『自然と人間の関係をとおして考える』は、内山節による文章です。教科書・現代の国語にも採用されています。
ただ、本文を読むと意味の分かりにくい言葉が多く出てきます。そこで今回は、本作に出てくる重要語句を一覧にしてまとめました。
第一段落の語句一覧
【荒廃(こうはい)】⇒建物や土地などが荒れ果てること。
【開発(かいはつ)】⇒森林や荒れ地などを切り開いて田畑にすること。
【いわば 】⇒言ってみれば。たとえて言えば。
【顧みる(かえりみる)】⇒心にとどめ考える。気にかける。
【加害者性(かがいしゃせい)】⇒他人に危害や損害を与えようとする行動や傾向。
【深入り(ふかいり)】⇒度を越して深く関係すること。関心をもちすぎること。
【薪(たきぎ)】⇒燃料にする細い枝や割り木。まき。
【里山(さとやま)】⇒人里近くにある、生活に結びついた山や森林。適度に人の手が入ることで生態系の釣り合いがとれている地域を指す。薪 (たきぎ)や山菜の採取などに利用される。
【伐採(ばっさい)】⇒山林などの樹木を切り出すこと。
【人家(じんか)】⇒人の住む家。
【多様性(たようせい)】⇒色々な種類や傾向のものがあること。
【多かれ少なかれ(おおかれすくなかれ)】⇒数量や程度に多い少ないの差はあっても。いずれにしても。
【敵対的(てきたいてき)】⇒相手を敵とみなして対抗するさま。
【ケース】⇒場合。事例。
【改造(かいぞう)】⇒物事を作り直すこと。作りかえて改めること。
【近代技術(きんだいぎじゅつ)】⇒ここでは、伝統的な方法とは相反する、高度な科学技術などを指す。
【維持(いじ)】⇒物事の状態をそのまま保ち続けること。
【観念的(かんねんてき)】⇒頭の中で考えただけで、現実的でないさま。
【つかさどる】⇒役目としてそのことに当たる。役目として管理や監督をしたり支配したりする。
【媒介(ばいかい)】⇒両方の間に立って、仲立ちをすること。
【主体(しゅたい)】⇒物事を認識・思考したり、意志にもとづいて行動したり、ほかに作用を及ぼしたりするもの。
【地域主権的(ちいきしゅけんてき)】⇒その地域が他のどこからも干渉されることなく、独自に意思決定できるさま。
【~を軸にして】⇒~を中心にして。
【システム】⇒体系。組織。制度。
【驚嘆(きょうたん)】⇒驚き関心すること。
【継承(けいしょう)】⇒受け継ぐこと。
【戸惑い(とまどい)】⇒手段や方法が分からず、どうしたらよいか迷うこと。
【普遍的(ふへんてき)】⇒広く行き渡るさま。極めて多くの物事にあてはまるさま。
【観念(かんねん)】⇒ある物事についての考えや意識。
第二段落の語句一覧
【進歩(しんぽ)】⇒物事が次第により良い方へ進んでいくこと。
【発達(はったつ)】⇒そのものの機能がより高度に発揮されるようになること。
【後退(こうたい)】⇒勢いが衰えたり程度が低くなったりすること。
【視点(してん)】⇒物事を見たり考えたりする立場。観点。
【科学(かがく)】⇒一定の目的や方法によって、物事や現象を分析・研究する学問。広い意味では学問全般を指し、狭い意味では自然科学を指す。
【戦後の経済成長】⇒第二次世界大戦後の荒廃から復興した、1950年代から1970年代にかけての日本の経済成長のこと。
【探索(たんさく)】⇒未知のものを探り調べること。
【竹取物語(たけとりものがたり)】⇒平安初期に成立した、現存する日本最古の物語。
【文化(ぶんか)】⇒学問・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。
【有意義(ゆういぎ)】⇒意味・価値があると考えられること。
【客観的(きゃっかんてき)】⇒特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま。
【にもかかわらず】⇒それなのに。しかし。
【トラブル】⇒もめごと。いざこざ。
【展開(てんかい)】⇒広がること。進むこと。
【受け入れがたい】⇒容易に受け入れることができない。
【循環(じゅんかん)】⇒めぐりめぐって、もとへ戻ることを繰り返すこと。
【不調和(ふちょうわ)】⇒釣り合っていないこと。
【奥底(おくそこ)】⇒奥深い所。いちばん奥の所。
【保証(ほしょう)】⇒間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと。
【創造(そうぞう)】⇒新しいものを初めてつくり出すこと。
まとめ
今回は『自然と人間の関係をとおして考える』の語句についてまとめました。ぜひノート代わりとして頂ければと思います。なお、本文の解説については以下の記事を参照してください。