『相手依存の自己規定』 教科書 語句調べ 文章 ノート プリント

『相手依存の自己規定』は、高校現代文の教科書で学ぶ評論文です。学校の定期テストの問題などにも出題されています。

ただ、本文中の言葉や語句は意味が分かりにくいものもあります。そこで本記事では、『相手依存の自己規定』に出てくる言葉の意味を一覧にしてわかりやすくまとめました。

第一段落の語句・漢字

 

【滞在(たいざい)】⇒よそに行って、ある期間そこにとどまること。

【興味(きょうみ)】⇒ある対象に対する特別の関心。

【近頃(ちかごろ)】⇒このごろ。最近。

【比率(ひりつ)】⇒割合。

【占める(しめる)】⇒全体の中である割合をもつ。

【相談に乗る(そうだんにのる)】⇒相談の相手になる。

【打ち明ける(うちあける)】⇒人に知られたくない事実や秘密などを、思い切って隠さずに話す。

【思いもよらない】⇒思いつきもしない。全く予想しない。

【一点張り(いってんばり)】⇒その事だけを押し通すこと。

【孤独(こどく)】⇒ 仲間がいなく、ひとりぼっちであること。

【講義(こうぎ)】⇒大学や大学院の授業。

【自我(じが)】⇒自分。自己。他者や外界から区別して意識される自分。

【構造(こうぞう)】⇒仕組み。※「自我の構造」で「自分というものが、どういう仕組みで成り立っているかということ」を表す。

【質す(ただす)】⇒不明な点などを聞いて、明らかにする。問い確かめる。※「理由を質す」で、ここでは「理由を聞いて確かめる」という意味。

【議論(ぎろん)】⇒互いの意見を述べて論じ合うこと。

【手掛り(てがかり)】⇒問題を解決するためのいとぐち。

【解決(かいけつ)】⇒疑問を解きほぐして、納得のいくようにすること。

【愚の骨頂(ぐのこっちょう)】⇒この上なくおろかなこと。全くくだらないこと。

【唖然(あぜん)】⇒思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないさま。あっけにとられるさま。

第二段落の語句・漢字

 

【挿話(そうわ)】⇒文章や談話の間にはさむ、本筋とは直接関係のない短い話。エピソード。

【解明(かいめい)】⇒不明な点を探って、はっきりさせること。

【適切(てきせつ)】⇒状況や目的などにぴったり当てはまること。

【糸口(いとぐち)】⇒きっかけ。手がかり。

【絶えず(たえず)】⇒いつも。ずっと。

【適当(てきとう)】⇒程度などが、ほどよいこと。

【手を替え品を替え(てをかえしなをかえ)】⇒次々とさまざまな手段・形態をとって。

【胸がせいせいする】⇒すっきりした気持ちになること。

【自白(じはく)】⇒自分の犯した罪を包み隠さずに言うこと。

【外交(がいこう)】⇒外国との交渉・交際。

【舞台(ぶたい)】⇒腕前を見せる場所。

【しばしば】⇒同じ事が何度も行われるさま。

【機密(きみつ)】⇒政治・軍事上、きわめて重要な秘密。

【保持(ほじ)】⇒保ちつづけること。

【重大(じゅうだい)】⇒事柄が普通でなく、大変な結果や影響をもたらすような状態であること。重要。

【極めて(きわめて)】⇒程度がはなはだしいさま。この上なく。非常に。

【印象的(いんしょうてき)】⇒強く心に刻みつけられるさま。

【大づかみ(おおづかみ)】⇒物事の大体をとらえること。

【把握(はあく)】⇒しっかりと理解すること。

【様式(ようしき)】⇒一定の型・方法。スタイル。

【自己同一性(じこどういつせい)】⇒自分が何であるかということ。存在証明。アイデンティティ。

【基準(きじゅん)】⇒物事の基礎となるよりどころ。

【前提(ぜんてい)】⇒物事が成り立つための、前置きとなる条件。

【投影(とうえい)】⇒ある物の存在や影響が、他の物の上に現れ出ること。

【合一(ごういつ)】⇒二つ以上のものが合わさって一つになること。

【座標(ざひょう)】⇒(比喩的に)何らかの基準に対する物事の位置づけ。

【方式(ほうしき)】⇒やり方。

第三段落の語句・漢字

 

