ホンモノのおカネの作り方 ノート 教科書 プリント 語句調べ

『ホンモノのおカネの作り方』は、高校現代文の教科書に取り上げられている評論文です。そのため、学校の授業などにおいても学びます。

ただ、本文中には意味の分かりにくい言葉もいくつか出てきます。そこで今回は、『ホンモノのおカネの作り方』に出てくる語句や漢字を一覧にして簡単にまとめました。

第一段落の語句・漢字一覧

 

【極意(ごくい)】⇒物事の核心。その道を極めた人が得られる、最も大切な奥深い意味や秘訣。

【至極(しごく)】⇒きわめて。非常に。

【遡る(さかのぼる)】⇒物事の過去や根本にたちかえる。

【燦然(さんぜん)】⇒きらきらと光り輝くさま。

第二段落の語句・漢字一覧

 

【幕末(ばくまつ)】⇒江戸幕府(1603年~1867年)の末期。

【勤王派(きんのうは)】⇒江戸末期、幕府を倒し、天皇親政を実現しようとした一派。「勤王」とは、王や天皇に忠義を尽くすことを表す。

【佐土原藩(さどわらはん)】⇒現在の宮崎県佐土原町に藩庁を置いていた、薩摩藩の支藩。

【討幕(とうばく)】⇒幕府を攻めて討つこと。

【資金(しきん)】⇒ここでは、討幕のために必要なお金のこと。

【二分判金(にぶばんきん)】⇒江戸時代の金貨の一種。一両の二分の一の価値を持つ。二分金。

【丁銀(ちょうぎん)】⇒江戸時代の銀貨の一種。形は不規則で重さもまちまちなため、量って使われた。

【一分銀(いちぶぎん)】⇒江戸時代の銀貨の一種。一両の四分の一の価値を持ち、長方形の形をしている。

【下金(したがね)】⇒細工の材料として使う金属。

【合金(ごうきん)】⇒ある金属に他の金属、あるいは非金属を混ぜ合わせて作った金属。

【鋳型(いがた)】⇒鋳物(いもの)を作るために溶かした金属を流し込むための型。

【極印(ごくいん)】⇒江戸時代、品質証明のために金銀貨に押した印または文字。

【硼砂(ほうしゃ)】⇒硼酸ナトリウムの結晶。ガラスの原料や金属加工の際の発色剤として使用する。

【硝酸カリ(しょうさんかり)】⇒硝酸カリウムのこと。硝酸塩の一種。

【硫酸銅(りゅうさんどう)】⇒銅の硫酸塩。

【硫酸鉄(りゅうさんてつ)】⇒酸化鉄の硫酸塩。

【坩堝(るつぼ)】⇒金属を溶かしたり合金を作ったりするのに使う、磁器や粘土で作った容器。

【山吹色(やまぶきいろ)】⇒やや赤味のある黄色。こがねいろ。

【精巧(せいこう)】⇒作りや細工などが細かくよくできているさま。

【両(りょう)】⇒江戸時代の通貨の単位。小判一枚が一両。

【維新(いしん)】⇒ここでは、「明治維新」の略。

【金箔(きんぱく)】⇒金を槌(つち)で打って薄紙のようにのばしたもの。

【偽造(ぎぞう)】⇒ほんものに似せてにせものをつくること。

【詮索(せんさく)】⇒細かい点まで調べ求めること。

【あたかも】⇒まるで。

【細工(さいく)】⇒細かなところに手を入れて、見た目をごまかしたりすること。人目をごまかそうとして施した工夫。

第三段落の語句・漢字一覧

 

