現代文の教科書で、『抗争する人間』という評論を学びます。ただ、本文を読むと意味の分かりにくい言葉も多く出てきます。
そこで今回は、『抗争する人間』の重要語句を一覧にして簡単にまとめました。
第一段落の語句一覧
【単独者(たんどくしゃ)】⇒全く一人でこの世界に存在する者。
【優越(ゆうえつ)】⇒他よりもすぐれていること。
【自己尊厳(じこそんげん)】⇒自分がかけがえのない大事な存在であると認めること。
【確証(かくしょう)】⇒間違いないと保証すること。
【是認(ぜにん)】⇒よいものとして、認めること。
【激烈(げきれつ)】⇒きわめて激しいさま。
【介在(かいざい)】⇒両者の間に存在すること。
【依存(いぞん)】⇒他に頼って存在すること。
【主観的(しゅかんてき)】⇒自分ひとりのものの見方・感じ方によっているさま。⇔「客観的」
【客観的(きゃっかんてき)】⇒特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま。⇔「主観的」
【共同主観的(きょうどうしゅかんてき)】⇒複数の主観の間で意味が成立するさま。ここでは、「みんなが思うさま・感じるさま」などの意味。
【公然(こうぜん)】⇒他人に隠さずに、おおっぴらにするさま。
【力ずくで】⇒腕力・暴力などを使い、目的を果たそうとすること。
【原初的(げんしょてき)】⇒物事の一番初めの。
【体制(たいせい)】⇒仕組み。
【肝心(かんじん)】⇒最も重要なこと。
【事態(じたい)】⇒事のなりゆき。事のありさま。
【終息(しゅうそく)】⇒物事が終わること。やむこと。
【欠如(けつじょ)】⇒欠けていること。足りないこと。
【充填(じゅうてん)】⇒欠けた所や空いた所に物を詰めて満たすこと。
【不可欠(ふかけつ)】⇒なくてはならないこと。欠かせないこと。
第二段落の語句一覧
【額面(がくめん)】⇒実際の価値。
【媒介(ばいかい)】⇒両方の間に入ってとりもつこと。仲立ち。
【観念的(かんねんてき)】⇒具体的な事実から離れ、頭の中だけで考えるさま。
【無邪気(むじゃき)】⇒悪気がなく、単純なさま。邪心がないさま。
【ナショナリズム】⇒国家や民族の統一・独立・反映などを目指す思想や運動。国家主義・民族主義・国民主義。
【暴力的形態(ぼうりょくてきけいたい)】⇒暴力を用いた形。具体的には、武力を使った攻撃、侵略、戦争など。
【観念(かんねん)】⇒物事に対して持っている主観的な考え。
【虚栄心(きょえいしん)】⇒自分を実質以上によく見せようと、見栄を張る心。
【差異(さい)】⇒あるものやことを、他のものやことと比べた場合の違い。
【遊戯(ゆうぎ)】⇒遊んで楽しむこと。
【創造(そうぞう)】⇒新たに造ること。
【排除(はいじょ)】⇒おしのけて、そこからなくすこと。
【メカニズム】⇒物事の仕組み。
【要因(よういん)】⇒物事の主な原因。
第三段落の語句一覧
【倫理(りんり)】⇒人として踏み行うべき道。善悪の判断規準となるもの。
【克服(こくふく)】⇒努力して困難にうちかつこと。
【産出(さんしゅつ)】⇒ある種のものや状態をうみ出すこと。
【循環(じゅんかん)】⇒ひとまわりして、また元の状態にかえり、それを繰りかえすこと。
【飽(あ)くなき】⇒いつまでも満足して終わることのない。
【追求(ついきゅう)】⇒追い求めること。
【拘束(こうそく)】⇒思想や行動などの自由を制限すること。
【肥大化(ひだいか)】⇒太って大きくなること。
【肯定的(こうていてき)】⇒積極的に認めるさま。
【概念(がいねん)】⇒物事の大まかな意味・内容。
【排撃(はいげき)】⇒退けようとして非難、攻撃すること。
【反転(はんてん)】⇒位置・方向などを反対にすること。
【非我(ひが)】⇒哲学の用語で、自我に対立して存在しているいっさいのもの。我のはたらきに直接属することなく、かえってそれの対象として存立する世界・自然。
【悲惨(ひさん)】⇒見聞きに耐えられないほどいたましいこと。
【遵守(じゅんしゅ)】⇒法律・規則・決まりなどに従い、しっかりと守ること。
【変容(へんよう)】⇒外観、様子などを変えること。
【探求(たんきゅう)】⇒あるものを得ようとして探し求めること。
まとめ
以上、今回は『抗争する人間』の重要語句をまとめました。ぜひ一つ一つの言葉の意味を理解して頂ければと思います。なお、本文の要約やあらすじ、テスト対策については以下の記事で解説しています。