【一人称代名詞(いちにんしょうだいめいし)】⇒私、僕、俺、自分などの語。

【ニ人称代名詞(いちにんしょうだいめいし)】⇒君、あなた、お前などの語。

【資格(しかく)】⇒あることを行うのに必要な立場・条件。

【地位(ちい)】⇒社会や組織の中で人が占めている位置・立場など。

【一家の長(いっかのちょう)】⇒その家の主人。

【弟妹(ていまい)】⇒弟と妹。年下のきょうだい。

【甥(おい)】⇒自分の兄弟姉妹の息子。

【姪(めい)】⇒自分の兄弟姉妹の娘。

【親族(しんぞく)】⇒ 血縁関係・婚姻関係のある人々。

【原則(げんそく)】⇒多くの場合に共通に適用される基本的なきまり・法則。

【別居(べっきょ)】⇒別れて住むこと。

【同僚(どうりょう)】⇒職場が同じである人。また、地位・役目が同じである人。

【性質(せいしつ)】⇒本来そなわっている特徴。

【反映(はんえい)】⇒あるものの性質が、他に影響して現れること。

【依存(いぞん)】⇒他に頼って存在すること。

【相対性(そうたいせい)】⇒他との関係や比較の上で成立している性質。対義語は「絶対性」。

【西欧諸国(せいおうしょこく)】⇒西ヨーロッパの国々。ヨーロッパを東西に二分した際、西部に当たる国々。

【特筆に値する(とくひつにあたいする)】⇒特別に取り上げて書くほどの値打ちがある。

【話者(わしゃ)】⇒話す人。話し手。

【一定不変(いっていふへん)】⇒ひとつに決まって変わらないこと。例えば、英語では自己を表現する際に、一人称代名詞「I」しか使わない。

【用語(ようご)】⇒言葉。特に、ある特定の分野で用いられる言葉。

【絶対的(ぜったいてき)】⇒他との関係や比較なしに成り立つさま。⇔「相対的」

【相対的(そうたいてき)】⇒他との関係や比較によって成り立つさま。⇔「絶対的」

【自己規定(じこきてい)】⇒「自分は何者であるのか」と定めること。「規定」とは一定の形に定めることを意味する。

【自称(じしょう)】⇒名前・職業・肩書などを自分で名乗ること。

【かくして】⇒こうして。このようにして。

【必然的(ひつぜんてき)】⇒必ずそうなるさま。

【介する(かいする)】⇒両者の間に立てる。仲立ちとする。

【確立(かくりつ)】⇒しっかりと定めること。

【称する(しょうする)】⇒名づけて言う。

【同調(どうちょう)】⇒他人の意見・主張などに賛同すること。

【指摘(してき) 】⇒大切な点や注意すべきこと、欠点などを具体的に指し示すこと。

【社会学者(しゃかいがくしゃ)】⇒社会の構造・機能などを研究対象とする学者。

【特性(とくせい)】⇒そのものだけが持つ性質。特有のすぐれた性質。

【他人指向型(たにんしこうがた)】⇒社会学用語。常に他人がどう行動しているかに興味をもち、他者への感受性に同調して行動する傾向。

【大勢順応主義(たいせいじゅんのうしゅぎ)】⇒世間一般のなりゆきや傾向に合わせようとする考え方。日本人に顕著に見られる傾向として言及される。

【意志(いし)】⇒あることを行いたい、または行いたくないという考え。意向。

【一貫(いっかん)】⇒始めから終わりまで貫き通すこと。

【独自(どくじ)】⇒他とは関係なく自分ひとりであること。

【主義(しゅぎ)】⇒持ちつづけている考えや態度。

【方針(ほうしん)】⇒目指す方向。物事や計画を実行する上の、およその方向。

【効率のよい(こうりつのよい)】⇒行動や仕事が迅速で無駄がないさま。

【見出だす(みいだす)】⇒ 見つけ出す。発見する。

【長ずる(ちょうずる)】⇒すぐれる。ひいでる。

【独断専行(どくだんせんこう)】⇒自分だけの判断に基づいて、勝手に行動すること。

【硬直(こうちょく)】⇒かたくぴんと張っていること。こわばっていること。※「独断専行的な硬直さ」で、「自分一人の判断で自由勝手に行動するところから生まれる、自分の考えに頑固にこだわる傾向」を表す。

【対照(たいしょう)】⇒全く性質の違う物同士を並べ比べたとき、その違いがきわだつこと。

【動揺(どうよう)】⇒心や気持ちがゆれ動くこと。平静を失うこと。

【自己の座標(じこのざひょう)】⇒自分の立つべき立場。「座標」は本来「点の位置を表す数」という意味だが、ここでは比喩表現として用いられている。

【先決条件(せんけつじょうけん)】⇒事前に決めておくべき、あるいは決められた条件。

【正常(せいじょう)】⇒まともであること。正しいとされる状態にあること。

【現象(げんしょう)】⇒人間が知覚することのできるすべての物事。

【片言(かたこと)】⇒外国人が話す、たどたどしい不完全な言葉。

【しどろもどろ】⇒言葉の使い方や話の内容などが、とりとめなく、ひどく乱れたさま。

【語彙(ごい)】⇒ある言語などで使われる単語の総数。

【推し量る(おしはかる)】⇒見当をつける。推測する。

【察しがよい(さっしがよい)】⇒物事の事情や相手の意思を読み取るのが早い。

【概して(がいして)】⇒大体において。一般に。

【翻訳(ほんやく)】⇒ある言語を他の言語に置き換えて表すこと。

【表明(ひょうめい)】⇒自分の考え・決意などを、はっきりとあらわし示すこと。

【常道(じょうどう)】⇒誰もがとる普通のやり方。一般の原則にかなったやり方。

【ありがた迷惑(めいわく)】⇒人の親切や好意をありがたく思いながらも、かえって困る気持ちが強いこと。

【平素(へいそ)】⇒つね日ごろ。

【明示的(めいじてき)】⇒はっきりと示すさま。

【精神風土(せいしんふうど)】⇒ある民族や地域社会の住民などのコミュニティに共通して見られる精神的性質。

【希薄(きはく)】⇒ある要素の乏しいこと。

【対話(たいわ)】⇒向かい合って話し合うこと。

【元来(がんらい)】⇒もともと。

【求心的(きゅうしんてき)】⇒中心に向かっていく様子。ここでの「中心」は「自我」を指す。

【収斂(しゅうれん)】⇒縮まってひきしまっていくこと。一つにまとまっていくこと。

【拮抗(きっこう)】⇒力がほぼ等しく、互いに対抗して屈従しないこと。

【利害(りがい)】⇒得することと損すること。

【機能(きのう)】⇒働きをなすこと。

【拡散型自我構造(かくさんがたじがこうぞう)】⇒相手の立場に注意が向けられ、相手の立場から自己を規定する、という自我のあり方。

【異質(いしつ)】⇒性質の違うさま。

まとめ

 

以上、今回は『相手依存の自己規定』に登場する語句をまとめました。ぜひノート代わり、プリント代わりにして頂ければと思います。なお、本文の要約やテスト対策については以下の記事にて解説しています。