中「両親と私」に出てくる言葉

 

【恐縮(きょうしゅく)】⇒申し訳なく思うこと。おそれいること。

【高尚(こうしょう)】⇒けだかくて、上品なこと。

【無知(むち)】⇒知らないこと。知識がないこと。

【起居(たちい)】⇒日常の生活。

【丹精(たんせい)】⇒ 心をこめて育てること。

【大方(おおかた)】⇒ だいたい。

【しゃんしゃん】⇒元気で活動しているさま。

【強情(ごうじょう)】⇒意地を張り、なかなか自分の考えを変えないこと。

【剣呑(けんのん)】⇒危険な感じがするさま。

【黙然と(もくねんと)】⇒口をつぐんでいるさま。

【侍する(じする)】⇒高貴な人や目上の人のそば近くに仕える。

【野卑(やひ)】⇒言動が下品でいやしいこと。

【主意(しゅい)】⇒主な考え。

【しどろもどろ】⇒話の内容などが、とりとめなく、ひどく乱れたさま。

【行幸(ぎょうこう)】⇒天皇が外出すること。

【陛下(へいか)】⇒天皇の敬称。

【ややともすると】⇒とかくある状況になりやすいさま。どうかすると。

【貪る(むさぼる)】⇒際限なくある行為を続ける。

【切下(きりさげ)】⇒「切り下げ髪」の略。髪を首のあたりで切りそろえて垂らした髪形。

【親類(しんるい)】⇒家族から見て、血縁や婚姻で生じた関係によってつながっている人々。親戚。

【気転(きてん)】⇒その場に応じた機敏な心の働かせ方。

【閑却(かんきゃく)】⇒いい加減にほうっておくこと。

【思案(しあん)】⇒あれこれと考えめぐらすこと。

【天子(てんし) 】⇒天帝に代わって国を治める人。帝王。日本では天皇。

【悠長(ゆうちょう)】⇒落ち着いていて気の長いこと。

【崩御(ほうぎょ)】⇒天皇の死を敬った語。

【報知(ほうち)】⇒知らせ。通知。

【おかくれ(御隠れ)】⇒身分の高い人や目上の人が死ぬこと。

【めりんす】⇒薄く柔らかい毛織物。《メリノ種の羊毛で織ったところから》

【体裁(ていさい)】⇒外から見た感じ。外見。

【趣(おもむき)】⇒全体から感じられるようす・ありさま。

【燈火(とうか)】⇒ともした火。あかり。

【寸々(すんずん)】⇒物を細かく切るさま。ずたずた。

【徴する(ちょうする)】⇒照らし合わせる。

【朋友(ほうゆう)】⇒友人。ともだち。

【口(くち)】⇒就職や縁組みなどの落ち着く先。

【異存(いぞん)】⇒反対の意見や不服な気持ち。

【過分(かぶん)】⇒程度や限度を超えているさま。

【渋面(じゅうめん)】⇒しぶい表情。不愉快そうな苦々しい顔つき。

【外聞(がいぶん)】⇒世間に対する体裁。世間体。

【奇体(きたい)】⇒普通とは違った感じを与えること。風変わり。

【懸隔(けんかく)】⇒二つの物事がかけ離れていること。

【周旋(しゅうせん)】⇒なかだち。斡旋 (あっせん)。

【諷する(ふうする)】⇒遠まわしにそれとなく批判する。

【生返事(なまへんじ)】⇒はっきりしない返事。気のない返事。

【質(たち)】⇒生まれつきもっている性質や体質。

【不合理(ふごうり)】⇒筋の通らないこと。

【伽藍堂(がらんどう)】⇒寺院で、伽藍神(がらんじん・寺院を守護する神。)を祭ってある堂。

【学資(がくし)】⇒学校で勉学するための費用。学費。

【つくつく法師(つくつくぼうし)】⇒セミ科の昆虫。

【哀愁(あいしゅう)】⇒寂しくもの悲しい気持ち。

【情調(じょうちょう)】⇒ものに触れて起こる感情。

【輪廻(りんね)】⇒ 仏教で生き死にを繰り返すこと。

【肝要(かんよう)】⇒非常に大切なこと。

