この記事の所要時間: 325

 

皆さんは、
「分限者」という言葉を
聞いたことがありますか?

 

「全く分からない!」

「読み方すらあやしい・・・」

そんな人がほとんどだと思います。

 

そこで今回は、
「分限者」の意味や語源・使い方など
を解説していきたいと思います。

では、さっそく見ていきましょう。

スポンサーリンク

分限者とは?

 

「分限者」
の意味を辞書で引くと、
以下のように書かれています。

【分限者(ぶげんしゃ)】

金持ち。財産家。ぶんげんしゃ。

出典:三省堂 大辞林

分限者」は、
ぶげんしゃ」または
ぶんげんしゃ」と読みます。

 

一般的には、
ぶげんしゃ」と読むことが多いようです。

 

一部では、
「ぶんげんしゃ」と読んだら
間違いだと指摘する人もいます。

しかし、
江戸時代の初期から
すでに2つの読み方があったため、
どちらで読んでも問題ないです。

 

この言葉は、
金持ち・財産家・身分の高い人・才能のある人
などの意味があります。

また、これらを兼ね備えた人
という意味で使うこともあります。

 

使い方としては、
以下の通りです。

彼は分限者の家に生まれて育った。

簡単に言うと、
「お金持ちの家に生まれた」
ということですね。

 

では、「分限者」の語源は
どこから来ているのでしょうか?

 

詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

分限者の語源

分限者 語源

 

「分限者」をそのまま訳すと、
「分限のある人」という意味です。

 

「分限」の「」とは、
身分のこと」を表します。

そして、
」とは「可能の限度」を表します。

 

つまり、
「分限」とは

  • 自分の身分はどれくらいか?
  • 自分はどれだけお金を払えるか?

といった限度を知っている人を指すのです。

 

自らの限度を知るには、
それだけの能力がないといけません。

 

ここから、

分限者」=「お金持ち・身分の高い人・才能のある人

などの意味になったわけですね。

 

ただし、
「身分」という言葉は、
江戸時代の「士農工商」の制度だったため、
明治時代にはなくなってしまいました。

そこで新しく出てきたのが、
「公務員」という言葉です。

 

明治以降の「公務員」の規則集には、
「分限」という言葉が書かれています。

そして、
現在の公務員の世界でも、
「分限」は使われています。

(地方公務員法第27条)

すべて職員の分限及び懲戒については、公正でなければならない。

法律の世界では、「分限」は、
公務員の身分保障」あるいは
免職・休職」という意味で使われています。

 

よくあるのが、
「分限処分」という言葉です。

「分限処分」とは、
「公務員」の勤務成績などが
悪い場合に行う処分の事です。

これは、
元々の語源である「お金持ち」などの
意味とは違うので、注意が必要です。

 

いずれにせよ、
「分限」という言葉は江戸時代からあり、
「士農工商」の後の「公務員」が出てきて登場した言葉。

ということですね。

スポンサーリンク

分限者の使い方・例文

 

「分限者」の使い方を、
実際の例文で確認しておきましょう。

 

  • 分限者の息子ということで、周りから注目を浴びている。
  • 広大な土地を持つほどの分限者であった。
  • 自分は必ず分限者になってやると誓った。
  • 分限者か貧乏人か分からないが、いい奴だ。
  • 村には女分限者がいて、100頭の家畜を飼育していた。
  • 自分の分限をわきまえている賢い人だ。

 

「分限者」は、
昔の小説文などによく出てきます。

これはすでに説明した通り、
江戸時代からある古い言葉だからですね。

ただし、
現代語として登場することも
当然あるので注意が必要です。

 

また、
分限をわきまえる人」
という使い方もよくされます。

この場合は、
自分の身分や才能の程度を知っている
という意味になります。

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の内容をまとめると、

分限者」=「金持ち・財産家・身分の高い人・才能のある人

「語源」については、

「身分の度をかっている」⇒「能力がある」⇒「お金持ち」

ということでしたね。

 

ぜひ正しい意味と語源を
覚えていただければと思います。

今回は以上です!

スポンサーリンク