第五段落 「する」社会と「する」論理への移行 

 

【作用(さよう)】⇒他のものに力を及ぼして影響を与えること。

【分業(ぶんぎょう)】⇒個々が分担して仕事をすること。

【おのおの】⇒それぞれ。

【分化(ぶんか)】⇒組織などが分かれていくこと。

【代理(だいり)】⇒本人に代わって事を処理すること。

【用件(ようけん)】⇒用事。なすべき仕事。

【推移(すいい)】⇒移り変わっていくこと。

【突如(とつじょ)】⇒何の前触れもなく物事が起こるさま。突然。

【素性(すじょう)】⇒血筋や家柄。また、生まれ育った境遇。

【比重(ひじゅう)】⇒占める大きさの度合い。

【原理(げんり)】⇒根本法則。基本法則。

【職能(しょくのう)】⇒社会や組織の中でその職業が受け持つ一定の役割。

【上役(うわやく)】⇒自分より上位の役目・職務についている人。上司。

【業績(ぎょうせき)】⇒仕事の成果。事業の成果。

【行住坐臥(ぎょうじゅうざが)】⇒日常の立ち居振る舞い。転じて、「ふだん。いつも。」などの意。

【下役(したやく) 】⇒自分より下位の役員・職務についている人。部下。

【服従(ふくじゅう)】⇒命令に従うこと。

【一変(いっぺん)】⇒すっかり変わること。

【事理(じり)】⇒物事の筋道。道理。

【娯楽(ごらく)】⇒遊びや楽しみ。

【過程(かてい)】⇒物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋。

【バリエーション】⇒物事の変化。

第六段落 日本の急激な「近代化」

 

【むつかしきこと】⇒難しいこと。達成が困難なこと。

【貴き人(たっときひと)】⇒立派な人。

【やすきこと】⇒たやすいこと。簡単に達成できること。

【賤しき人(いやしきひと)】⇒取るに足らない人。

【されば】⇒そうであるから。だから。

【公卿(くげ)】⇒江戸時代以前に朝廷に仕えた人のうち、大臣・大納言・中納言・三位(さんみ)以上の人のこと。

【大小(だいしょう)】⇒武士の挿す大刀と小刀のこと。

【あき樽(だる)】⇒中身がない空いたたる。空のたる。

【ぽかりぽかりと】⇒ぼんやりと。

【おほし】⇒多い。

【言ふはずはあるまじ】⇒言うわけはないだろう。

【正味(しょうみ)】⇒本当の中身。

【福沢諭吉(ふくざわゆきち)】⇒幕末から明治の思想家、教育家。慶応義塾の創立者。

【変革(へんかく)】⇒変わって新しいものになること。

【素朴(そぼく)】⇒自然のままに近く、あまり手の加えられていないこと。

【端(はし)】⇒全体の中の一部分。

【浮き彫り(うきぼり)】⇒あるものがはっきりと見えるようになること。

【ダイナミック】⇒力強く生き生きと動くさま。

【躍進(やくしん)】⇒めざましい勢いで進出・発展すること。

【宿命的(しゅくめいてき)】⇒元々そう定まっていて、それを変えるのは不可能であるように思われるさま。

【猛烈(もうれつ)】⇒勢いが強くはげしいさま。程度がはなはだしいさま。

【浸透(しんとう)】⇒思想や風潮などがしだいに広い範囲に行きわたること。

【強靭(きょうじん)】⇒しなやかで強いこと。

【根を張る(ねをはる)】⇒深く広がって、動かしがたいものになる。ある感情や風習・勢力などが定着する。

【セメント化される】⇒ここでは、「阻害される・固定化される」といった意味の比喩表現。「セメント」とはコンクリートを作るときの硬化剤を指す。

【崩壊(ほうかい)】⇒くずれこわれること。

【自発的(じはつてき)】⇒物事を自分から進んで行うさま。

【妨げる(さまたげる) 】⇒物事の進行や遂行に支障が起こるようにする。邪魔をする。

【成熟(せいじゅく)】⇒十分に成長すること。

【閉鎖的(へいさてき)】⇒内にこもり、外部のものを受け入れようとしないさま。

【大手を振る(おおでをふる)】⇒こそこそしたり遠慮したりせずに、堂々と振る舞う。

【浸潤(しんじゅん)】⇒水がしみ込むように、思想・勢力・雰囲気などが広がっていくこと。

【ノイローゼ】⇒神経症。心理的な原因によって起こる心身の機能障害。

【呈する(ていする)】⇒ある状態を表す。示す。

【漱石(そうせき)】⇒夏目漱石のこと。

第七段落 「する」価値と「である」価値との倒錯

 

