者が「metaphysics」「physics」
という概念を日本の人々に紹介しました。

「概念」の意味は、
以下の記事を参照してください。

>>概念と観念の意味をわかりやすく解説

 

しかし、当時は
「metaphysics」や「physics」という概念に
ぴったり適した日本語訳が見つからなかったのです。

その時に彼が、
中国の古典『易経(えききょう)』の中の言葉を使い、
便宜上、「metaphysics」を「形而上」
「physics」を「形而下」と訳しました。

 

そのため、
このような難しい言葉になったのですね。

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形而上の対義語

形而下 意味

 

「形而上」の対義語は、
形而下(けいじか)」となります。

意味は、以下の通りです。

【形而下(けいじか)】

形を備えたもの。物質的なもの。

②哲学で、感性を介した経験によって認識できるもの。時間・空間を基礎的形式とする現象的世界に形をとって存在するもの。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

【形而下の英語訳】
⇒「physics(フィジクス)」

 

形而下」とは、
形があるもの。物質的なもの。感覚でとらえられる物質的な世界。
だと思ってください。

 

形があるもの」というのは、
私たちの身の回りの生活を思い浮かべると
分かりやすいでしょう。

 

例えば、
テレビ・冷蔵庫・本棚・カーテンなど
形があるもの全てです。

これらの物質的なものを、
単に「形而下」と呼んでいるわけですね。

 

「形而下」は、
英語で「physics(フィジックス)」と言います。

「physics」は、元々
古代ギリシャ語からきた言葉です。

 

「physics」の派生語である
「physical(フィジカル)」を辞書で引くと、
「肉体的」「物質的」などの訳語が出てきます。

 

これは、「physical」が元々
見たり触ったりすることのできる形あるもの
という意味だからですね。

したがって、
「形あるもの。物質的なもの。」
という意味になったわけです。

 

その後、
「physics」の頭に「meta」をつけて
metaphysics」という単語が作られました。

これが前半で説明した
「metaphysics(形而上)」ですね。

 

「meta(メタ)」とは、
「一つ次元が上」「超越(ちょうえつ)」
などの意味があります。

つまり、「形而上」のほうは、
形があるものよりも上(優れている)
という意味を込めて作られたのです。

 

2つの言葉には、
このような背景があったということですね。

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形而上学・形而下学の意味

形而上学 形而下学 意味

 

ここまでの説明をまとめると、

形而上」=形のないもの、形を超えたもの。精神的なもの。

形而下」=形があるもの。物質的なもの。

ということでした。

 

つまり、「形而上学」とは
目に見えない本質を追究する学問のこと
を言うのです。

関連記事:>>追求・追究・追及の違いとは?意味や使い分けも

 

例えば、

  • 人間は何のために生きているのだろうか?
  • 「宇宙というものはどこからきてどう始まったのだろうか?
  • 世の中は何が善で何が悪なのだろうか?」
  • 神様というのは本当に存在するのだろうか?

といったことです。

 

このような考えは、
まさに目に見えない世界の話と言えます。

言い換えれば、
哲学とほぼ同じ意味」だと思ってください。

※哲学とは、簡単に言うと
「物事の根本的なことを考える学問」のことです。

 

一方で、「形而下学」とは、
目に見えるものを追究する学問」のことを言います。

 

「目に見える学問」とは、
「物理学」のような学問ですね。

「物理学」とは、

  • モノが落ちた時の落下速度はどれくらいだろうか?
  • てこの原理の計算式はどうやるんだろうか?
  • 電気と電圧が〇〇の時、抵抗はいくつだろうか?

このような学問のことです。

 

まさに、物質的な目に見える世界ですね。

他には、化学・医学など
形があるものを物理的に測定できる学問は
全て「形而下学」と言えるでしょう。

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例文・使い方

 

最後に、
実際の使い方を例文を見て
確認しておきましょう。

 

  • 「善」という概念について形而上的に議論する。
  • 近代世界になり、形而下学はより重要視されるようになった。
  • 彼は現実主義者であるため、形而下的な考えにしか興味がない。
  • 「どんな服を着るか?」といった形而下的な考えばかりでなく、「生きる意味は何なのか?」といった形而上的な考えも大事だ。

 

形而上的」という使い方の時は、
抽象的」という意味で
使われることが多いです。

「抽象的」の意味については、
以下の記事を参照してください。

>>抽象的の意味をわかりやすく解説

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回は
「形而上学」と「形而下学」
について解説しました。

まとめると

形而上学」=目に見えない本質を追究する学問のこと。「哲学」とほぼ同義。

形而下学」=目に見えるものを追究する学問のこと。(物理学・化学など)

ということでしたね。

 

ぜひこの機会に、
意味をしっかり理解しておきましょう。

今回は以上となります!

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