『ラップトップ抱えた石器人』は、高校現代文の教科書で学ぶ評論文です。定期テストの問題などでもよく出題されています。
ただ、本文中には意味の分かりにくい言葉も登場します。そこで今回は、本作に登場する漢字や語句を一覧にして簡単にまとめました。
第一段落の言葉一覧
【ラップトップ】⇒ここでは「ノートパソコン」をたとえたもの。本来は、いすに腰掛けた際にひざの上で使えるほど、機器が小型であることを表す。原義は「lap(ひざ)」の「top(上)」。
【東海村(とうかいむら)】⇒茨城県北東部にある村。1957年に原子力発電所が設置されて以来、日本の原子力開発の中心地。
【臨界事故(りんかいじこ)】⇒核燃料物質が制御不能のまま連続的・継続的に発生し、大量の熱や放射線が発生する事故。
【マニュアル】⇒説明書。手引き書。
【簡略化(かんりゃくか)】⇒複雑な物事を単純な状態にしたり、多数の工程を省略したりして、簡単にすること
【発覚(はっかく)】⇒隠していた悪事などが明るみに出ること。
【管理(かんり)】⇒ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。
【スペースシャトル】⇒1981年から2011年にかけて運用された、NASA(米国航空宇宙局)の有人宇宙往復機。実用化されたのは5機で、コロンビアはその内の一機の名称。
【分解(ぶんかい)】⇒ばらばらに分かれること。
【究明(きゅうめい)】⇒道理や真理をつきつめて明らかにすること。
【耐熱(たいねつ)】⇒高熱に耐え、変質しないこと。
【破損(はそん)】⇒壊れたり、傷ついたりすること。
【名案(めいあん)】⇒すぐれた案。よい考え。
【NASA(ナサ)】⇒アメリカ航空宇宙局。1958年に設立された政府機関。
【リスク】⇒危険。
【容易(ようい)】⇒たやすいこと。やさしいこと。
【制御(せいぎょ)】⇒自分の思うように押さえて動かすこと。
【災難が降りかかる】⇒思いがけない不幸にあう。
【感覚器官(かんかくきかん)】⇒感覚をつかさどる器官の総称。視覚、聴覚、嗅覚、味覚など。
【感知(かんち)】⇒感じとること。気づくこと。
【射出(しゃしゅつ)】⇒打ち出すこと。発射。
【直観的(ちょっかんてき)】⇒推理・判断などによらないで、瞬間的・直接的に物事の本質を見てとるさま。
【把握(はあく)】⇒しっかりと理解すること。
【理論的(りろんてき)】⇒理論に基づくさま。「理論」とは「筋道を立てて組み立てられた知識の体系」を表す。
【査定(さてい)】⇒調査をして評価を決めること。
【担う(になう)】⇒自分の責任として身に引き受ける。
【産物(さんぶつ)】⇒あることが背景となってうみ出されたもの。
第二段落の言葉一覧
【ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)】⇒ある事象の発生頻度が特定の期間中に高かった場合に、その後の試行におけるその事象の発生確率が低くなる(あるいは逆に、ある事象の発生頻度が低かった場合にその事象の発生確率が高くなる)と信じてしまうこと。「ギャンブラー」とは「ばくち打ち」、「誤謬」とは「間違い・誤り」を表す。
【顧みる(かえりみる)】⇒心にとどめ考える。気にかける。
【事象(じしょう)】⇒試行の結果、起こる事柄。
【因果関係(いんがかんけい)】⇒ある事実から他の事実が引き起こされたという関係のこと。
【類推(るいすい)】⇒類似点に基づき、他のことを推し量ること。
【進化史(しんかし)】⇒進化の歴史。生物種が長い年月をかけて次第に変化し、分岐・多様化していく進化の過程のこと。
【適応的(てきおうてき)】⇒生物が環境に応じて形態や性質、習性などを適するように変化させるさま。
【損失(そんしつ)】⇒利益などを失うこと。
【小規模(しょうきぼ)】⇒物の構成・構造などが小さいこと。
【跳ね返る(はねかえる)】⇒物事の影響が波及してもとへ戻ってくる。
【航空機(こうくうき)】⇒人が乗って空中を航行する機器の総称。飛行機・ヘリコプターなど。
【機器(きき)】⇒機械・器械・器具の総称。
【起因(きいん)】⇒物事の起こる原因となること。
【ヒューマンエラー】⇒人間が原因の過ち。
【久しい(ひさしい)】⇒長い時間がたっている。
【教訓(きょうくん)】⇒教えさとした内容。
【科学技術(かがくぎじゅつ)】⇒テクノロジー。理科的な知識を使って人間の生活を役立たせるもの。
【リアルタイム】⇒同時。即時。
【錯覚(さっかく)】⇒思い違い。勘違い。
【過小評価(かしょうひょうか)】⇒実際よりも低く見積もったり評価したりすること。
第三段落の言葉一覧
【文明(ぶんめい)】⇒生活を豊かにするもの。特に物質的なもの。
【発展(はってん)】⇒物事が、より進んだ段階に移っていくこと。
【進歩(しんぽ)】⇒物事が、より良い方や望ましい方へ進んでいくこと。
【蓄積(ちくせき)】⇒たまること。
【生計(せいけい)】⇒生活のための手段や方法。
【恩恵(おんけい)】⇒恵み。いつくしみ。
【可塑性(かそせい)】⇒固体に外から力を加えて変形させ、力を取り去っても、元に戻らない性質。すなわち、変形する性質。
【一致団結(いっちだんけつ)】⇒多くの人が一つの目的のためにまとまること。
【改変(かいへん)】⇒内容を変えて、違ったものにすること。
【処理(しょり)】⇒物事を取りさばいて始末をつけること。
【氾濫(はんらん)】⇒事物があたりいっぱいに出回ること。※あまり好ましくない状態を指して言う。
【理性(りせい)】⇒①道理によって物事を判断する能力。②本能や感情に左右されず、善悪を判断する能力。※ここでは①の意味。
【すべ(術)】⇒目的を遂げるための手段。方法。
【開発(かいはつ)】⇒新しい技術や製品を実用化すること。
【未知(みち)】⇒まだ知らないこと。
【石器人(せっきじん)】⇒石器時代・先史時代の人類。
【謙虚(けんきょ)】⇒控え目で、つつましいこと。
まとめ
以上、今回は『ラップトップ抱えた石器人』に出てくる重要語句をまとめました。言葉の意味が分かれば、文章の内容や筆者の考えなども理解しやすくなるはずです。ぜひ定期テストの対策にして頂ければと思います。