この記事の読了時間: 516

岡目八目 意味 由来 使い方 類語

 

「岡目八目」という四字熟語をご存知ですか?

普段はあまり目にすることはないかもしれませんね。

しかし、
スポーツやビジネスなど幅広く使えるので、
覚えておくと便利な四字熟語です。

今回は、「岡目八目」の意味や由来、
使い方について解説していきます。

さっそく、確認していきましょう。

スポンサーリンク

岡目八目の意味

 

まずは、基本的な意味です。

【岡目八目(おかめはちもく)】

事の当事者よりも、第三者のほうが情勢や利害得失などを正しく判断できること。

出典:三省堂 新明解四字熟語辞典

岡目八目」は、「傍目八目」とも書きます。

読み方はどちらも「おかめはちもく」で、
意味も同じだと考えて問題ありません。

 

意味としては、
当事者よりも第三者の方が、物事を正しく判断できること」だと思ってください。

例えば、以下のような使い方です。

他部署の人の意見は核心をついているね。まさに、岡目八目だよ。

仕事では、毎日同じ場所・同じメンバーで働いていると、
考え方が偏ったりパターン化されてしまいがちです。

さらに、会議の内容もマンネリになり、
新しい意見も生まれづらい状況だと言えます。

 

そこで、他部署の人を交えてみればどうでしょうか?

仕事の分野が違うからこそ、客観的な意見が得られますよね?

このように、
第三者だからこそ、冷静に判断できる・意見ができる
などという時に「岡目八目」を使うわけですね。

岡目八目の語源・由来

 

次に、この言葉の語源・由来について
解説していきます。

 

岡目八目」は、
囲碁(いご)」が由来となっている四字熟語です。

岡目」とは、「脇から見ること」で、
「囲碁の対局者同士をすぐそばで見ること」を意味します。

そして、「八目」の「目」は、
囲碁の「基盤の目」や「碁石」を数える時に使う言葉なので、
八手(八回攻撃する分)」という意味になります。

 

囲碁の対局者同士は、勝負の行方に必死になり、
周りが見えなくなることがよくあります。

一方で、そばで見ている人は、
勝敗にこだわらず全体を見る余裕があるので、
八手先の手まで読むことができるとも言われています。

このことから、「岡目八目」は、
「傍観者の方が物事を客観的に判断できる」という意味になったわけです。

スポンサーリンク

岡目八目の類語

傍目八目 類語 対義語

続いて、「岡目八目」の類語をご紹介します。

【他人の正目(たにんのまさめ)】

利害関係のない人の見方は、公平で正しいこと。

【自分のまつ毛は見えない】

自分自身のことは気付きにくいという例え。

【灯台下暗し(とうだいもとくらし)】

身近なことは分かりにくいという例え。

灯台は周りを明るく照らすが、すぐ下は暗くてよく見えない

ということからきている言葉です。

【遠きを知りて近くを知らず(とおきをしりてちかくをしらず)】

他人のことはよく分かるが、自分や身近なことは分からないということ。

全部で4つ紹介しました。

違いを挙げるならば、
「岡目八目」には「当事者」の他に「第三者」の存在があるということです。

その点で言うと、
「他人の正目」が一番近い意味だと言えますね。

他の類語は、どれも「身近なことは気付きにくい」という意味で、
「第三者の方が分かる」というニュアンスは含まれません。

 

ちなみに、
「岡目八目」の「対義語」は以下の通りです。

【痘痕もえくぼ(あばたもえくぼ)】

ひいき目で見ると、欠点も長所に見えるということ。

「痘痕(あばた)」とは、
「痘瘡(とうそう)という伝染病によってできた皮膚のくぼみ」です。

恋をすると、相手の痘痕でさえも可愛いえくぼに見えることから、
「物事を客観的に見ることができない状態」という意味になりました。

岡目八目の英語

 

続いて、英語訳です。

「岡目八目」は、英語だと次のような言い方をします。

 

bystander’s vantage point

 

「bystander’s」は「傍観者」

「vantage point」は「有利な立場・観点」という意味です。

 

また、慣用句的な表現だと以下のような言い方もできます。

Lookers-on see most of the game.(見物人の方が、試合の全体をよく見ている。)

 

「岡目八目」は「囲碁」が由来でしたが、
英語の場合は「game(試合)」という勝負事に例えていますね。

 

2つ紹介しましたが、文章の中では少し使いづらいかもしれません。

ですので、
third party(第三者)」「objective(客観的な)」
という単語を使った例文も紹介しておきます。

 

The third party has an objective opinion.(第三者は、客観的な意見を持っている。)

 

四字熟語を英語で正確に表すことは難しいですが、
単語を組み合わせて近い意味の言い回しを探してみましょう。

スポンサーリンク

岡目八目の使い方・例文

 

最後に、「岡目八目」の使い方を例文で紹介しておきます。

 

  1. 岡目八目と言うように、無関係な人の意見こそ大事にした方がいいですよ。
  2. 学校の人間関係で悩む私に、母が的確なアドバイスをくれた。まさに岡目八目でした。
  3. 彼女の岡目八目の指摘により、ようやく自分が間違っていることを理解できた。
  4. 自分のことは意外と分からないものだね。岡目八目とはよく言ったものだよ。
  5. 時には、岡目八目な発想で自分自身を見つめ直すことも必要だ。
  6. 現役を引退してからの方が、野球がよく分かってきた。岡目八目だよ。

 

「岡目八目」は、
基本的に良い意味で使うと考えてください。

多くの場合、周りが見えなくなっている人を
客観的な判断によって上手く導くような時に使います。

また、ごくまれですが、
自分自身に対して使うこともありますね。

この場合は、自分自身を見つめ直し、
第三者のような冷静な判断をするという意味です。

 

いずれにせよ、
「岡目八目」には物事を客観視することが求められます。

起こった問題に対して真っ向からぶつかり合うのではなく、
一歩も二歩も離れた距離から冷静に対処する。

それが、「岡目八目」という四字熟語なのです。

まとめ

 

では、今回のまとめです。

 

岡目八目」=当事者よりも第三者の方が、物事を正しく判断できること。

語源・由来」=囲碁において、対局者よりも脇で見ている人の方が冷静に先の手を読めることから。

類語」=「他人の正目・自分のまつ毛は見えない・灯台下暗し・遠きを知りて近くを知らず」など。

「英語」=「bystander’s vantage point」「Lookers-on see most of the game.」

 

自分に関係が深いことほど、冷静な判断を下すのは難しいものです。

「岡目八目」という言葉を覚えておくと、
正しい判断の手助けになるかもしれませんよ。

スポンサーリンク