【背戸(せど) 】⇒家の裏口。家の裏門。

【裏書き(うらがき)】⇒証明すること。

【安臥(あんが)】⇒からだを横たえて楽にすること。

【苦悶(くもん)】⇒肉体的または精神的に苦しみもだえること。

【疎遠(そえん)】⇒遠ざかっていて、関係が薄いこと。

【懐妊(かいにん)】⇒胎内に子を宿すこと。身ごもること。妊娠。

【流産(りゅうざん)】⇒妊娠22週未満で妊娠が中絶すること。

【単簡(たんかん)】⇒単純でわかりやすいさま。

【心得(こころえ)】⇒理解してとりはからうこと。

【慰安(いあん)】⇒心をなぐさめ、労をねぎらうこと。

【見下げる(みさげる)】⇒軽蔑する。

【邪推(じゃすい)】⇒他人の心意を悪く推量すること。また、ひがんで悪く想像して考えること。

【埒が明かない(らちがあかない)】⇒物事が解決しない。話にならない。

【差向い(さしむかい)】⇒二人が向かい合うこと。

【乃木大将(のぎたいしょう)】⇒乃木希典(のぎまれすけ)のこと。明治時代の軍人であり、陸軍大将。明治天皇の死に際し、妻とともに殉死した。

【官女(かんじょ)】⇒ 宮中または将軍家などに仕える女。

【推断(すいだん)】⇒ある手がかりを元に、おしはかって判断すること。

【打ち遣る(うちやる) 】⇒そのままにしておく。放っておく。

【危篤(きとく)】⇒病気が非常に重くて、今にも死にそうなこと。

【委細(いさい)】⇒細かく詳しいこと。

【認める(したためる)】⇒書き記す。

【時分(じぶん)】⇒おおよその時期。頃。

【釣込む(つりこむ)】⇒気を引いて誘い入れる。

【蚊帳(かや)】⇒夏の夜、蚊や害虫を防ぐために四隅をつって寝床を覆う道具。

【寝物語(ねものがたり)】⇒同じ床に寝て話をすること。

【高が知れる(たかがしれる)】⇒大したことはない。程度がわかる。

【速断(そくだん)】⇒すばやく判断して決定すること。

【口吻(こうふん)】⇒物の言い方。話し方。

【イゴイスト】⇒エゴイスト。利己的な人。

【横着(おうちゃく) 】⇒怠けること。楽をすること。

【了簡(りょうけん)】⇒考え。

【催促(さいそく)】⇒物事を早くするようにうながすこと。

【頓着(とんじゃく)】⇒ 深く気にかけてこだわること。

【監理(かんり)】⇒物事を監督、管理すること。

【面目無い(めんぼくない)】⇒恥ずかしくて顔向けできない。

【遺言(ゆいごん)】⇒死後のために言い残しておく言葉。

【昏睡(こんすい)】⇒高度の意識障害の状態。

【目方(めかた)】⇒重さ。重量。

【厠(かわや)】⇒便所。

【番兵(ばんぺい)】⇒見張りの兵士。

【誰何(すいか)】⇒相手が何者か分からないときに、呼びとめて問いただすこと。

【懐中(かいちゅう)】⇒ふところの中に入れて持っていること。

【所作(しょさ)】⇒行い。振る舞い。

【便宜(べんぎ)】⇒ある目的や必要なものにとって好都合なこと。

【予覚(よかく)】⇒あらかじめ悟ること。事前に感じとること。

【まごまご】⇒うろたえるさま。

【はぐる】⇒はいでめくる。めくりかえす。

【覚束無い(おぼつかない)】⇒うまくいきそうもない。物事の成り行きが疑わしい。

【凝結(ぎょうけつ)】⇒感情や考えがこりかたまること。

【安否(あんぴ)】⇒無事かどうかということ。

【無用(むよう)】⇒いらないこと。

【車夫(しゃふ)】⇒人力車を引く人。

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