この記事の読了時間: 546

 教育 研修 違い 会社 起業 意味

 

会社の人事や管理などで、
2つの言葉を使うと思います。

社員教育」「社員研修

一見すると、
どちらも同じような意味に見えますね。

ところが、実際には
両者は明確な違いがあったのです。

 

この記事では、
教育」と「研修」の違い・使い分け
を詳しく解説していきたいと思います。

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

教育の意味

 

まず、
「教育」の意味を調べると
次のように書かれています。

【教育(きょういく)】

ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養 (かんよう)などを図り、その人のもつ能力を伸ばそうと試みること。

学校教育によって身につけた成果。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

教育」とは、
知識や技能・人間性などを伸ばそうと、相手に働きかけること
だと思ってください。

 

例えば、
以下のような使い方です。

  • 5歳の子供を教育する
  • 新入社員を教育する

 

5歳の子供であれば、良い子に育つように
「ひらがなの知識」「礼儀・挨拶」など
あらゆる面を教える必要がありますよね?

また、新入社員であれば、
基本的な仕事の手順・やり方などを
教える必要があるでしょう。

このように、
相手を良い方向へと導くこと」を
教育」と言うわけですね。

 

「教育」は、文字通り
てる」と書きます。

したがって、
「誰かを教え育てるような時」
にこの言葉を使うのです。

研修の意味

 

続いて、
「研修」の意味です。

【研修(けんしゅう)】

職務上必要とされる知識や技能を高めるために、ある期間特別に勉強や実習をすること。また、そのために行われる講習。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

研修」とは、
一定期間、職務上の知識や技能を高めるために勉強・実習すること
を言います。

 

使い方としては、以下の通りです。

  • 入社後の研修を受ける。
  • 海外研修に出向く。

 

「研修」は、
一定期間の仕事限定
という点がポイントですね。

例えば、「入社後の研修」であれば、
「半年なら半年」「3ヵ月なら3か月」
のように期間が決められていますよね?

同じく、「海外の研修」も
期間が決められています。

このように、
「仕事のために、一定期間勉強や実習をすること」を
「研修」と言うわけです。

 

そもそも、
研修」は「研(と)修(おさ)める」と書きます。

「修める」とは、
「知識などの学問を学ぶ」という意味です。

なので、「研修」=「勉強すること」が
本来の意味としては正しいわけですね。

スポンサーリンク

教育と研修の違い

教育 研修 違い

 

内容を整理すると、

教育」=知識や技能・人間性などを伸ばそうと、相手に働きかけること。

研修」=一定期間、職務上の知識や技能を高めるために勉強・実習すること。

ということでした。

 

両者の違いは、
2つの観点から比較すると
分かりやすいでしょう。

 

1つ目は、
意味の範囲」です。

 

「教育」は、広い意味を持った言葉です。

具体的には、知識や技能はもちろんのこと、
しつけや礼儀などの人間性を教える行為も含まれます。

また、ビジネス以外にも
「学校教育」や「幼児教育」なども含まれますね。

 

さらに、期間が固定されるとも限りません

場合によっては、
一生教え導くようなことも
「教育」に含まれるのです。

 

一方で、「研修」は
狭い意味を持った言葉です。

「研修」は、原則として
ビジネスでしか使いません。

 

また、先ほども説明した通り
必ず期間が限定されます。

なので、「研修が一生続く」
なんてことはありえないわけですね。

 

そして、2つ目は
主体の違い」です。

 

「教育」は、
教える側に主体がある言葉」です。

【例】

  • 先生が教育する。
  • 講師が教育する。

いずれも指導をする側が、
主体になっていますよね?

 

一方で、研修は
学ぶ側に主体がある言葉」です。

【例】

  • 社員が研修を受ける
  • 社員が研修に参加する

こちらは、
学ぶ側が主体になっていますね。

つまり、似たような言葉でも
「自分と相手のどちらが行うか?」
で異なってくるわけですね。

 

整理すると、

教育」=広い意味で使う。教える側が主体。

研修」=狭い意味で使う。学ぶ側が主体。

となります。

スポンサーリンク

社員教育と社員研修の違い

 

では、今までの内容を踏まえた上で、
ビジネスでよく使う2つの言葉を押さえておきましょう。

 

社員教育」⇒人事部などが、継続的に社員を教育する。

社員研修」⇒新入社員などが、一定期間スキルを学ぶ。

 

「教育」は、「広い意味を持つ言葉」
ということでしたね。

したがって、
当然「仕事」に対しても使えます。

 

この場合は、「社員教育」なので
広い意味で社内全体の人材を育てる
という意味だと思ってください。

 

具体的には、「仕事のスキル」や
「仕事への向き合い方」「社会人としての在り方」
など様々な要素が含まれます。

最近では、
「コンプライアンス」が叫ばれていますが、
「コンプライアンスの徹底」などは
まさに「社員教育」と言えるでしょう。

 

対して、「社員研修」は、
原則として新入社員にしか使いません。

企業によっては
中途採用の社員にも使うことがありますが、
基本は「新入社員」だと思ってください。

 

そして、学ぶ内容は
「仕事の進め方」「業務の手順」など
技術的なものが中心
となりますね。

「人としての在り方」などは、
あくまで補足的に学びます。

 

最終的には、
「社員研修」は一定期間実施した後、
各部署に配属されることになります。

それ以降、
同じ社員にはもう実施しません。

一方で、「社員教育」は、
配属後も定期的に開催していくわけですね。

 

イメージ的には、

社員研修」=未来の社員を育成すること。

社員教育」=現役の社員を教え導くこと。

このように考えると、
分かりやすいのではないでしょうか?

スポンサーリンク

使い方・例文

 

では、最後にそれぞれの使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

【教育の使い方】

  1. 学校教育の制度改革をする。
  2. 日本の義務教育は9年間である。
  3. 教育者として、反省してください。
  4. 噛みつかないように、犬を教育する。
  5. 教育の専門家として知られる人物。

 

【研修の使い方】

  1. 営業の研修を終えてから、配属となります。
  2. 弊社では、一か月間の研修期間を設けています。
  3. 研修員として、海外へ2年間派遣される。
  4. アメリカで、語学研修を受けることになった。
  5. 部長を対象に、マネジメント研修が行われた。

 

補足すると、「マネジメント研修」とは、
部長や課長などリーダー層の社員を対象とした研修のことです。

「マネジメント」=「管理」

つまり、
「部下をうまく管理するためのスキルを学ぶ」
ということですね。

主に、業績アップ・社風改善などを目的として、
外部の業者に委託して行われることが多いです。

関連:>>請負と委託の違いとは?委任や契約も解説

まとめ

 

では、今回の内容を
まとめておきましょう。

 

教育」=知識・技能・人間性などを、広い意味で教えること。

「教える側」が主体で、期間を固定しない。

研修」=仕事の知識・技能などを、狭い意味で学ぶこと。

「学ぶ側」が主体で、期間限定。

ポイントは、
「意味の範囲」と「主体の違い」

この2点ということでしたね。

では、今回は以上となります。

スポンサーリンク