この記事の読了時間: 525

犬も食わない 意味 語源 

 

犬も食わない
ということわざを聞いたことがありますか?

よく言われるのが、
「犬も食わないケンカだ!」などですね。

気になるのは、
「なぜ犬なのか」という疑問だと思います。

「ネコ」でも「トラ」でもなくどうして「犬」なのか?

 

今回の記事を読めば、
その疑問はスッキリすることでしょう。

では、さっそく解説していきます。

スポンサーリンク

犬も食わないの意味

 

まずは、
基本的な意味です。

辞書によっては、
「犬も食わぬ」で載っていることがあります。

【犬も食わぬ(いぬもくわぬ)】

食えるものなら何でも食うはずの犬さえも食わない。ひどく嫌われることのたとえ。また、ばかばかしくて相手にする気になれないことのたとえ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

犬も食わない」とは、
ひどく嫌われること・ばかばかしくて相手にされないこと
などを意味する言葉です。

 

主な使い方は、以下の通りです。

夫婦喧嘩は犬も食わないというけれど、子供が気の毒だから早く止めてくれ。

夫婦喧嘩は、小さなことがきっかけで起こるものです。

例えば、
「妻が髪型を変えたことに、夫が気づかない」
といったことですね。

でも、こんな喧嘩は、
周りの人からしたらどうでもいいことですし、
わざわざ仲裁しようとは思わないでしょう。

放っておいても、すぐに仲直りしますからね。

 

このように、「犬も食わない」とは、
まともに相手にするのが、ばからしい様子のこと
を言うわけです。

犬も食わないの語源

 

次に、語源を確認していきましょう。

犬も食わない」は、
何でも好んで食べてしまう犬が、一切食べない様子
からできた言葉です。

 

古来から、
「犬」は人間にとって身近な動物でした。

それがさらに顕著になり始めたのが、
江戸時代に入ってからと言われています。

 

当時は、庶民も犬を飼っていましたが、
現在のようなドッグフードは当然ありません。

そのため、
人間と同じような食べ物を食べていたのです。

具体的には、
米や魚・穀類といったものですね。

こうしたことから、
」=「何でも食べる動物
というイメージが広がっていたのです。

 

ところが、
そんな食いしん坊な犬が全く興味を示さないほど
まずい食べ物があればどうでしょうか?

当然、「誰からも相手にされない対象
であることは容易に想像できるでしょう。

ここから、
犬も食わないもの」=「ばかばかしいこと・ひどく嫌われること
などの意味に派生していったわけですね。

スポンサーリンク

犬も食わないの類語

犬も食わない 類語

 

続いて、「犬も食わない」の「類語」です。

【忌避(きひ)】

嫌って避けること。

「忌」には、
「嫌なこととしてさける」という意味があります。

【敬遠(けいえん)】

近づかないようにすること。

【下目に見る(しためにみる)】

軽く見る。

「下目」とは、
「視線を下に向けること」「劣っていること」という意味です。

【ないがしろにする】

軽く見てまともに取り扱わない様子。

「ないがしろ」は、漢字では「蔑ろ」と書きます。

基本的なイメージとしては、
嫌う様子・見向きもしない様子」となりますね。

その他にも、
「軽く見る」「軽蔑する」
なども類語と言えるでしょう。

犬を使ったことわざ

 

「犬」を使ったことわざは、他にもたくさんあります。

ここでは、代表的な3つを紹介しておきましょう。

【犬も歩けば棒に当たる】

①でしゃばりすぎると、思いがけない災難にあう。

何か行動を起こせば、思わぬ幸運にめぐりあう。

【犬猿の仲(けんえんのなか)】

仲の悪い関係のたとえ。

【犬の前の説教】

どれだけ立派な教えでも、理解できない者に聞かせた所で意味がないこと。

「犬も歩けば棒に当たる」は、有名なことわざですね。

もともとは「災難にあう」の意味でしたが、
現在では反対の意味(②)で使うことが多いです。

また、「犬の前の説教」は、
「馬の耳に念仏」「猫に小判」「豚に真珠」などの類語となります。

犬も食わないの英語

 

続いて、「英語訳」です。

「犬も食わない」は、
「英語」だと次の3つの言い方があります。

 

avoided by everybody(みんなが避ける)」

disliked by everybody(みんなが嫌いである)」

not even a dog will eat(犬でさえ食べない)」

 

「avoided」は「避ける」「近寄らない」

「disliked」は「嫌いである」の意味です。

 

例文だと、
以下のような言い方ですね。

They are having a quarrel that not even a dog will eat.(彼らは、犬も食わないような喧嘩をしています。)

「quarrel」は「けんか」「仲たがい」という意味です。

スポンサーリンク

犬も食わないの使い方・例文

 

では、「犬も食わない」の使い方を
例文で確認しておきましょう。

 

  1. 夫婦喧嘩は犬も食わないと言うけれど、親子喧嘩も似たようなものだよね。
  2. 彼らの喧嘩は犬も食わないものだと思っていたが、今回は深刻そうだ。
  3. 犬も食わない喧嘩の原因は、いったい何だろう。
  4. 犬も食わない喧嘩だろうから、そのうち仲直りするでしょう。
  5. 相談したら、犬も食わないことのように軽く扱われてしまった。
  6. 夏休みに風邪で寝込んでしまった。夏の風邪は犬も食わないというのは本当だったね。

 

「犬も食わない」は、
くだらない様子・バカバカしい様子」などを表す言葉です。

その中でも、
夫婦喧嘩などに対して使うことが多い言葉
と考えてください。

もちろん、
友人や家族間の仲にも使えますが、
夫婦喧嘩に使う割合が圧倒的に多いです。

 

また、場合によっては
風邪などの症状に対して使うこともあります。

最後の例文がその例です。

夏の風邪は犬も食わない」とは、
暑い夏に風邪を引くほど、ばかばかしい様子はない
という意味のことわざです。

 

普通、風邪というのは
冬などの寒い季節に引くものですよね?

夏に風邪を引く人なんてあまり聞いたことがありません。

場合によっては、
バカにされてしまうこともあるでしょう。

そこで、
「犬も食わないほど、バカバカしい夏風邪」という意味で、
このことわざを使うわけですね。

まとめ

 

では、今回のまとめです。

 

犬も食わない」=ひどく嫌われること・ばかばかしくて相手にされないこと。

語源」=「何でも好んで食べてしまう犬が、一切食べない様子」から。

類語」=「忌避・敬遠・下目に見る・ないがしろにする」など

英語」=「avoided by everybody」「disliked by everybody」「not even a dog will eat」

 

「犬も食わない」は、
犬を飼っていない人にとっては
少しイメージしにくい言葉だったかもしれません。

あまりよい意味では使わない言葉ですが、
ぜひ覚えておくとよいでしょう。

スポンサーリンク