『ファンタジー・ワールドの誕生』は、今福龍太による文章です。高校教科書・論理国語にも掲載されています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい語句が多く出てきます。そこで今回は、『ファンタジー・ワールドの誕生』に出てくる重要語句を段落ごとにまとめました。
第一段落の語句一覧
【貫流(かんりゅう)】⇒川などが土地を貫いて流れること。
【河口(かこう)】⇒河川が海や湖に注ぎ入る所。
【場違い(ばちがい)】⇒その場所に似合わないこと。
【停泊(ていはく)】⇒船が港に停まること。
【一概に(いちがいに)】⇒おしなべて。ひとくちに。
【年配者(ねんぱいしゃ)】⇒年齢が上の人。特に高齢者を指す。
【あしもとのおぼつかない】⇒歩行に不安がある。「おぼつかない」は「はっきりしない・不安だ」という意味。
【魅惑的(みわくてき)】⇒人の心をひきつけ、惑わす魅力があるさま。
【儀礼(ぎれい)】⇒文化や宗教において、決まった形のある行動。
【精巧(せいこう)】⇒仕組みが細かくよくできているさま。
【…の手になる】⇒…が作った。
【彫像(ちょうぞう)】⇒彫刻して作った像。
第二段落の語句一覧
【キャメラ】⇒カメラ
【プリミティブ】⇒原始的な。未開の。
【忠実(ちゅうじつ)】⇒ある事実に対して、ごまかしがなく正確であるさま。
【いわくありげな】⇒見るからに普通でない。特別な感じがする。
【礎石(そせき)】⇒建物の土台となる石。基礎となる石。
【成人儀礼(せいじんぎれい)】⇒成人を迎える際に行われる儀式。
【無垢(むく)】⇒けがれがないさま。
【表情をたたえる】⇒顔いっぱいにその表情を表す。
【西欧人(せいおうじん)】⇒西洋人。
【社会的断絶(しゃかいてきだんぜつ)】⇒社会的に何の関係もないこと。「断絶」とは「関係などをたちきること」という意味。
【象徴(しょうちょう)】⇒抽象的な概念を具体的な形で表現するもの。
【構図(こうず)】⇒物事全体の姿や形。
【コンテクスト】⇒文脈。状況。
【脱文脈化(だつぶんみゃくか)】⇒文脈(コンテクスト)から外されること。
【スナップ写真】⇒何かの瞬間をすばやくとらえて撮った写真。
【いともたやすく】⇒とても簡単に。
【変貌(へんぼう)】⇒姿やようすが変わること。
【防御(ぼうぎょ)】⇒敵の攻撃などを防ぎ守ること。
【文化的コード】⇒その文化の中で了解されている様々な決まり事。「コード」は「暗号、慣例、決まり事」などの意味。
【回避(かいひ)】⇒さけること。
【当惑(とうわく)】⇒どうしたらいいか分からず、決断に迷うこと。
【畏れ(おそれ)】⇒不安。心配。懸念。
【凝視(ぎょうし)】⇒目をこらして見つめること。
第三段落の語句一覧
【恒常的に(こうじょうてきに)】⇒常に。いつも。
【言い値(いいね)】⇒売り手の言うとおりの値段。
【行動に出る(こうどうにでる)】⇒行動をする。行動を見せる。
【可変的(かへんてき)】⇒状況や条件に応じて変化する性質があること。固定されていないこと。
【合理主義(ごうりしゅぎ)】⇒理性や論理に基づいて物事を判断する考え方。
【拘束(こうそく)】⇒自由を制限すること。
【逆説性(ぎゃくせつせい)】⇒表面上は一見矛盾しているように見えるが、実際には深い意味や真実を含んでいる性質。
【差異(さい)】⇒違い。
【措定(そてい)】⇒客観的に存在するものであると決めること。
【買いたたく】⇒ひどく値切って買う。
【執拗(しつよう)】⇒しつこいさま。
【莫大(ばくだい)】⇒程度や数量がきわめて大きいさま。
【素朴(そぼく)】⇒素直で飾り気がないさま。
【土着(どちゃく)】⇒先祖代々その土地に住んでいること。また、その土地に住みつくこと。
第四段落の語句一覧
【過剰(かじょう)】⇒程度を超えているさま。
【即物的(そくぶつてき)】⇒物事をありのままにとらえるさま。
【プリミティヴィズム】⇒原始的なものへのあこがれ。※西洋人は、「未開文化」には自分たちが失ってしまったものがあるのではないか、という思いがある。
【ノスタルジック】⇒故郷を懐かしく思う気持ち。過去のものや遠い昔などにひかれる気持ち。
【憧憬(しょうけい)】⇒あこがれ。
【人類学(じんるいがく)】⇒人類およびその起源を研究する学問。生物としての人間を研究する形質人類学と、人間が築き上げてきた文化を研究する文化人類学に二分される。
【概念(がいねん)】⇒物事の意味内容。ある物事に対する大まかな理解やイメージ。
【延命を計る(えんめいをはかる)】⇒何らかの手段を使い、命を延ばす。
【実践(じっせん)】⇒自分で行動してやってみること。
【シミュラクル空間】⇒現実には存在しない幻の空間。
【ナイーヴ】⇒素朴な。純真な。
【拠点(きょてん)】⇒活動の足場となる重要なところ。
【変遷(へんせん)】⇒時の流れとともに移り変わること。
【透視(とうし)】⇒中身を透かして見ること。見通すこと。
【帝国主義(ていこくしゅぎ)】⇒自国の勢力を広げるために、他の国や地域を支配したり影響力を強めたりする考え方や行動のこと。
【ディスクール】⇒言説。さまざまに論じられてきたこと。
【コロニアリズム】⇒植民地主義。
【一卵性双生児(いちらんせいそうせいじ)】⇒同じ卵子が分裂してできた双子のこと。
【微視的(びしてき)】⇒小さな範囲のものを見るさま。
【特異(とくい)】⇒他と比べて特別に異なっているさま。
【地勢(ちせい)】⇒その土地全体のありさま。山や川などが、どのようにあるかといった土地の状態。
【風土(ふうど)】⇒その土地の気候、水質、地形などのありさま。
【メディア】⇒媒体。特に、テレビ、新聞、雑誌などを指す。
【不可欠(ふかけつ)】⇒なくてはならないこと。
まとめ
今回は、『ファンタジー・ワールドの誕生』に出てくる重要語句をまとめました。ぜひノート代わりにして見直して頂ければと思います。なお、本文の要約やテスト対策については以下の記事で解説しています。