【天王寺屋(てんのうじや)】⇒江戸時代初期の大阪で栄えた豪商。姓は大眉氏。「豪商」とは、「大資本を持ち、規模の大きな商売を手広く営む商人。大商人。」を指す。

【鴻池屋(こうのいけや)】⇒江戸時代初期の大阪で栄えた豪商。先祖は山中幸盛の次男新六と言われる。

【併用(へいよう)】⇒いくつかのものを一緒に使うこと。

【相場(そうば)】⇒その時々の値段。

【資力(しりょく)】⇒資金を出す力。財力。

【金蔵(かねぐら)】⇒お金や財宝を保管する蔵のこと。

【預り手形(あずかりてがた)】⇒江戸時代、両替商が預金者に対して発行した手形。金貨や銀貨を預かったことを保証する証文。昔、印章の代わりに文書に手形を押したことに由来する。

【短冊形(たんざくがた)】⇒細長い長方形の形のこと。

【似ても似つかない(にてもにつかない)】⇒まったく似ていない。少しも似ていない。

【変貌(へんぼう)】⇒姿やようすが変わること。ここでは、ニゼガネがホンモノのおカネに変わってしまうことを表す。

【容易(ようい)】⇒たやすいこと。わけなくできること。

【逆説(ぎゃくせつ)】⇒一見、真理にそむいているようにみえて、実は一面の真理を言い表している表現。

【作用(さよう)】⇒他のものに力を及ぼして影響を与えること。

【究極的に(きゅうきょくてきに)】⇒物事を最後まで推し進めたところのとどのつまり。

【流通(りゅうつう)】⇒広く世間に通用すること。また、貨幣や商品などが市場で移動すること。

第四段落の語句・漢字一覧

 

【太古(たいこ)】⇒大昔。非常に遠い昔。

【装身具(そうしんぐ)】⇒飾りのために体や衣服につけるもの。

【祭礼器具(さいれいきぐ)】⇒祭りや祭りの儀式などで使う道具。

【用途(ようと)】⇒物やお金などの使い道。

【交易(こうえき)】⇒互いに物の交換や売買をすること。

【刻印(こくいん)】⇒印を彫ること。また、その印。

【担い手(にないて)】⇒本来は「中心となって物事をすすめる人」を表すが、ここでは、「金貨銀貨が実際の内容量に関わりなく、表示された価値を引き受けること」を意味する。

【末裔(まつえい)】⇒子孫。

【小切手(こぎって)】⇒現金の代わりに用いる有価証券。

【クレジットカード】⇒銀行などと提携したカード会社が、会員に発行するカード。現金を支払わずに、カードを提示するだけで買い物などができる。

【形而上学(けいじじょうがく)】⇒本来は、「事物の存在や本質などの根本原理を研究する学問」を意味するが、ここでは「ニセガネ作りたちが信じた実体のないものの考え方」を指す。

【発覚(はっかく)】⇒隠していた悪事などが明るみに出ること。

【権威(けんい)】⇒他人を強制し服従させる威力。人に承認と服従の義務を要求する精神的・道徳的・社会的または法的威力。

【かど】⇒ある事柄の理由となる点。※「かどで」で「理由で」という意味。

【ハリツケ獄門の刑(はりつけごくもんのけい)】⇒明治時代初期までの重罪人に対する刑。罪人を板や柱などに縛りつけ、槍(やり)を用いて殺したり、斬首(ざんしゅ)の後でさらし首にしたりした。

【意図(いと)】⇒何かをしようと考えている事柄。おもわく。もくろみ。

第五段落の語句・漢字一覧

 

【厳重(げんじゅう)】⇒いいかげんにせず、きびしい態度で物事に対処するさま。

【陰鬱(いんうつ)】⇒うっとうしく晴れ晴れしないさま。

【科学する(かがくする)】⇒科学的な視点に立って対象をとらえ、分析や理解を試みる。「科学的」とは、考え方や行動の仕方が、実証的で筋道が立っているさま。

まとめ

 

以上、この記事では、『ホンモノのおカネの作り方』の重要語句をまとめました。ぜひノート代わりにして頂ければと思います。なお、本文の要約やあらすじ、テスト対策などについては以下の記事で解説しています。