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ロゴスと言葉  要約 問題 解説 感想 テスト対策 現代文

 

『ロゴスと言葉』は、高校国語・現代文の教科書で学ぶ評論文です。ただ、実際に本文を読むと筆者の主張が分かりにくいと感じる人も多いと思われます。

そこで今回は、『ロゴスと言葉』のあらすじや要約、学習の手引き、テスト対策などをわかりやすく解説しました。

『ロゴスと言葉』のあらすじ

 

あらすじ

ロゴスというギリシア語には複雑多様な意味があるが、ロゴスの動詞にあたる<レゲイン>の基本的な意味は「とり集めて目の間に置く」ということである。「とり集める」といっても、ただ乱雑な集積をつくるのではなく、一定の尺度にしたがって多種多様な異物を一つのカテゴリーに括ることであるのだから、<秩序化>と<統一>を含む概念と言えるだろう。そうしてみると、ロゴスという言葉はすでに分節され秩序化されている事物にラベルを貼り付けるだけのものではなく、その正反対に名づけることによって異なるものを一つのカテゴリーにとり集め、世界を有意味化する根源的な存在喚起力として捉えられていたことになる。

ロゴスとしての<名=言葉>があって初めて世界は分節され、実質的なもろもろの差異が構造的同一性で括られることによって存在を開始する。ロゴスが生み出したカテゴリーこそが、一見自存的実体と思われていた<指向対象>だと言わねばならない。<語る>ことは真の意味で<名づける>ことであり、言葉による外界の解釈であり、それと同時に私たちの身と意識も差異化されるという相互作用がある。

幼児が言葉を覚えていく過程で、すでに習得したいくつかのカテゴリーにまたがる言葉が新たに入ってくると、新しい指向対象が出現して混乱することがある。命名を繰り返すことで、知覚の上に刻一刻と密になる認識の網の目がかぶせられ、本能図式は言葉による再編成を強いられるのである。

ヘレン・ケラーのエピソードも同じである。ヘレン・ケラーがwaterという語を認識した時、外界は以前とは別様に分節され、言葉の指向対象としての「水」になった。この「water」も実体的な一語なのではなく、「最初の文節」つまりはwater/non-waterという差異化だったのである。

『ロゴスと言葉』の要約解説

 

要約ロゴスとは、一定の尺度にしたがって多種多様な異物を一つのカテゴリーに括ることであり、世界を有意味化する根源的な存在喚起力として捉えられていたものである。言葉によって外界は解釈され、差異化され、それと同時に私たちの身と意識も差異化されるという相互作用がある。繰り返しの命名を通して、知覚の上に刻一刻と密になる認識の網の目がかぶせられ、本能図式は言葉によって再編成を強いられるのである。(191文字)
ポイント

  • ロゴスとは多種多様な異物を一つのカテゴリーに括ることである。
  • 言葉により私たちの身と意識が差異化されるという相互作用がある。
  • 命名を通して、私たちの本能図式は再編成を強いられるのである。

『ロゴスと言葉』のテスト問題対策

 

問題0

次の文の下線部の漢字を答えなさい。

①自らの言動をセイサツする。

チツジョを乱す行動をしない。

③自分の部屋をセイトンする。

シンラバンショウの共鳴を感じ取る。

⑤観客の注意をカンキする。

⑥盛大にギシキを執り行う。

⑦新しい作品をヒロウする。

アミの目をくぐり抜ける。

解答①省察 ②秩序 ③整頓 ④森羅万象 ⑤喚起 ⑥儀式 ⑦披露 ⑧網
問題1ハイデガーによって「ロゴスが言葉の本質とみなされた」のはなぜだと考えられるか?
解答例ロゴスの動詞にあたる<レゲイン>には、「とり集めて目の前に置く」という意味がある。ハイデガーは、「森羅万象をカテゴリー化して意味あるものと見ることができるのは人間だけ」と考えていたが、「森羅万象をカテゴリー化して意味あるものと見る」のは、人間の言葉の力によるものである。その意味で、ロゴスの意味と一致するものであったから。
ポイントロゴスの動詞にあたる<レゲイン>の基本的な意味について考察した結果と、ハイデガーの「森羅万象をカテゴリー化して意味あるものと見ることができるのは人間だけ」という考えが一致したから、という観点でまとめる。
問題2本文中の次の例は、何を説明するためのものか?

①例えばエジプト神話には、~シノニムなのである。

②走っている電車の中のできごと

③ヘレン・ケラーのエピソード

解答例

①ロゴスとしての言葉は、すでに分節され秩序化れている事物にラベルを貼り付けるだけのものではなく、名づけることによって異なるものを一つのカテゴリーにとり集め、世界を有意味化する根源的な存在喚起力として捉えられていた、ということ。

②<語る>ことは真の意味で<名づける>ことであり、言葉による外界の解釈であり、差異化であると同時に、私たちの身と意識のほうも差異化されるという相互作用があること。

③言葉を習い、その対象を認識した時、新しい指向対象が誕生し、次第に象徴の森という名の文化のシミュラークルに入っていくこと。

問題3「繰り返し、繰り返し命名を通して、知覚の上に刻一刻と密になる認識の網の目がかぶせられ、本能図式は言葉による再編成を強いられる」とはどういうことか?
解答例新しい言葉を認識するたびに、新しい指向対象が誕生し、カテゴリーが相互に錯綜して、分節化されていなかった世界のイメージが次第に書き換えられていくということ。
言葉と表現「カテゴリー自体を生み出す命名作用」の具体的な例は何があるか?
解答例「柴犬」「チワワ」「ブルドッグ」およびその上位互換としての「犬」。「鉛筆」「消しゴム」「ボールペン」およびその上位互換としての「筆記用具」。「机」「テーブル」「食卓」「作業台」など類似した意味をもつもの。

まとめ

 

以上、本記事では『ロゴスと言葉』のあらすじや要約などについて解説しました。ぜひ定期テストなどの対策として頂ければと思います。なお、本文中の重要語句については以下の記事でまとめています。

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国語力アップ.com管理人

大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・宅地建物取引士など。

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