テレビやネットなどの情報を見ていると、「ニュース」という言葉をよく目にします。特に「ヤフーニュース」などは有名な媒体です。
また、場面によっては「トピックス」などの言葉を目にすることもあります。今回はこの「ニュース」と「トピックス」の違いについて詳しく解説しました。
ニュースとトピックの違い
まず、それぞれの意味を簡潔に述べると次のようになります。
「ニュース」=一般にまだ知られていない新しい情報。
「トピックス」=話題。題目。話題になる事柄や出来事。
つまり、「ニュース」は「新しい情報」を表すのに対し、「トピックス」は一言で言うと「話題」を表すということです。
例えば、ネットニュースのサイトなどでは「今日のトピックス」という項目があります。
これは「今日の話題や題目」という意味で、話題になりそうな出来事を一覧にしてまとめたものです。トピックスは必ずしも最新である必要はなく、場合によっては数年前の出来事であるかもしれません。
対して、「ニュース」の方は最新である必要があります。分かりやすいものだと、最新の事件や事故の速報などの直近で起こった内容でまだ誰にも知られていない情報です。
このような情報を、いち早く視聴者に伝えるものを「ニュース」と呼ぶのです。
ニュースの意味を詳しく
「ニュース」は、辞書だと次のように定義されています。
【ニュース】
①新しく一般にはまだ知られていないできごとや情報。「ニュースが入る」「ビッグニュース」
②新聞・ラジオ・テレビなどでの報道。「ローカルニュース」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
「ニュース」とは「新しく一般にはまだ知られていない出来事や情報」のことです。
主に新聞やテレビ、ラジオなどの報道が多いですが、現代ではネットニュースの報道も一般的となってきています。
ニュースは、「最新性がある」という点がポイントです。
例えば、つい数分前に起きた地震の速報や、総理大臣が官邸で発言した内容の速報などといったものがニュースとして取り上げられます。
トピックスとは異なり、ニュースは直近の情報以外は基本的に扱いません。
そのため、テレビ番組などでバラエティやドラマなどの内容を扱っていても、番組の最中に速報が入ってくれば、急遽その話題に切り替わるような場合もあります。
いずれにせよ、最新性を持った情報を扱うのが「ニュース」ということです。
なお、「ニュース」の語源は諸説ありますが、英語で「new(新しい)」を表す単語に複数形を付けたものという説がよく挙げられます。
他には、様々な方向から情報を集めたという意味で、「北(north)」「east(東)」「west(西)」「south(南)」の頭文字をとり、「news」にしたという説もあります。
現在ではどちらの説も唱えられてはいますが、一般には前者の「new(新しい)」から来たものという説が有力です。
トピックスの意味を詳しく
続いて、「トピックス」の意味です。
【トピック(topic)】
①論題。題目。「トピック別に分類する」
②話題になる事柄・出来事。また、話題。トピックス。「トピックニュース」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
「トピックス」とは「論題・題目。話題になる事柄や出来事。話題」などの意味です。
元々この言葉は、英語の「topic」を複数形にして「topics」にしたことから来ています。
「トピックス」は日本語だと「話題」を意味し、ニュースの内容を一覧として紹介する際に使われることが多いです。
一覧にするのは、話題になりそうな出来事をまとめて取りあげることにより、視聴者や閲覧者に興味を抱かせるためです。
「トピックス」は最新の情報のものもありますが、必ずしも最新であるというわけではありません。速報ネタや時事ネタというよりは、制作者側の好みによって選ばれる話題が多いです。
話題になりそうであれば、数年前から数十年前の過去の出来事まで含まれます。
トピックを作ることにより、視聴者や閲覧者はその情報に対して興味を持ってくれます。
そして、その情報を見てくれれば制作者側としても視聴率や閲覧率などが上がり、本来の目的が達成されるということです。
ニュースとトピックスの違い・使い分け
以上の解説を踏まえますと、両者の関係性は「トピックスからニュースへ繋がる」と言うことができます。
「トピックス」は、話題や題目を表す言葉ですが、実際には見出しを羅列したものになる場合が多いです。
大抵の場合、各見出しは話題性を提供するために魅力的なタイトルや箇条書きなどにされます。
ニュース番組の冒頭で、「今日のトピックス」という形でタイトルが縦に羅列されるシーンなどは、まさに「トピックス」から「ニュース」への流れを表していると言えます。
実際に魅力的な「トピックス」を1つ1つ取り上げることにより、その日のニュース番組を読者が飽きずに視聴することができるということです。
ただ、実際には「トピックス」がなくて、いきなり「ニュース」が流れるというようなこともあります。
例えば、事件や事故などといった速報性や緊急性を要するような情報を番組側が報道するような場合です。
このような場合は、当然「トピックス」は表示されないことになります。
なお、「トピックス」には株式の専門用語としての意味もあります。
株式の専門用語として使う場合は、「東証一部上場のすべての日本企業を対象とした株価指数」という意味で使われます。
日経平均株価などと共に、経済ニュースなどではよく報道される指数です。この「トピックス」は、前述した「話題」を意味する「トピックス」とは全く異なる意味なので注意してください。
ニュースとトピックスの使い方・例文
最後に、両者の使い方を例文で紹介しておきます。
【ニュースの使い方】
- 地震の詳細な情報を伝えるニュースが報じられた。
- A放送局では、夕方にニュースや気象情報を放送している。
- 有名芸能人同士の結婚というビッグニュースが耳に入ってきた。
- ニュースアプリを自分のスマホにダウンロードして閲読する。
- 彼女はニュースキャスターをもう10年以上も務めているベテランである。
- バラエティ番組の放送中だが、速報で選挙のニュースが流れてきた。
【トピックスの使い方】
- 本日のトピックスはこちらです。順番に内容をみていきましょう。
- ニュースサイトのトピックスから、自分の興味のあるタイトルを選ぶ。
- 今回の出来事はよいトピックスになる。さっそく取材に取り掛かろう。
- すべてを見る時間はないので、気になるトピックスだけチェックする。
- 本日のおめでたいトピックスです。AさんとBさんがご結婚されました。
- 東証が発表した情報によると、本日のトピックスは約1.2%の上昇であった。
本記事のまとめ
以上、本記事のまとめです。
「ニュース」=一般にまだ知られていない新しい情報や出来事。
「トピックス」=話題になる事柄や出来事。話題。題目。論題
【違い】⇒ニュースは最新性の情報を扱うが、トピックスは最新性の情報を扱うとは限らない。トピックスからニュースへと繋がる。
「トピックス」は一言で言えば、「話題」や「話のタネ」です。そのため、見出しやタイトルなどの一覧として表示されるのが一般的です。対して、ニュースはその見出しやタイトルの中身、すなわち「本文」を表します。「ニュース」を読むことにより、新しいホットな情報を初めて入手することができると考えて下さい。