【厄介(やっかい)】⇒めんどうなこと。わずらわしいこと。

【切実(せつじつ)】⇒身近に深くかかわっているさま。

【とめどない】⇒終わりがないさま。 際限がないさま。

【侵入(しんにゅう)】⇒他の領分を侵して強引に入り込むこと。

【象徴(しょうちょう)】⇒形のないものを形のあるもので表現すること。

【衰退(すいたい)】⇒勢いや活力が衰え弱まること。

【見地(けんち)】⇒よりどころとなる立場。観点。

【享受(きょうじゅ)】⇒受け入れて自分のものとすること。

【なじみ】⇒なれ親しんで知っていること。

【閑暇(かんか)】⇒することが何もないこと。ひま。

【憩い(いこい)】⇒からだや心を休めること。休息。

【安息(あんそく)】⇒何のわずらいもなく、くつろいで休むこと。

【多忙(たぼう)】⇒非常に忙しいこと。

【化する(かする)】⇒形や状態などが変わる。

【レジャー】⇒仕事などから解放された自由な時間。余暇。

【解放(かいほう)】⇒束縛や制限などを除いて、自由にすること。

【苦心(くしん)】⇒あれこれと考えて苦労すること。

【学芸(がくげい)】⇒学問と芸術。

【とうとうとして】⇒強い勢いで押し寄せて。

【大衆的(たいしゅうてき)】⇒一般大衆に受け入れられるさま。

【卑近(ひきん)】⇒身近でありふれていること。

【実用(じつよう)】⇒日常生活などの場で実際に役に立つこと。

【昇進(しょうしん)】⇒職務上の地位が上がること。

【嘆き(なげき)】⇒思い通りにならなくて、ため息をつくこと。

第八段落 学問や芸術における価値の意味

 

【教養(きょうよう)】⇒学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ。

【しかるべき】⇒適当な。ふさわしい。

【自覚(じかく)】⇒自分の置かれている位置や状態、自分の価値・能力などをはっきりと知ること。

【かけがえのない】⇒かわりになるものがない。このうえなく大切な。

【軸を置く(じくをおく)】⇒中心とする。重点を置いている。

【果実よりは花(かじつよりははな)】⇒実利的なものよりも精神的な美を重んじるということ。

【嗜好(しこう)】⇒好み。

【創造(そうぞう)】⇒新しいものをつくり出すこと。

【源泉(げんせん)】⇒物事が発生してくるもと。

【先例(せんれい)】⇒以前にあった同類の例。前例。

【暗示(あんじ)】⇒明確には示さず、それとなく知らせること。

【無為(むい)】⇒何もしないこと。

【無能(むのう)】⇒能力や才能がないこと。役に立たないこと。

【連結(れんけつ)】⇒つなぎ合わせること。

【怠ける(なまける)】⇒なすべきことをしない。働かない。

【寡作(かさく)】⇒芸術家などが、少ししか作品を作らないこと。作品などが少ないこと。

【休止(きゅうし)】⇒仕事・活動などを、一時休むこと。

【怠惰(たいだ)】⇒なまけてだらしないこと。

【瞑想(めいそう)】⇒目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと。

【静閑(せいかん)】⇒物静かなさま。

【尊ぶ(とうとぶ)】⇒価値あるものとして重んじる。

【蓄積(ちくせき)】⇒たくさんたくわえること。※「価値の蓄積」で、ここでは「文化的な価値を積み重ねていくこと」という意味。

第九段落 倒錯価値を再転倒するために

 

【蓄える(たくわえる)】⇒知識・力などを、必要に応じて発揮できるように身につけておく。

【確信(かくしん)】⇒固く信じて疑わないこと。

【倒錯(とうさく)】⇒逆さまの状態になること。ひっくり返ること。

【蔓延(まんえん)】⇒好ましくないものが、いっぱいに広がること

【にわかに】⇒物事が急に起こるさま。突然。

【保守的(ほしゅてき)】⇒考え方や行動などに保守の傾向があるさま。「保守」とは、旧来の風習・伝統・考え方などを重んじて守っていこうとすること。

まとめ

 

以上、今回は『であることとすること』に出てくる重要語句をまとめました。ぜひノート代わりにして頂ければと思います。なお、本文のあらすじや要約、テスト解説などについては以下の記事で解説しています。