『消費されるスポーツ』は、高校現代文の教科書に出てくる評論文です。定期テストの問題などにも取り上げられています。
ただ、作中に出てくる言葉は意味が分かりにくいものも多いです。そこで今回は、『消費されるスポーツ』に登場する重要語句をわかりやすく簡単にしてまとめました。
第一段落の語句一覧
【産業社会(さんぎょうしゃかい)】⇒産業革命の後に生まれた社会。「産業革命」とは18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の産業の変革を指す。
【大衆(たいしゅう)】⇒社会の大部分を占める一般の人々。
【基盤(きばん)】⇒物事を成立させるための基礎となるもの。土台。
【エキサイトメント】⇒興奮すること。
【芸術(げいじゅつ)】⇒美を追求・表現しようとして作り出されたもの。
【知的(ちてき)】⇒ 知識・知性が豊かなさま。
【娯楽(ごらく)】⇒遊びや楽しみ。
【まことに】⇒じつに。本当に。
【記録を塗り替える(きろくをぬりかえる)】⇒記録を更新する。
【熱狂(ねっきょう)】⇒非常に興奮し熱中すること。
【広告(こうこく)】⇒商業上の目的で、商品やサービス、事業などの情報を積極的に世間に広く宣伝すること。
【格別(かくべつ)】⇒ 普通とは程度が違っていること。
【極限的(きょくげんてき)】⇒物事の限度がぎりぎりにあるさま。
【差異(さい)】⇒あるものやことを、他のものやことと比べた場合の違い。
【デジタル化】⇒ITの進化により様々な情報がつながることで、競争優位性の高い新たなサービスを実現すること。
【過剰(かじょう)】⇒必要な程度を越えて多いこと。
【顕著(けんちょ)】⇒際立って目につくさま。誰の目にも明らかなほどはっきりあらわれているさま。
【メディア】⇒ 媒体。特に、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの媒体。
【広大(こうだい)】⇒広く大きいこと。
【遠隔(えんかく)】⇒遠く離れていること。
【介する(かいする)】⇒両者の間に立てる。仲立ちとする。
【手を携える(てをたずさえる)】⇒手を取る。転じて、協力する。
【テクノロジー】⇒科学技術。
【変質(へんしつ)】⇒物事の性質が変わること。
【盛衰(せいすい)】⇒物事が盛んになったり衰えたりすること。
【大いに(おおいに) 】⇒非常に。
【依存(いぞん)】⇒他に頼って存在すること。
第二段落の語句一覧
【詳細に(しょうさいに)】⇒細部に至るまでくわしいさま。
【コラム】⇒新聞・雑誌で、短い評論などを掲載する欄。
【神話的(しんわてき)】⇒神や英雄などと関連させて説くさま。
【画期的(かっきてき)】⇒今までになかったことを始めて、その分野で新しい時代を開くさま。新しい時代をひらくさま。
【発明(はつめい)】⇒今までなかったものを新たに考え出すこと。
【普及(ふきゅう)】⇒広く行き渡らせること。
【いっそう】⇒ひときわ。ますます。
【喚起(かんき)】⇒呼び起こすこと。呼び覚ますこと。
【扇情的(せんじょうてき)】⇒感情や情欲をあおりたてるさま。
【言説(げんせつ)】⇒物事を説明したりする言葉。
【絶叫(ぜっきょう)】⇒出せるかぎりの声を出して叫ぶこと。
【ナショナリズム】⇒国家や民族の統一・独立・繁栄などを目指す思想。
【時々刻々(じじこくこく)】⇒その時その時。だんだんと、次第に。
【郊外(こうがい)】⇒ 都市に隣接した地域。市街地に隣接した田園地帯。
【不可欠(ふかけつ)】⇒欠かせないこと。なくてはならないこと。
【勢力を伸ばす(せいりょくをのばす)】⇒勢いを増す。
【魅力(みりょく)】⇒人の心をひきつけて夢中にさせる力。
【省く(はぶく)】⇒不要のものとして取り除く。
【衛星放送(えいせいほうそう)】⇒人工衛星を使って行う放送。
