『リスクと近代社会』は、教科書・現代の国語に出てくる文章です。定期テストの出題範囲にも含まれています。
ただ、本文中には意味の分かりにくい言葉が多く出てきます。そこで今回は、『リスクと近代社会』に出てくる重要語句を一覧にしてまとめました。
第一段落の語句一覧
【リスク】⇒危険の生じる可能性。損害を与える恐れ。
【とりたてて】⇒特に。
【伝統社会(でんとうしゃかい)】⇒古くからのしきたりが生きている社会。ここでは、近代国家になる前の社会。
【脅威(きょうい)】⇒おびやかされて感じる恐ろしさ。
【相違(そうい)】⇒違い。
【把握(はあく)】⇒しっかりと理解すること。
【相関(そうかん)】⇒互いに影響しあう関係にあること。
【不確実性(ふかくじつせい)】⇒ある事が起こるか起こらないか、さまざまな可能性があり、確実ではないこと。
【認知(にんち)】⇒認識したり、理解したりする心の働き。
【旱魃(かんばつ)】⇒長い間雨が降らず、田畑などの水がかれて、農作物に被害が出ること。
【天災(てんさい)】⇒地震・台風・雷・洪水などの自然現象によってもたらされる災害。
【暴政(ぼうせい)】⇒人々を苦しめるひどい政治。
【帰結(きけつ)】⇒行動などが最終的に落ち着くところ。
【社会秩序(しゃかいちつじょ)】⇒社会生活が混乱なく営まれている状態。
【規範(きはん)】⇒判断や行動の基準となる模範。手本。
【産物(さんぶつ)】⇒あることの結果として得られるもの。
【必要条件(ひつようじょうけん)】⇒あることが成立するために必要な条件。
【常態化(じょうたいか)】⇒普通の状態になるさま。
【不断(ふだん)】⇒絶え間なく続くこと。
【ここかしこ】⇒あちこち。こちらやあちら。
第二段落の語句一覧
【顕著(けんちょ)】⇒際立って目につくさま。
【危惧(きぐ)】⇒悪い結果になることを心配すること。
【しばしば】⇒たびたび。幾度も。
【温室効果ガス(おんしつこうかガス)】⇒二酸化炭素・メタン・亜酸化窒素・フロンなどの地球に温室効果をもたらすガス。
【典型(てんけい)】⇒代表例となるもの。
【算定(さんてい)】⇒数量などを計算して決めること。
【先進国(せんしんこく)】⇒政治、経済、文化などの面で比較的進歩した国。
【期待値(きたいち)】⇒確率において、現象の結果が数値で表されている場合、一回の試行の末、期待される数値の大きさのこと。
【相殺(そうさい)】⇒相反する要素が、互いに差し引きされること。
【所産(しょさん)】⇒作り出されたもの。産みだしたもの。
【水準(すいじゅん)】⇒価値・能力などを定めるときの標準となる程度。レベル。
【与件(よけん)】⇒事前に与えられた条件。
【極小化(きょくしょうか)】⇒非常に小さいさま。
【皮肉(ひにく)】⇒物事が予想通りの結果にならないこと。期待していたのとは違った結果になること。
【低減(ていげん)】⇒減ること。減らすこと。
【除去(じょきょ)】⇒取り除くこと。
【化石燃料(かせきねんりょう)】⇒動植物の死骸が地中に堆積し、長い年月をかけて地圧や地熱を受け、変成されてできた有機物。石炭・石油・天然ガスなどがある。
【枯渇(こかつ)】⇒物が尽きてなくなること。
【源泉(げんせん)】⇒物事のもとになるもの。
【自己準拠的にもたらされる】⇒自己をよりどころとしてもたらされる。
第三段落の語句一覧
【倫理(りんり)】⇒人が社会で生活する上で、守らなければならない規範。道徳。
【美徳(びとく)】⇒正しい行い。道にかなった行い。
【中庸(ちゅうよう)】⇒考えがどちらかに偏らず、穏やかで道理に合って正しいこと。
【回避(かいひ)】⇒避けること。
【両極(りょうきょく)】⇒二つの端。二つのものが、かけ離れていること。
【抑制(よくせい)】⇒物事の動きや勢いをおさえること。
【杞憂(きゆう)】⇒心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労。
【示唆(しさ)】⇒それとなく知らせること。ほのめかすこと。
【態勢(たいせい)】⇒ある物事に対してとる状態や構え。
【民主主義(みんしゅしゅぎ)】⇒人民が権力を持ち、自らそれを行使する政治形態のこと。
【基盤(きばん)】⇒物事を成立させるための基礎となるもの。土台。
【真理(しんり)】⇒いつどんなときも変わることのない、正しい物事の筋道。本当のこと。
【次善の策を採る(じぜんのさくをとる)】⇒最良の方法を採れない場合に、次によい方法をとる。
【普遍的(ふへんてき)】⇒広く行き渡るさま。極めて多くの物事にあてはまるさま。
【理性的(りせいてき)】⇒本能や感情に動かされず、冷静に道理によって判断するさま。
【近似(きんじ)】⇒よく似ていること。
【代用品(だいようひん)】⇒ある物の代わりに用いる、間に合わせの品。
【断絶(だんぜつ)】⇒結びつきや関係が、切れること。
【あからさま】⇒明らかなさま。露骨なさま。
【実践的な決定】⇒ある理論や主義にしたがって行動できるような決定。
【乖離(かいり)】⇒そむき離れること。結びつきが離れること。
【飛躍(ひやく)】⇒段階などを踏まずに、飛びこして移ること。
【正当化(せいとうか)】⇒道理にかなっているように見せること。
【隠蔽しえない】⇒おおい隠せない。
【露呈(ろてい)】⇒あらわになること。さらけ出すこと。
【自明視される】⇒説明するまでもなく、明らかだとされる。
【ばらつき】⇒ふぞろいであること。不規則に分布していること。
【知見(ちけん)】⇒知識。見解。
【蓄積(ちくせき)】⇒たくさんたくわえること。
【収束(しゅうそく)】⇒分かれていたものが、集まってまとまること。
【通説(つうせつ)】⇒世間一般に通用している説。世間一般で認められている説。
【漸近(ぜんきん)】⇒徐々に近づいていくさま。
【含意(がんい)】⇒表面に現れない意味を含みもつこと。
【生殖(せいしょく)】⇒生物が自分と同種類の新しい個体をつくり出すこと。生物が子孫をつくること。
【便益(べんえき)】⇒便利で有益なこと。都合のいいこと。
【終焉(しゅうえん)】⇒生命が終わること。死を迎えること。
【破局(はきょく)】⇒悲劇的な終局。
【懸隔(けんかく)】⇒二つの物事がかけ離れていること。
まとめ
以上、今回は『リスクと近代社会』に出てくる重要語句を簡単にまとめました。ぜひノート代わりにして頂ければと思います。なお、本文の要約やテスト対策については以下の記事で解説しています。