『字のない葉書』は、中学国語の教科書に出てくる作品です。そのため、学校の授業などにおいても学びます。
ただ、本文中には意味の分かりにくい言葉も出てきます。そこで今回は、『字のない葉書』に登場する漢字や重要語句を一覧にして簡単にまとめました。
前半部分の漢字&語句一覧
【筆まめ(ふでまめ)】⇒面倒がらずに、手紙や文章をまめに書くこと。また、その人。「まめ」とは、労苦をいとわず物事にはげむことを表す。
【女学校(じょがっこう)】⇒第二次世界大戦以前の日本において、女子教育を施すための学校。
【親元(おやもと)】⇒親の所。親の家。
【三日にあげず(みっかにあけず)】⇒間をおかず。しばしば。たびたび。
【支店長(してんちょう)】⇒支店の最高責任者で、その業務を管理する者。
【一点一画(いってんいっかく)】⇒漢字の一つの点、一つの筆画(ひっかく)。細かいところに気を配り、丁寧に文字を書くことをいう。
【おろそか】⇒いい加減なこと。
【大ぶりの筆(おおぶりのふで)】⇒文字を大きく書いた筆跡のこと。
【表書き(おもてがき)】⇒封書・文書などの表に、書かれた住所・氏名などの文字。
【罵声(ばせい)】⇒どなりたてる声。
【こそばゆい】⇒てれくさい。きまりがわるい。
【晴れがましい(はれがましい)】⇒心のわだかまりがとれてすっきりとし、誇らしげなさま。
【文面(ぶんめん)】⇒文章。
【折目正しい(おりめただしい)】⇒礼儀正しい。きちんとしている。
【時候のあいさつ(じこうのあいさつ)】⇒手紙などで最初に書く、季節を表す言葉を用いた文章のこと。
【社宅(しゃたく)】⇒社員を住まわせるために、会社が所有している住宅。
【間取り(まどり)】⇒部屋の配置や位置。
【植木(うえき)】⇒庭に植えてある木。
【文中(ぶんちゅう)】⇒文章のなか。
【貴女(おんな)】⇒相手の女性を丁寧に呼ぶときに使う語。「きじょ」とも読む。
【字引(じびき)】⇒辞書のこと。
【訓戒(くんかい)】⇒いましめ。前もって注意する言葉。
【添える(そえる)】⇒主となるもののそばにつける。補助として付け加える。
【大酒(おおざけ)】⇒多量の酒。
【かんしゃく】⇒ちょっとしたことにも感情を抑えきれずに激しく怒り出すこと。
【手を上げる(てをあげる)】⇒なぐろうとして手を振り上げる。暴力をふるう。
【威厳(いげん)】⇒近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと。
【非の打ちどころのない(ひのうちどころのない)】⇒少しの欠点もない。
【暴君(ぼうくん)】⇒勝手気ままにふるまう横暴な人。
【反面(はんめん)】⇒一方で。他方で。
【照れ性(てれしょう)】⇒ちょっとしたことにも照れる性質のこと。
【他人行儀(たにんぎょうぎ)】⇒他人に対するように、よそよそしくすること。
【気恥ずかしい(きはずかしい)】⇒なんとなく恥ずかしい。
【別居(べっきょ)】⇒夫婦・家族などが別れて住むこと。
【束ねる(たばねる)】⇒一つにまとめてくくる。
【いつとはなしに】⇒いつの間にか。知らない間に。
【かれこれ】⇒だいたいそれに近いさま。おおよそ。
【あてな】⇒手紙や書類などに書く、相手方の氏名。
後半部分の漢字&語句一覧
【終戦(しゅうせん)】⇒戦争が終わること。ここでは、「第二次世界大戦」を指す。
【甲府(こうふ)】⇒山梨県中央部の市。県庁所在地。
【学童疎開(がくどうそかい)】⇒第二次世界大戦末期、アメリカ軍による日本本土爆撃に備え、大都市の学童を地方都市に集団的また個人的に移住させたこと。
【疎開(そかい)】⇒空襲による被害を少なくするため、都市に集中している住民を地方に分散させること。
【幼い(おさない)】⇒年齢が若い。
【不便(ふびん)】⇒かわいそうなこと。
【東京大空襲(とうきょうだいくうしゅう)】⇒1945年3月10日に起こった、アメリカ軍による東京への大規模な空襲。
【命(いのち)からがら】⇒命を守るのが精いっぱいのさま。
【心を決める(こころをきめる)】⇒決心する。
【暗幕(あんまく)】⇒部屋の中を暗くするために張りめぐらす黒い幕。
【垂らす(たらす)】⇒ぶらさげる。
【電灯(でんとう)】⇒電気。
【キャラコ】⇒平織りの綿布。丈夫で実用的な布地で、シャツやハンカチ、子供服、足袋などに用いた。
【肌着(はだぎ)】⇒肌に直接つける衣類。下着。
【縫う(ぬう)】⇒布地などをつなぎ合わせたり、衣服などを作ったりする。
【おびただしい】⇒数や量が非常に多い。
【きちょうめんな筆(ふで)】⇒細かいことにも気をつかって、きちんと書いた筆跡のこと。「きちょうめん」とは、細かいところまで、きちんと行うさまを表す。
【かさ高(かさだか)】⇒数などが大きい。かさばっている。
【雑炊(ぞうすい)】⇒米飯に野菜、魚貝、肉などを入れ、塩、しょうゆ、みそなどで調味してさらりと煮たもの。おじや。
【抱える(かかえる)】⇒胸にだくようにして持つ。
【はしゃぐ】⇒調子に乗って浮かれてしゃべりたてる。
【威勢のいい(いせいのいい)】⇒意気のさかんなようす。活気や元気のあるさま。
【赤鉛筆の大マル(あかえんぴつのおおまる)】⇒ここでは、「妹の元気がよい様子」を伝えた丸のこと。
【婦人会(ふじんかい)】⇒女性を構成員とし一定の目的をもつ組織。教養・娯楽・社会奉仕などを目的とする。
【歓迎(かんげい)】⇒喜んでむかえること。喜んで受け入れること。
【黒鉛筆の小マル(くろえんぴつのこまる)】⇒ここでは、「妹の元気がなくなってしまった様子」を伝えた丸のこと。
【校舎(こうしゃ)】⇒学校の建物。
【百日ぜき(ひゃくにちぜき)】⇒百日咳菌によって起こる小児の呼吸器系の感染症。
【わずらう】⇒病気で苦しむ。
【家庭菜園(かていさいえん)】⇒庭先や小さな空き地を利用して作る野菜畑。
【収穫(しゅうかく)】⇒農作物を田畑から取り入れること。
【ひと抱え(ひとかかえ)】⇒両腕で抱えるほどの量または大きさ。
【うらなり】⇒のびたつるの末の方になった実。
【客間(きゃくま)】⇒来客を応接する部屋。
【出窓(でまど)】⇒建物の外壁から外側へ突き出して造られた窓。
【茶の間(ちゃのま)】⇒家族が食事やだんらんなどをする部屋。
【防火用水桶(ぼうかようすいおけ)】⇒火災などに備えて用水をたくわえておく桶のこと。
まとめ
以上、本記事では『字のない葉書』に出てくる語句を分かりやすくまとめました。一つ一つの言葉の意味が分かれば、本作の内容も理解しやすくなるはずです。ぜひテスト対策として見直して頂ければと思います。