第三段落の語句一覧
【愛好者(あいこうしゃ)】⇒ある事を好んで楽しんでいる人のこと。
【権力(けんりょく)】⇒他人を強制し服従させる力。
【カテゴリー】⇒範疇(はんちゅう)。「範疇」とは同じような性質のものが含まれる範囲を表す。
【国際的(こくさいてき)】⇒物事が多くの国と関係があったり、世界的な規模であったりするさま。
【言説(げんせつ)】⇒意見を言ったり物事を説明したりすること。
【極めて(きわめて)】⇒非常に。この上なく。
【修辞的(しゅうじてき)】⇒言葉の使い方を工夫して、美しく効果的に表現するさま。
【流動的(りゅうどうてき)】⇒その時々の条件によって動きが変わるさま。
【定義(ていぎ)】⇒物事の意味・内容を他と区別できるように、言葉で明確に限定すること。
【メジャー】⇒主要な位置を占めること。広く知られているさま。
【マイナー】⇒主要な位置を占めていないこと。あまり知られていないさま。
【階層化(かいそうか)】⇒複数の段階、階層をもつ構造に組み立てること。順位づけること。
【転落(てんらく)】⇒上位から下位に一挙に落ちること。
【典型的(てんけいてき)】⇒物事の最も特徴的な性質を示しているさま。
【リアルタイム 】⇒同時。即時。
【観戦(かんせん)】⇒試合などを見物すること。
【産出(さんしゅつ)】⇒環境などが影響を及ぼして、ある種のものや状態をうみ出すこと。
第四段落の語句一覧
【洗練(せんれん)】⇒優雅・高尚なものにすること。磨き上げること。
【被る(こうむる)】⇒行為や恩恵などを受ける。
【核心(かくしん)】⇒物事の中心となる大切なところ。中核。
【相互に(そうごに)】⇒お互いに。
【表象(ひょうしょう)】⇒ものやことを形に表すこと。また、そうして表された形。
【深部(しんぶ)】⇒深い部分。奥深いところ。
【観衆(かんしゅう) 】⇒スポーツなどの興行を見物しに集まった大勢の人々。
【単純化(たんじゅんか)】⇒複雑な物事を単純にすること。
【拡散(かくさん)】⇒広がり、散らばること。
【ひいき】⇒気に入った人を特に引き立てること。
【ひととき】⇒しばらくの間。過去の、ある時。
【利害(りがい)】⇒利益と損害。
【解体(かいたい)】⇒ばらばらになること。
【生起(せいき)】⇒ある現象などが現れ起こること。
【消滅(しょうめつ)】⇒消えてなくなること。
【可視化(かしか)】⇒目で見えるようになること。
【可視的(かしてき)】⇒目で見えるようになるさま。
【アプリオリ】⇒先験的。先天的。ある経験・事態に対処するための認識・能力がその経験・事態に先立って備わっていること。対義語は「アプステリオリ(後天的)」
【総体(そうたい)】⇒物事の全体。
【誤解を招く(ごかいをまねく)】⇒相手が誤解するような表現を用いること。
【言い添える(いいそえる)】⇒言葉を付け加える。言い足す。
【多元的(たげんてき)】⇒物事の要素・根源が多くあるさま。
【近代(きんだい)】⇒15、16世紀以降~20世紀中頃までの時代。
【反転(はんてん)】⇒反対になること。ひっくり返ること。
【類する(るいする)】⇒似る。共通点をもつ。
【交錯(こうさく)】⇒いくつかのものが入り混じること。
【単一化】⇒ただ一つになること。複雑でなくなること。
【把握(はあく)】⇒しっかりと理解すること。
【垣間見せる(かいまみせる)】⇒ちらっと見せる。一部分などから全体を見せる。
【躍動(やくどう)】⇒いきいきと活動すること。
【群れ(むれ)】⇒多くの人が集まっている状態。
【余暇(よか)】⇒余ったひまな時間。
まとめ
以上、本記事では『消費されるスポーツ』に出てくる漢字や重要語句をまとめました。言葉の意味が分かれば、本文の内容も理解しやすくなるはずです。ぜひノート代わりにして確認して頂ければと思います。