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 にべもない 意味 使い方 由来 例文

 

にべもない」という慣用句があります。

気になるのは、
にべ」という言葉ですね。

実際に、
「この言葉の由来は何だろう?」
と疑問に思う人は多いでしょう。

 

そこで、今回は
にべもない」の意味や語源・使い方など
を詳しく解説していきたいと思います。

さっそく、確認していきましょう。

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にべもないの意味

 

まずは、
基本的な意味です。

【にべもない】

愛想がない。そっけない。にべない。

出典:三省堂 大辞林

にべもない」とは、
愛想がない様子」や「そっけない様子
のことを言います。

 

例えば、
以下のような使い方です。

給与を上げて欲しいと社長へ頼んだが、にべもなく断られた。

会社員の方ならば、
給与交渉をした経験がある人もいるかと思います。

最終的には、
社長がOKかどうかの判断をしますよね。

しかしながら、この場合だと、
「そっけなく断られた」ということです。

 

このように、
相手に対して冷たく接する人」に対して
「にべもない」を使うと考えてください。

イメージ的には、

  • 思いやりがない人
  • 温かさを感じない人
  • ドライで冷たい人

と考えると分かりやすいでしょう。

 

ちなみに、
「にべもない」は「にべない
と言う場合もあります。

どちらを使っても、
意味自体は全く同じと考えてください。

にべもないの由来

 

「にべもない」という言葉は、
どこから来たのでしょうか?

 

まず、「にべ」とは、
海水魚の名前」に由来します。

「にべ」は漢字で「鮸膠」と書き、
「スズキ目にべ科の魚」を意味するのです。

 

そして、この「にべ」。

もちろん、
食用として食べられるおいしい魚です。

現在でも、煮つけや塩焼きなど
様々な料理がありますからね。

 

しかし、最も特徴的なのは、
接着剤の原料」として使われていたことです。

「にべ」の「浮袋」には、
膠(にかわ)」と呼ばれる「ゼラチン物質」が含まれています。

この「ゼラチン物質」は、
粘着力がとても強かったため、
木材の接合として大変重宝されていました。

 

結果的に、
にべ」=「粘着力が強い・引っつく
というイメージが定着したのです。

 

ここで話を戻しますと、

「にべがない」を直訳すると、
引っつくことがない」となります。

これを人間関係に当てはめると、
親密さがない」という意味になりますよね?

転じて、
「愛想がない・そっけない」
という意味になるわけですね。

 

考えてみれば、
日本は周囲を海に囲まれた島国です。

そして、
昔から豊富な魚を捕まえることにより、
生活を発展させてきました。

「にべもない」は、そのような
日本の地理的・歴史的な要素があったからこそ、
生まれた言葉だったわけですね。

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にべもないの類語

にべもない 類語 対義語

 

続いて、「にべもない」の
「類語」を確認しておきましょう。

【けんもほろろ】

頼みや相談事を冷たく断る様子。

【目もくれない】

興味を示さない。見向きもしない。

【歯牙(しが)にもかけない】

無視して相手にしない。

【木で鼻をくくる】

無愛想にもてなす様子。

【取り付く島もない】

相手が無愛想で、話を進められない様子。

全部で5つ紹介しましたが、

いずれも共通しているのは、
無愛想」という意味ですね。

「相手を冷たくあしらう様子」であれば、
基本的に「類語」と呼べるでしょう。

 

補足すると、
木で鼻をくくる」と「取り付く島もない」は、
どちらも面白い語源を持っています。

詳細は以下の記事にて解説していますので、
ぜひ確認してみてください。

>>木で鼻をくくるの意味とは?語源や例文・類語も解説

>>取り付く島もないの意味とは?使い方や例文・語源を解説

 

一方で、反対語としては
如才ない」があります。

 

「如才ない」とは、
気がきいて人をそらさない。愛想がよい
という意味の慣用句です。

後者の意味が、
「にべもない」の対義語となりますね。

 

こちらも以下の記事で詳しく解説しています。

>>如才ないの意味とは?使い方や例文・由来も解説

にべもないの英語

 

続いて、英語訳です。

「にべもない」は
「英語」だと次のように言います。

 

curt(ぶっきらぼうな・そっけない)」

brusque(無愛想な・そっけない)」

 

例文だと、
以下のような言い方です。

She made a curt reply.
(彼女はにべもない返事をした。)

That teacher is brusque with everyone.
(あの先生は誰に対してもそっけない。)

 

また、簡易的な表現だと
short」も使えますね。

一般的には「short」は「短い」という意味ですが、
「そっけない」という訳でも使えます。

【例】He made a short answer.(彼はそっけない対応をした。)

一つの表現として、
覚えておくといいのではないでしょうか。

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にべもないの使い方・例文

 

では、「にべもない」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. にべもない対応で、ひたすら拒否されてしまった。
  2. 期待したにも関わらず、にべもない返事が返ってきた。
  3. そんな、にべもない言い方はやめたらどうだい?
  4. 彼は、にべもない態度で私の提案を却下した。
  5. にべもなく拒否するなんて、なかなかひどいね。
  6. 運営側は、質問に対してにべもない回答をした。

 

用例としては、
相手の様子や態度など」に使うことが多いですね。

日常生活やビジネスでも、
「相手の反応を待つ」というシーンは多いかと思います。

そんな時に、
「きっぱりと断られる」という意味で
「にべもなく」を使うわけですね。

 

ここで注意すべきは、
「にべもない」は性格を表す言葉ではない
ということですね。

例えば、
以下のような使い方は誤りです。

「彼女はにべもない人柄だ。」

あくまで、
「その人の瞬間的な対応」に対して
使う言葉だと思ってください。

まとめ

 

いかがでしたか? 

 

内容を簡単にまとめると

にべもない」=愛想がない・そっけない様子。

語源・由来」=にべ(海魚)の浮袋は、粘着力が強くて引っつく。転じて、親密性がないため。

類語」=「けんもほろ・目もくれない・木で鼻をくくる・取り付く島もない」など。

ということでしたね。

 

なかなか奥が深い言葉だったのではないでしょうか?

「にべもない」は、
普段の生活でも使いやすい言葉です。

この記事をきっかけに、
ぜひ積極的に使って頂ければと思います。

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